私の思いと技術的覚え書き

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R50エアコン冷えず修理

2015-07-15 | 技術系情報
 R50(BMWミニ)の下取り車でエアコンがまったく冷えません。こりゃあガスが抜けているのかと、チャーングバルブを指で押すと、シューと結構なガス圧があります。あれ、予想に反してガス漏れじゃあないなと、ゲージマニホールドを接続し、ガス圧を見ると7kg程度と十分なガス量が入っている様です。しかし、エンジン始動してエアコンを入れても高低圧の変化がまったくありません。ということは、コンプレッサーが駆動されていない訳です。

 BMWミニはエンジンルームが狭く何をやるにも苦労するのですが、コンプレッサー廻りも同様です。右のインナーフェンダー、バンパーカバー、バンパーフォースメントと外し、フロントサポートを前5cm、上5cm程度目一杯を移動させて、なんとかマグネットクラッチの接続ソケットにアクセス可能となります。試しにマグネットクラッチコイルに直接バッテリ電圧を印加させて見ますが、クラッチが作動しません。これでコイルの断線?が明確になりました。しかし、パーツリストで見るとマグネットクラッチの単品補給はなく、コンプレッサーAssyの補給形態で$700台の価格が記載されています。ということは日本円では7~8万円はしそうです。ヤフオクでも解体業者さんだと思われる結構多数の出品がありますが、2~4万と結構な価格です。

 ガス漏れもなく、ハブは手で軽く廻ることからコンプレッサーの焼き付きなど生じていないと判断されます。マグネットクラッチだけ欲しいのだがと思いつつ、とりあえずマグネットクラッチ部を取り外しました。抵抗測定してみると∞Ωです。やはりコイル断線かな、しかしコイルがレアショートするならともかく、断線するなんておかしいなぁと思いつつ、接着シーリングされたコイルの入力側とその反対側のカバーを外して見ました。入力側はコイルの末端と接続コード、そして逆接続防止用?のダイオードが圧着されています。そして、反対側カバー内にコイルの末端と直列に素子が接続されていることを見ました。なんの素子なのかと思いつつ、取り外してルーペで拡大して観察すると87°Cとか記されていますので、温度ヒューズだと判りました。また、抵抗値を測定すると、ヒューズが開放されていると判断されました。電子パーツ屋さんから、同一規格の温度ヒューズを取り寄せて替えれば一番良いのですが、まあとりあえず温度ヒューズをストレート接続し、電圧を印加させ点検します。まったく問題なく電磁力が働きますし、異常な高電流が流れる状態でもないことを確認しました。

 ああ良かった。これで過大な部品代から逃れられたと、喜び勇んでマグネットクラッチ部を組み付け、エンジン始動、エアコンON、コンプレッサーは正常に廻っています。ゲージマニホールドの指針も、低圧側はみるみる下がり、高圧側は上がり、十分な差圧が生じています。当然、冷風が出るようになりました。

追記
 このBMWミニですが、マグネットクラッチの不良は結構生じているのではないでしょうか。それも、電磁コイルの断線ではなく、温度ヒューズの作動という原因でのです。それは、今回の事例も含め、ヤフオクでマグネット不良のコンプレッサーが出品されていることからも想像できるのです。それを、工賃も入れれば10万円近くの費用を要し、修理しているオーナーや工場も多いのだろうと想像します。

 なお、マグネットクラッチを交換するには、ファンベルトを外す必用があります。R56同様にテンショナーが付いていますが、メガネレンチではなく9.5mmスクエアのレンチを入れて行うものです。しかし、サイドフレームとの隙間が20mmちょっとしかなく、手持ちのT型レンチでは高さがありすぎて入りません。レンチヘッドがダイレクトに9.5mmスクエアになったレンチを5千円弱(KTC製だから物は良いが結構値も良い)で入手しました。これが今回修理の直接費用となりました。




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4 コメント

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温度ヒューズについて (タナカ)
2017-05-11 15:38:15
こんにちは。

現在、私のR50も同じ現象に見舞われています。
解決策を検索していてこちらにたどり着きました。

修理の参考にさせていただきたく質問があります。

温度ヒューズなしのストレート接続の状態のままでも大丈夫なのでしょうか。
また、当該温度ヒューズの規格をご存知であれば教えてください。

よろしくお願いいたします。

温度ヒューズの件 (wiseman410)
2017-05-11 19:41:14
おたずねの温度ヒューズですが、記事中にも記してありますが87℃のものです。電子パーツ屋さんを探せば、見つかることでしょう。なお、作動温度と共に電流規格(容量)があろうかと思います。正常な定常電流は数Aでしょうが、突入電流および逆起電力電流を勘案して見つける必用があるでしょう。
また、コイルショートなどでは通常ヒューズが開放されるので、私はストレート接続で良しとしましたが、メーカー規格通りの安全性を保持するなら、正規の温度ヒューズを入れるべきでしょう。
ヒューズに関して (green mini)
2017-06-04 03:41:56
初めまして、R53に乗る者です。訳あってディーラーお断りのR53を所有しております。エンジンルーム内のヒューズなのですが、エンジンマークのヒューズが5連で並んでいますが、手前から3番目の15Aエンジンマークヒューズが最近よく飛びます。飛んだ瞬間は走行には影響は無いのですがDSC警告灯が点灯し、エアコンも効かなくなります。エアコンガスは充填したばかりです。充填前から症状がありました。ヒューズが飛ぶ前はエアコンも快調です。走行し10分ほどするとヒューズが飛びます。試しにエアコンも送風も完全にOFFで走行しても飛びます。何が原因なのかご存知でしたらお願い致します。
ヒューズ切れについて (wiseman410)
2017-06-05 13:11:52
エンジンヒュース4つの内の一つ切れですが、未体験の現象です。しかし、再現性が比較的高い様であり、原因探求はそれほど困難なものではないでしょう。
精度高く探求するには、該当ヒューズ下層の電装品がなにかを把握する必用があるでしょう。当方は配線図を持ちませんが、確かNET上でロシア語のものが見れた記憶です。
なお、現状としての推定原因を記すなら、左前当りの事故修復車なら、ヒューズボックス、エンジンECU、ABSコントローラー辺りのワイヤリングの噛み込みなどないか点検してみるでしょう。それとDSC用ポンプモーターのロックなど過大電流がないか辺りでしょうか。

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