風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

武甲山

2011年04月18日 | 出版
4/17(日)、マタンゴとその彼氏と一緒に三人で秩父の武甲山に登ることになった。小生にしてみれば、久しぶりの山登りである。最近走っているから、体力的には自信があるけれど、問題はマタンゴだ。こいつが途中でへばったら、彼氏に担がせて帰ることにするつもりである。でも、まあ、若いから問題ないだろうと踏んでいた。
8:05池袋発の電車に乗り込み、そのまま秩父鉄道の浦山口駅まで。10:03到着。10:13の電車でマタンゴカップルは到着。近くのコンビニで携行食を買い、水場で2リットルのボトルに水を詰めてから、出発することにした。
ところが久しぶりに来たせいか、なかなか以前の記憶がよみがえってこない。浦山口の鍾乳洞を越えて、すぐ山道に入ったように思っていたけれど、どうもちがうようだ。行けども行けども、コンクリに舗装された道が続いている。アレレレ?と思うことしばし。11:25、ようやく記憶に残っている登山道の入口にたどり着いた。アプローチが長いねえ。
浦山口方面から登ろうとすると、最初の急坂が結構きつい。案の定、マタンゴが早々にバテ始めてきた。こりゃ、活を入れなきゃならんなあと、乗馬ムチの代わりに、枯れ木を拾おうとしたら、こっちがコケちゃった。クソ痛え。代わりに、マタンゴにはストックを二本渡しておく。こういうのをノルディックウォーキングというんだっけ?
そのうち、ジョギングで山登りをしている人たち(トレイルランニングというの?)が、我々を追い越していく。近い将来、小生も、武甲山を走ってみようかなあと思わなくもない。
バテバテのマタンゴを追い立てているうちに、ようやく、最初の難所を乗り越えて尾根に上がり、しばしわりと登りの楽なところに出る。日当たりの関係で、向かって右側が針葉樹、左側が広葉樹というはっきりした植生になっている。
山頂に向けて再び傾斜がきつくなる手前でしばし休憩し、再び進んでいくことにする。12:50、マタンゴが「バテましたあ」と情けない声をあげるので、しばし休憩。おにぎりを食べることにする。バーナーを持ってくるか、コーヒーをポットに詰めてくればよかったなあと思うけれど、しょせんはあとのまつりなり。
13:35、ようやく山頂着。下界が少しかすんでいたのがもったいなかったけれど、どこの山も山頂はなんとも気持ちがいい。先に来ていた登山客はわれわれと入れ違いに降りていかれたので、そのままそこで昼食にすることにする。
武甲山の山肌を削って石灰岩を運んでいるダンプと、そのふもとに見えるコンクリート工場のアンバランスの、遠近感をなんとなく狂わせる感じが面白い。確か、以前登ったときは、秩父鉄道が観光目的に走らせているSLが蒸気を上げながら進んでいるのを見たように記憶している。
ところがである。その日は、朝から花粉アレルギーの調子がひたすら悪かった。少し体が冷えると、すぐにくしゃみが襲ってくるのだ。鼻水は止まろうともしない。14:00には山頂から退散することにし、今度は、西武秩父線の横瀬駅を目指すことにした。時間があれば、横瀬の武甲温泉にでも入っていこうという作戦である。
14:30、大杉の広場というところに到着。文字どおり、巨大な杉の木がそびえ立っていて、ジブリの作品にでも出てきそうな雰囲気を漂わせている。小生にしてみれば、大杉と言えば栄であるが、そんなことはどうでもいいか。
そこで少し休憩してから、ドンドンドンドン下っていくのであるが、突然、ブーゥとかボッという音が近くから聞こえてきた。最初は、マタンゴの屁の音かと思ったけれど、どうもそうでもなさそうだ。マタンゴの名誉のためにも、そうでないということだけは、はっきりさせておこう。しかし、それでは、なんの音なのだろうか?
熊なんか近くにいたら恐いなあとあたりを見回してみるけれど、野生の動物なんて、まったく見当たらない。じゃあ、なんの音なのだろう?やっぱりマタンゴの屁の音かいなと思いつつ、下っていくことにする。
15:00過ぎ、登山道から脱け出て、舗装された道路にたどり着いた。そこで、あ~ぁ、久しぶりの登山で楽しかったと思っていたのであるが、そこから本当の地獄が始まった。歩けど歩けど、人里なんてまったく見えてこない。
こんなんだったけなあ?と、以前の記憶を思い起こそうとするけれど、武川岳に登ったときの記憶と混同しているような気がする。マタンゴの彼氏がケータイで横瀬までの時間を計算し、「あと40分くらい歩くみたいですよ」と不吉なご宣託をのたまわれる。
そのうち、巨大なコンクリート工場が並んでいるところを進むことになった。山登りで疲れた足に、こういうところってきついんだよねえ。しかし、歩いていかなければしょうがない。冗談を言う気もなくなっていく。
ようやく民家が見え始め、商店らしきものがあった。ビールでも買おうとのぞいてみたら、雑貨店じゃなくて手製の皮カバンを陳列しているお店のようだ。ガッカリして素通りすることにする。
ということで、バテバテとなって、16:45、ようやく横瀬駅に到着することができた。今さら温泉に移行なんて気力もわかない。マタンゴカップルとはそこで別れ、小生は池袋方面に向かうことにしたのであった。

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2 コメント

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屁こき鳥の仕業かしらん (マタンゴ)
2011-04-19 17:32:03
さきほど父から「風塵社的業務日誌にマタンゴ君がオナラをした記事が載っていますが、ホントなんですか」とメールが来て慌てて確認したのですが...アノ音はアッシのオナラじゃあありまへん!お空から聞こえてきたじゃないですか!
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あ、そう? (腹巻)
2011-04-19 21:56:35
マタンゴの屁だとは書いてないでしょ。
しかし、不思議な音であった。
それはともかく、ナヴィがあまりに悪すぎて、申し訳なし。
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