風塵社的業務日誌

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板橋へ

2015年08月03日 | 出版
某土曜日、妻が「いたばし花火大会に行きたい」と言い出した。エーッと、小生の眉間にしわが寄ることになる。そもそも花火大会なんて、めちゃくちゃに混むので、人ごみがきらいな小生としては、それだけで行きたくないわけだ。しかし、妻の命令とあらば致し方ない。返答は「はいとイエス」しか選択肢が用意されていないのだ。
いまはそんなこともないだろうけれど、むかし、福岡の大濠公園の花火大会に見物に出かけたことがあったけど、あまりにしょぼくて、一緒に行った連中が帰り途に全員無言になってしまったことがあったなあ。アレッ?あの時は妻と一緒に行ったわけではない。だれと行ったんだっけなあ。N氏とHのコンビと三人だったのかな。忘れちゃった。「私の前でタバコを吸えるのは腹巻さんだけよ!」とHに怒られたのは、そのときだっけなあ。
小生が花火大会なるものに行ったのは、おそらくそれが最後じゃないかと思う。いたばし花火大会の音は、我が家まで届いてくる。毎年毎年、音ばっかり聞いていてもしょうがないから、たまには行ってみるかと、小生も思いなしたわけである。そこで、18:00に妻と池袋で落ち合うことにし、とりあえず会社でお仕事。
本郷から丸の内線で池袋に向かおうとしたら、車中にはすでに浴衣姿の女性が目立つ。池袋で妻と落ち合って埼京線で浮間舟渡に行くことにするものの、すでにラッシュアワー以上の込み合いようだ。しかも、浴衣姿の女と若い男のカップルの姿が目立つ。花火大会で盛り上がったあと、「今度は私のなかで花火を上げて~」という展開になるのだろう。いいなあ、若い子って。
押し合いへし合いしながらようやく浮間舟渡で降りる。改札を出るまでで疲れちゃったけど、出たら出たで、高架の線路の脇の会場へと向かう道は人に溢れている。さすがは東京の花火大会はちがうっちゃんねえとため息をつきつつ、妻とその大衆の流れに飲み込まれていくことになる。
駅を出てすぐ左にあるスーパーのマルエツでは、店先で酒やつまみの販売をしている。まずはそこで缶ビールを買い、チビチビ歩きながら飲もうと思ったのだけれど、暑くてのどが渇いていたので、ついついガブ飲みしてしまい、すぐになくなってしまう。どうも行動に計画性が足りない。
それから歩くことしばし。荒川の土手っぺりまでたどり着くと、そこにはシートを広げたファミリー組で埋め尽くされていて、バーベキューを楽しんでいる人たちもいる。恒例行事だから、みなさん場所取りには余念がないのだろう。そういえば、ここのところのハードワークのせいなのか、小生は首の肉が張って痛いのであった。ただでさえ首が回らないのに、左右に首を振ると痛みが走る。ボケッと上を見ていたら、さらに痛くなるんじゃないかと、少し心配になってくる。
せっかくここまで来たのだから、もう少し会場に近い方に移動してみるかと、荒川土手から中山道を越えて進んでみる。人の流れに沿って進んでいったら、河川敷の野球場にたどり着いた。そろそろ始まりそうなアナウンスも流れているので、ここで見るかと、腰を落ち着けることにした。
カウントダウンがあって花火が打ちあがり始めると、しょっぱなから尺玉が打ち上げられている。久しぶりに大きな花火を間近で見たけど、迫力があってすごいねえ。夜空に巨大な3D画像を見ているような気分だ。小生がガキのころはしだれ柳と呼んでいたものが、いまではスターマインと称しているのだそうだけれど、その落ちてくる先端がこちらまで向かってきそうである。
小生たちの前に若い家族が座って見物していたけれど、その2、3歳くらいの女の子が、花火が打ち上がるたびにキャッキャ、キャッキャと笑い出している。ウン、その笑いたくなる感覚、おじさんもなんとなくわかるぞ。妻も喜んでキャーキャー笑っているが、こいつはただのミーハーなのでどうでもいいとしよう。
当然ながら、打上師さんたちもいろいろ演出を計算して打ち上げているのだろうけれど、次々に打ち上がる花火を見ていて、まったく飽きることがない。あっという間にハーフタイムのアナウンスが流れてきた。そろそろ場所を変えて、他の人たちよりも早く帰ることにしようと妻に言う。
大会本部に近い方に歩いていってみることにする。その途中ようやく売店を見つけたので、そこで生ビールを妻に買っていただく。そうこうするうちに、後半戦がスタートしている。しかし、こちらはもうお腹いっぱい状態なので、どこまで会場が続いているのかを見てみることにする。
かなり広いスペースに有料の見物席が設けられているようだ。規模があまりにすごくてびっくりしてしまった。すごい花火大会だなあ。三田線で帰る選択肢もあったけれど、それだと乗換えが面倒になってしまう。結局、もと来た浮間舟渡まで歩いて帰ろうということになった。途中から、早く帰るお客さんで混み始める。JRに乗ったらまた満員だ。ようやく池袋にたどり着き、ラーメンを食べて帰ることとなった。

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