風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

通帳をなくす(1)

2018年07月06日 | 出版
某日、歯医者さんへ。10:30の予約と思いこんでいて、チンタラ出社して診察券を見たら10:00と書いてある。やばい、遅刻しそうだ。ダッシュで歯科医院へと向かうことになった。そこで差し歯の種類について、歯科医師から説明を受けることになる。要するに保険の適用内か適用外かということだ。これはすでに考えていて、小生なりの結論を出していた。上の差し歯は適用外でお願いし、下は適用内にしてもらおうというものだ。それをそのままお伝えする。医師も、「上の方が目立ちますからね、その方がいいでしょう」と同意してくれるものの、ところが、1本7万円(税別)ときたもんだ。もうすでに2万円弱の治療費を払っているところなので、総額でいくらになるのだろうか。懐が寂しいので、この先のことが思いやられる。しかし、歯の治療がしっかり終わらないと、ご飯を食べてもあまり美味しく感じられない。もう少しの辛抱なのだ。その後会社にもどり、某氏と某支払いについて某相談。こちらの要望をお伝えし、社に持ち帰って検討してもらうことにした。こちらが信義を犯しているわけでもないので、理解されるものと信じることにしよう。
その後、細々とした支払のために銀行に出かける。支払に必要な払込用紙やら通帳やらカードをトートバッグに入れていった。もどってきて、持っていったものを所定の場所にもどそうとしたら通帳がない。バッグを引っくりかえしてもなにも出てこない。アリャ~、また、やらかしたか~と暗い気持ちになりつつ、銀行に電話。電話に出られた方に「いや~、すみませ~ん。実は先ほどそちらのATMを使ったのですけど」と事情を説明する。すると、「しばらくお待ちいただけますか。いま、フロア係りに確認してきますので」と待つことしばし。「いまATMは全部ふさがっているのと、そういう落し物の連絡はまだ入っていないそうです」げな。ありゃ、まいったなあと思いつつ、「ただ、このあと出てくる可能性はありますよね。出てきたらお電話いただけますか。すぐに取りにいきますから」「それはもちろんですが、こちらから電話がないときはどうされますか?」「ああ、そうかぁ」「なにかあると問題ですから、すぐに口座をストップしましょうか」
ウーン、どうしようかなあ。しかし銀行通帳だけで現金を下ろせるわけではない。カードも印鑑も手元にあることは確認している。問題は、風塵社の残高がいかに少ないかということをだれかに知られて恥をかくだけのことであり、そんな恥ならばいくらでもかこうじゃないか、と判断する。そこで、ここは日本人の良心を信じようと判断し、「口座凍結はしばらく待ってもらえますか。もう一度探してみますし、数日して通帳が出てこなかったら再発行をお願いします。なので、とりあえずはお電話をお待ちします」「わかりました。再発行に際しては、1080円と取引印が必要で、代表者の方に窓口まで来ていただく必要があります」
あーぁ、あっ、また、やらかしちゃった。以前はカードを銀行に置き忘れたのだっけな。いろんなことを(特にお金のことを)考えながらATMで操作していると、目の前のことにどうしても集中できず散漫になってしまう。フォースを信じるのだとはこういうときに名言と感じるものであるが、小生はジェダイの騎士ではないので、集中すべきことに集中するということがなかなかできない。それにしても、これまでいろいろなものを置き忘れてきたものであった。先述のカードは2、3回はある。一方で、ATMでの他者の置き忘れにもたびたび遭遇してきた。それも現金であったり、通帳であったりだったわけだ。並んでいて前の人がATMから離れたのでそのあとに入ると、目の前に何十万円かのお札が機械に入ったままだ。これにはビックリして、「おばさん!忘れてるよ!」と、つい、大きな声が出てしまったものであった。当然ながら、そのおばさんからは感謝された。
そういう過去の話などどうでもよろしい。問題は、目の前の通帳を紛失してしまったというその一点でしかないわけである。しょうがない。もう一度、もと来た道を銀行まで目を皿のようにして向かうことにしよう。ショボショボ雨が降っている。本来ならばトートバッグに放り込んでいたはずの通帳なのだから、それが道ばたに落ちているわけがない。トートバッグに穴が開いてないことも確認している。それでも、確認せざるをえないというのが人情というものだろう。しかも、もしかしたら100円玉くらいは落ちているかもしれないのだ。あいにく、そこで弊社の通帳を発見したなんて奇跡の起きるわけもなく、100円玉を拾ったなんていうささやかな喜びもあるわけがなく、無事に(?)銀行までたどり着いてしまう。しょうがないからATMコーナーを丹念に眺めてみるものの、弊社の通帳などどこにもない。しょうがないから、支払に使った隣りのコンビニに行ってみる。案の定、それらしきものはまったく見当たらない。これは困った、どうしようかなあと重い足取りで会社までもどる。

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