風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

花嫁募集中

2009年12月24日 | 出版
年末である。なんだか、例年にまして慌しいような感じがする。理由は簡明で、お金もないのに引越しをしなければならないからである。現在、居候先のP舎が同じ建物の隣りの部屋(元A書店の品出し倉庫だった)に出もどることになり、着々と事務所としての態勢を作っているところだ。
本日はNTTの工事の人がP舎に来ていて、電話回線の張り替えなどを行っていた。ところが、P舎と弊社では、ちがう電話回線を使っているらしい。こちらは光電話のフレッツ光に加入しているのであるが、P舎は別の回線に加入しているとのことだ。そこでNTTの人に、ついでに風塵社の電話の移転もお願いしたら、「回線がちがうので無理です」とあっさりことわられてしまう。
しょうがないので、「116」に電話して、電話機の移転をお願いすることにする。待つことしばし。パソコンにしろ何にしろ、電話での質問や申し込みって、どうしてこんなに待たされるのだろうか。ようやくオペレーターとつながり、状況の説明から始まる。電話番号を伝えると、「あー、お客様の電話料金で未納になっているものがありますので、移設の件はお引き受けいたしかねます」げな。長い時間待たされて、結論はこれかとガッカリ。
再びしょうがなく、なけなしの小銭を集めて、電話料金の支払いに出かけることにする。次の利用停止予定日が1月6日だったので、こちらは鷹揚に構えていたわけであるが、冷たい世間はそういう鷹揚さを許してくれないようだ。銀行に行けば行ったで、ATMの前には長蛇の列。ひたすらウンザリしながら待つことしばし。AK-47が手元にあったら乱射しているところである。
ようやく電話料金を支払って、再び「116」に電話。当然また待たされて、ようやくオペレーターさんとつながり状況説明を一から行い、工事担当の方に電話を回され、「それで、最短でいつ工事をお願いできますか?」「ウーン、年内はもういっぱいで、1月の8日になります」「エーッ、もう少し早くなりませんか」「そちらの条件がそろっていれば6日も可能なんですが、少しお待ちください。30分以内にこちらからご連絡いたします」ということになって、また待つことになる。
ようやく工事の方から電話があり、1月の6日に風塵社の電話を隣りに移設することになった。時計を見れば、もう12:00である。電話移転のやりとりだけで、午前が丸々つぶれるとは予想だにしていなかった。P舎大大社長にその旨を告げ、6日まで現在の状況のまま仕事を続けることにする。
なんだかそれだけで疲れてしまい、三崎町の豆香房までコーヒー豆を買いに出かける。我が家の豆が尽きそうなので、妻に買ってこいと命令されていたのであった。ここはタイムサービスをやっていて、午前中に買いに行けばトアルコ・トラジャを安く買える。そのため、久しぶりにトラジャを買いたかったが、その時間を逃してしまった。まさにTime is Moneyなのだ。そこで、仕方なくといってはお店に失礼であるが、有機栽培のマンデリンを買い求める。季節にもよるけれど、ここのマンデリンはコクがあってとても美味しい。
帰りがけ、三崎町の龍龍軒で博多ラーメンを食べる。ここは確かに豚骨スープだし、替玉も用意されているが、しかし、本場に比べれば麺が細い。S社のS氏もそうなんだろうけれど、小生も博多出身でもないくせに、博多ラーメンに対してだけはうるさい。どうしても、東京の博多ラーメンを本場・長浜のものとの比較で味わってしまう。しかし龍龍軒の麺の細さは、それが悪いということではなく、噛みごたえがあって値段のわりには腹が満ちるので、充分に及第点だろう(満点とは言わない)。
社にもどってから、ようやく自社の仕事を始めることになる。とにかく『レッスル・カルチャー』を入稿しないとどうしようもないのだ。そこで、データを見ながら、チョコマカチョコマカと修正をしておく。28日に町田(にしておこう)のOさんが来社され、最終チェックを行う予定となっているので、その準備をしておかないとOさんに申し訳が立たない。
途中、救援連絡センターSさんから電話がある。「あー、ラーメン屋さん?出前2丁お願い」「こちらは風塵社です」「あら、ゴメン。まちがえた」「それで、なんの用ですか?」「いや、あのさぁ(以下、ヤバい話なので略)」「で、年明けの『救援』はどうするんですか?」「ウーン、一番原稿の遅い○○さん(差支えがあるので伏字)が27日には送るって言ってるから大丈夫でしょ」「本当?」「本当だよ」「じゃあ、12日の朝一にY印刷入稿、15日の午前納品でいいですか」「それは明日センターで聞いておくよ」。
このオッサンは、このクソ忙しい状況のなか、いったい何の電話をかけてきたのだろうか。早く、気立てのいい嫁さんを迎えてほしいものである。
ということで花嫁募集中! 世間の辛苦を充分に味わっている非常に気のいいオッサンがいます(1952年生まれ)。しかも、下半身はまだ現役です。そのうえ、若い頃はあちこちの街角にポスターが貼られていました。必ずや貴女のことを終生大事にしてくれます。それだけは小生が保証します。このオッサン、現在、老母と寂しく暮らしているところですが、どうか我こそと思う方がいらっしゃったら、ぜひ弊社までご一報を。オッサンの優しさについても、腹巻オヤジが保証いたします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿