風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

シュレッダー(2)

2018年07月03日 | 出版
ところで、国際インテリジェンス的な状況においては、シュレッダーなんてなんの意味もないらしい。要するに、切り刻んだものをつなぎ合わせて復元してしまう技術があるそうだ。それでは文書を破棄するときにどうするのか。たいした量でなければ、フライパンのうえで焼いてしまうというのを聞いたことがある。それとは別に、ある組織では洗濯機にかけていたそうだ。そんなことに使って、その洗濯機が壊れないのかとは心配に思うところなので、どなたか試してもらえないだろうか。小生にはそんな実験をするつもりはない。しかし、印刷してあるものでも洗濯機にかけちゃえば、インクは落ちるし用紙はグチャグチャになってしまうので復元できない。そのくらい文書破棄には気を遣わなければならない状況があったのだろう。現在のネット社会になると、さらなる厳密さが求められてくる。ところが、グーグルを使った段階でその厳密さからこぼれ落ちてしまうのだから、小生はまったく気にしなくなってしまった。
そういえば学生のころ、掃除のバイトに行ったことがあった。すると仕事の終わりのほうで、某銀行の某支店に車で向かった。エー、まだ仕事が残っているのかなあと内心では不満に思っていると、その銀行の裏口で大量の利用明細が入った大きな紙袋をバイト先のおじさんが受け取っている。どうするのかなあと思っていたら、海岸近くのゴミ捨て場にそのまま廃棄するではないか。エッ、それで大丈夫なの?と、何十年前の感覚でも思ったものである。いまならば、完全にアウトであることだろう。それこそ、シュレッダーにでもかけて廃棄しないと、どんな問題が発生するかわかったものではないからだ。
しかしそこで考えてみると、そのバイト先のおじさんが銀行の利用明細をそのまま廃棄したからといって、なんら問題は起きなかった。おそらくは、そのまま回収車に無事積まれて、ゴミ処理場で焼却されていたのだろう。例えば、だれかの利用明細が道ばたに落ちていたとして、それに関心を持つだろうか。たまたま拾い上げた利用明細が知っている人のものだったというような、ありえない確率についての話ではない。常識的に考えれば、利用明細を拾ったからといって、どこかのだれかが某銀行の某口座にいくらの預金があるというだけの話であり、それは小生にはなんの関係のない問題だ。したがって、関心の埒外ともなる。したがって、利用明細なんてそのまま廃棄してなんの問題があるのだ、という結論となる。ストーカーなりなんなりで、もしもある人がマークされていたとしたら、利用明細以上のなにか(住所とかログとか)を入手されてしまうのが現状である。
ところで、どうしてそんな利用明細なんかに小生がこだわっているのかというと、休日になると、妻がこれまで大量に溜め込んだその種のどうでもいいような明細系の用紙を旧式の大型シュレッダーにかけているからなのだ。銀行からカードから、公共料金やらなんやらと、一日中ガラガラ大きな音をたてつつズシャーズシャーとシュレッダーにかけていく。こんなゴミまでなんで新居に持ち込みやがるんだ、引越前に処分しておけよと、妻への苛立ちはつのる一方である。小生なんて、某所から来た手紙やらなんやら、みんなゴミ袋にぶち込んで終わりにしてしまった。そちらこそ、本来はシュレッダーにかけるべき性格であるとはわかっているけれど、面倒であるし、その意味もないと理解しているからである。
もう何十年も昔の話になるけれど、小生はまったく関係のない事件に引っかかり、ある朝、小生の自宅(ここで再々述べている旧宅)がオマワリさんのガサ入れ(家宅捜索)をくらうことになった。実は、まったく関係はないにしても、小生のところにもガサ入れぐらいはあるのかなあとは少々懸念していた。そのため、室内の片付けぐらいはしておこうと思っていたのに、当時の多忙さにかまけてついついそれを怠ってしまった。しかし、オマワリさんのチームが来てみても小生には無縁の話なのだから、押収するものなどない。小生の茅屋を隅から隅まで探し回って、オマワリさんもそれを理解したはずであるが、「いやあ、間違えました。ごめんなさい」とも言えないので(裁判所から令状を取っている以上)、少しばかり関係のありそうなものを押収して引き揚げることになった。
それからしばらくして、小生にはまったく関係がないのだけれど、再びガサ入れが行われそうな事件が起きてしまった。そこで、前回の反省に基づき(あまりに乱雑な状況を他者に触らせたくない)、手当たり次第にくだんのシュレッダーにかけていく。ついでに、我が家の大掃除もしてしまおうという魂胆だ。そうしたら、ゴミ袋3、4袋くらいになったのだろうか。可燃物の日に出そうと、トイレ前の空きスペースに置いていた。ところが、そのゴミの日よりも先にオマワリさんのチームがやって来ちゃったのだ。すると、そのチームの構成自体はたいして変わっていないのに、所轄の署がM署からX庁に替わっていやがる。しかも、人員が1名増えているではないか。「おまえらなあ、前回のガサ入れで、小生がこの件になんにも関わりがないのがわかったのじゃないのか?わかってなければ、バカか?」という気分にもなるところだ。
(まだこの項続くかも)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿