風塵社的業務日誌

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人生は闘いの連続かも

2015年01月07日 | 出版
さてさて、ようやくリライトした原稿を一本某所へ送ったところで、本日も三国志に没頭しなければならない。しかし、その前にサラサラと駄文だけ書いておこう。そこでふと思えば、もう2015年なんだねえ。こういう、年が変わったことにまだ慣れていない段階では、書籍の場合だと奥付なんかでよくミスを犯すものなのだ。ついつい、「2014年1月10日発行」なんていう1年前の本を作ってしまっても、そのミスに気がつかない。たまに「2051年発行」なんていう未来の本を作ってしまうこともある。このあと、アップしなければいけない仕事が続くから、注意しておこう。
それでようやく定例の「救援」1月号の制作は昨日終了。ゲームばかりをしているわけでもないのだ。しかし、この作業のために、こちらは3日から会社に来て仕事をしているのだから、本来なら特別料金を請求したくなるところだろう。それよりも驚いちゃったのが、元旦の日に、某書の「はじめに」の原稿がSさんからFAXで届いていたことだ。おやおや、年始も関係なく原稿を書いていたのかと感心してしまった。
この本はSさんにしてもかなり気合の入るものであるだろうから、今年一年の決意として送ってきたのかもしれない。そう考えるとあだやおろそかにはできないのではあるけれど、こちらにしてみればヤレヤレ感が出てしまうのは正直なところでもある。そういえば、正月に恩師から賀状の返事が届いた。「相変わらず闘いですね。人生は闘いの連続かも」とのんきな手書きが添えられている。「おまえに言われたくねえよ、クソジジイ!」などと心の底では叫んでも、口に出してはいけない。じいさんも老年性うつ病だとかなんとか聞いていたけど、この調子ならまだまだお元気なことだろう。そのうち酒でも飲みたいものであるけれど、距離が遠いからなあ、どうなることやら。
元旦の夜だったか、妻に「今年の目標とか、決意表明することはないの!」と言われる。また唐突なお言葉で、そんなもんあるかいなと考えていると、「今年はしっかりお金を稼ぎますとか、そういうのはないの?」と畳み掛けてくる。うるせえ奴だなあと思い、「うん、わかった。今年は5時30に起きて、ジョギング通勤するのを日課とする」と答えた。このタイムスケジュールには少し秘密がある。5:30に起きれば、7:00くらいには家を出られる。それから走って会社に向かえば、8:00には到着できる。それならば、朝に1時間ほど三国志に没頭できるだろうという姑息な計算だ。
ところがこの数日は寒くて、なかなか布団から出られない。5:30に目覚ましの音でたたき起こされても、そのまま布団にUターンして、結局は7:00近くまで寝てしまっている。そして、結局歩いて池袋まで行って、それから地下鉄に乗っての通勤だ。まさに有言不実行の極みである。ほんとうは、ジョギングとストレッチは日々欠かさず行いところである。ここのところ長時間ゲームばかりしていたものだから、腰に鈍痛を覚える。若くもないのだから、体調管理くらいはしっかりやりたいものだ。そんなことよりも、ゲームにはまっているのをどうにかするべきだろう。
そんなわけで、たいして正月らしい正月を迎えたわけでもないのだけれど、正月2日は妻と高尾山に登ってくることにした。10:00過ぎに家を出て、高尾山口駅に着けばお昼前。さっそく高橋家に入る。久しぶりに高尾に行って、ここのそばを食べなければどうしようもないだろう。さすがに混んでいたけれど、さほど待たされることなく天ぷらそばにありつくことができた。ケーブルカー駅前の広場の売店には、高尾名物のわさび漬けなんてのも売られていたけれど、このへんに立派なわさび畑があるのだろうか。信州安曇野の山猿としては、大いに疑問だ。
舗装されている1号路ではなく、6号路から山の中に入り、滝打ち修行のところで右側の急坂を登っていくコースを抜けて薬王院への参道へ出る(たこ杉の手前)。その途中、妻に「引退したら、どこかの山のふもとに住みたい」と言ったら、あっさり無視されてしまう。それにしても、ものすごい人通りでウンザリ。ミシュランさん、高尾山に星なんて付けないでよと言いたくもなる。そして、薬王院本堂の前は参拝客が何百メートルになるのだろうか、ズラーッと列をなしている。われわれは当然そこを避けて、登山ルートから頂上を目指すことになるのであるけれど、頂上に着いてみたらちょうど富士山が雲におおわれていて全貌が見えない。これには、いささかガッカシ。しかし、お天道さんのなすことだから、文句を言ってもしょうがないね。
売店で缶ビールを買い、階段に座って二人で飲んでいると、隣りにフランス人の一家がやってきた。その一番上のお穣ちゃんが、日本なら中学生くらいだと思うけれど、子どもっぽさと大人っぽい気品とが入り混じった感じで可愛いの。さすがはヨーロッパだなあと見とれてしまいつつ、フランツ・ファノンのヨーロッパへの愛憎入り混じった感情を思い出し、『地に呪われたる者』(みすず書房)を読まなきゃなあと思ってしまった。

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