風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

高尾山へ(1)

2019年03月22日 | 出版
とある休日、久しぶりに高尾山に行くことにした。前にも記したように、せっかくの休日であるならば、どこかネイチャー系のところで気軽に出向けるところに行きたいわけだ。それが多磨霊園でもかまわないのだけれど、「きょうは天気あんまりよさそうじゃないけれど、どこかに行きたい」と小生が妻に告げると、「じゃあ、どこがいいの?」と聞き返され、なにも考えずに口から出てきたのが「高尾山」ということである。以前、「秩父」と答えたら却下されたことがあり、無意識下に妻のOKが出そうなところを計算していたのかもしれない。いずれにせよ、そこで「多磨霊園」という選択が出てこなかったわけである。そういえば、忌野清志郎氏のお墓が高尾にある。しかし、まだ行ったことがない。次回高尾山に行くときは、そのお墓にも参拝しておくことにしよう(今回はパス)。
ところがそこで、「歩いて山頂まで登るのはいや」とわけのわからんことを言い始めた。「なんで?」「体力ないもん」「なんやそりゃ?」「いつもリフトで上がっているから、今度はケーブルカーで行く!」ハイ、ハイ、わかりました。と、家を出る前から夫婦ゲンカが勃発するところである。そこは小生が折れて、池袋から山手線で新宿に出て高尾を目指す。高尾で京王に乗り換え、久しぶりに高尾山口に到着。京王高尾のホームからは、満開の枝垂桜が眼下に咲き誇っている。思えば、昔、F社社長とふたりで高尾山に登ってから、小生の低山散歩が始まったのであった。
高尾山口駅で小用を足しケーブルの駅前に着けば、もうお昼を回っている。しかし、通常よりも観光客の姿が少ないのが意外だ。この時間帯、どこのそば屋も満員で30分くらいは待たされるのに、あるお店にすんなり入れた。そのへんで一番人気の高橋家はさすがに並んでいるようであったけれど、どこのお店のそばでも美味しいのだ。
昼飯もそこそこに、ケーブルカーに乗り込むことにする。そこで初めて、高尾山のケーブルカーに乗ったことに気がついた。最大斜度が30度越えで、日本一急なケーブルカーなんだそうだ。一番前の席に座っていたのだけれど、たしかに絶壁を登っていくような印象だ。これはこれでなかなか面白い。素直にヘーと、感心してしまう。しかし降りてしまえば、やはり歩いて登りたいなあと思ってしまう。舗装されていて観光客の多い1号路ではなく、あまり人のいない6号路なんかをチンタラ歩きたいわけだ。
それはともかく、ケーブルの終点から薬王院を回って山頂へ。うす曇なので、富士山は見えない。まずは売店に行き缶ビールを購入。たいした距離を歩いたわけでもないのに、気温が高いせいかのどが渇く。するとそこへ、外国人のグループが歓声を上げながら到着。10人ほどだろうか。全員ランニングスタイルで汗まみれである。6号路か稲荷山コースをトレイルランで走ってきたような感じだ。面白そうだなあと思う。昨年の夏に少しばかり山のなかを走ってみたことがあるけれど、これはこれで楽しい。これまでフルマラソンを狙っていたけれど、トレイルランにももう少し真面目に挑戦してみようかと考える。
ただしひとつだけ問題があり、ベラボーに汗をかくので、帰りがけに風呂に入りたいと思うのは必然だろう。したがって、温泉でなくとも、浴場が終点近くにあるコースを選択しなければならない。思いっきり汗をかき、風呂でその汗を流してから飲むビール。最高である。今度高尾山に行くときは、トレイルランに挑戦してみようかなあ。帰りは歩いて稲荷山コースを下っていくことにする。そこで思い出した。そこは最後、頂上まで階段がかなり続いているのだ。彼ら、ここをランで登ってきたのだ。すごいなあ。いまの小生の脚力では途中でバテちゃうことだろう。ランに挑戦するのはまだまだ先のことになるにちがいない。
稲荷山コースの下りは約90分という表示があった。頂上を降り始めたときが14:00だったので、15:30くらいには下にたどりついていることになるだろう。それから歩いて高尾駅まで帰れば、18:00前には池袋着かと計算する。ところで、某日、谷中のギャラリーでF社社長兄の陶器展がある予定だ。「その手土産、なににする?」と、歩きながら妻と相談する。「高尾って地酒はないの?」「いやあ、知らないなあ」「秩父なら武甲山とかあるでしょ」「でも、高尾は聞いたことがない」「さっきおそばを食べたお店に高尾山とかってなかった」「気がつかなかった」
そんな話をしているうちに、小生の花粉アレルギーのスイッチが入ってしまった。くしゃみが止まらなくなる。ひっきりなしにハックショ、ハックションを連発しながら歩いていく。下から登ってくるやつが怪訝な顔で小生を眺めているけれど、こればっかりは小生にもどうしようもないのだ。収まるのを待つことしかできない。今年は花粉量が例年より多いということで、小生のアレルギーの調子が悪い。なるべくヨーグルトを食すようにしているのに、目はかゆいし、鼻水は垂れてくるし、ここ数年少しずつ改善されてきたものがすっかり元にもどってしまったようだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿