風塵社的業務日誌

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2012年12月18日 | 出版
最近、急に寒くなってきた。思えば、すでに年末なのだから、寒くなるのも当然なのだ。そういえば、昨年の今ごろは、くだらないトラブルに巻き込まれていて、やたらと錦糸町に行っていたものだ。そこでくだらない奴と会い、くだらないお願いごとをし、くだらない結果に終わり現在に至る。ということで、なんともくだらない1年であった。それでも、まだ生きているから不思議だ。生き延びてしまった以上、そろそろいいこともあるのだろう。なんだか、いつも同じようなことを書いているような気がするけれど、それは気のせいにちがいない。
しかし、そういうくだらない事情で昨年末は毎日毎日が悲惨であったけれど、いまだに生きているということは、生命力だけは旺盛なのだろう。そういえば、高校生のときある友人に、「おまえのいいところはヴァイタルなところだけだなあ」と言われたことを思い出した。こちとら、ただの田舎の高校生なので、そんな気の利いた単語を知るわけがない。「ヴァイタルっちゃなんね?」とたずねると、「ヴァイタルいうんはヴァイタリティのヴァイタルたい」「ああ、そげんな。なんや、それしかいいとこないとや?」「だけん、そげん言うとぅやろ」というような会話を、おそらく信州弁でしたのだけれど、もちろん細部を覚えているわけがなく、この再現は想像に決まっている。
どうしてこの会話を覚えているのかというと、その後、中島敦の小説「弟子」を読んでいたら、主人公の子路が後輩の顔淵と子貢を比べて、子貢はヴァイタルだというようなことを述べた文章に出会って、「ああ、あいつの言ってたことはそういうことか」と、難しい言葉(そんなに難しくもないか。こっちに学がなかっただけか)を知っていた友人のことを感心したからだ。そして、確かその中島敦の文章は「バイタル」ではなく「ヴァイタル」と表記されていた。そのため、ここでも「ヴァイタル」と表記せざるをえない。
そこでまだまだヴァイタルではあるけれど、生殖力には自信がないし、しかも歳のせいか寒いと膝のオスグートが痛む。おかげで、最近は地下鉄での出社になってしまう。ジョギング出社でひと汗かかないというのは、不健康でよくない。そのため先日、ひざ用のサポーターを買ってみた。要するに暖めておけば、膝痛はないだろうという作戦だ。
しかし、どうせ痩せているからMサイズでいいだろうと、適当に判断したのが悪かった。サポーターの締め付けが厳しく、なんとも下半身が苦しい。しかも、それでヘンな歩き方をしていたせいか、太ももが筋肉痛になってしまった。愚かなり我が人生とはこのことかいな。バカらしいなあとは思いつつも、小雨まじりのある日、その足で近くの図書館へと新聞資料を探しに行く。
ようやくの思いでたどり着き、カウンターで案内の人に「朝日新聞の縮刷版は置いてませんか?」とたずねた。すると、少し調べてから、「ここは読売新聞しか置いていません。朝日は区内の別の図書館になります」。エッ!と少しのけぞってしまった。ここには朝日の縮刷版も蔵書していないのか。おそらく、文京区も文教予算を削っているところで、各区立図書館で新聞の受け持ちを決めているのだろう。しかし、新聞の縮刷版が読売だけとはひどい話だ。
そこで、先日、三崎町のKさんと酒を飲んでいた時の会話を思い出した。「いやあ、ここの学部の図書館は白書を置いてないんですよ」。これにもエッ!と思い、瞬間、おっしゃっていることが理解できなかった。「えー、それじゃあ、どうするんですか?なんだかんだで白書は使うでしょ?」「しょうがないから、隣りの学部の図書館に行くしかないんですよ」「面倒くさいでしょ」「もちろん面倒くさいよ」。どこの大学の図書館も白書くらいそろえているものだと勝手に思い込んでいたけれど、そうじゃないところもあるんだねえ。
そういうわけで本日、幸いに暖かいし、マタンゴチャリで区内の別の図書館に朝日の縮刷版を探しにいく。ところが、そこには久しぶりに行ったものだから、この辺だったなあというところでまた迷っちゃった。迷いし子羊なり我が人生。一ブロック、グルッと大回りしてようやく到着。ようやくお目当ての縮刷版を見つけて帰社。もどってみれば、もうお昼近い。昼飯を適当に食べて、国会図書館に行くことにする。
最近は、首相官邸前行動に行ってばかりで、お隣りの国会図書館にはとんと足を向けていなかった。久しぶりに行ってみると、入館の方式が変わっている。利用者登録なるものをして、カードを発行してもらわないと閲覧できないらしい。そういうところで、いちいち面倒くせえなあと感じてしまう小生の欠点はさておき、とりあえずは申請をすませて無事にカードを発行してもらう。
お目当ての資料を閲覧するためにパソコンをいじっていると、そこに、ケータイに電話。なんやねんと思いつつ小声で電話に出ようとしたら、係員が注意しに飛んできた。公共マナーに反してどうもすみません。

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