熱血企画会議

昨夜はフィットネスクラブで一風呂浴びてから、共有スペースでドデンと寝転びながらスポーツ紙を読んでいるところにＩ出版企画のＳさんから電話がかかる。金曜の晩の埋め合わせということで晩ご飯をお誘いいただいた。金曜の夜は新宿で打ち合わせ後に美人ライターのＳさんと腹巻オヤジとマタンゴの３人で飲むことになったのでご近所版元のＳさんをお誘いしたのだが、都合がつかずに断念したのだった。土日をボオッとボロアパートで一人過ごしていたマタンゴは突然のお誘いに喜び、20時過ぎに新宿２丁目にあるＩ出版企画へお邪魔する。Ｓさんとサンパーク内の三平食堂へ行くと、日曜の晩は空いているのだろうか、ほとんどお客さんがいなかった。新宿のド真ん中にこんな地方の風情漂う飲み屋があったなんて知らなかった。しかも、隣りのディスカウントストアへ立ち寄ると、革靴や靴下が激安で驚く。紳士靴が一足６２０円と超お買い得だったためＳさんは喉から手が出るほど欲しそうな顔をしていたが、結局買わずに飲み屋へ移動した。
昨晩は教養のないマタンゴのためＳさんが必読書についてお話してくださったのだが、何をお勧めしていただいたか失念してしまった。これだからいつまでたってもマタンゴはオヤジのいうところの「頭の悪いガキ」ままなのである。Ｓさんは翌日から出張だといっていたので少々心配しながらも飲み続け、２時半解散。

最近はあまり寝なくても、飲みすぎても不思議と二日酔いにならなくなった。でも腹を出して寝ていたようで、すっかり風邪を引き声が嗄れる。会社に着いてメールチェックをしていたら、オヤジが出社。麻のズボン（緑色！）が涼しげだ。軽く打ち合わせをし、オヤジは企画会議のため社を出る。マタンゴは出荷作業をしてから、銀行へお遣いに出かける。その後、企画書の作成。そこに鹿砦社から『紙の爆弾』が届く。同封の「出版ニュース」に、名誉毀損刑事裁判が６／25最高裁で上告棄却されたことに対する抗議のメッセージが。言論無罪!頑張れ、松岡社長!
昼食前に戻ったオヤジと制作進行の確認をする。

昼食後、新企画についてオヤジとあれこれ話し合い、あっという間に２時間が経ち、企画書を書き直す。
現在考えている企画は、「高橋栄子（仮名、26歳、旅行代理店に派遣で勤務、調布市国領の１軒家に親と同居、158センチ・45キロ）さん。２回目の転職で現職、月給手取り17万。都内の４年制女子大のコミュニケーション学科卒業。卒業後の経歴は、同期の中では負け組、勝ち組にはセレブ妻もいる。好きな作家、江国香織、田口ランディ、リリー・フランキー。趣味は旅行にフラワー・アレンジメント。好きな有名人は中田ヒデ、好きな歌手kinki kids。１年前に結婚を意識していた彼氏（同年齢でビール会社の営業、合コンで知り合った）と別れ、現在彼氏なし。次のような悩みを抱える。彼氏が欲しいし結婚もしたい。両親の仲が悪く、専業主婦の母親は習い事三昧（日曜は母と一緒にフラワー・アレンジメント）。同居の祖母の認知症が進行中。弟（21）はヒッキー。家庭の悩みが多いなか先行き不安が多いので、将来の安定を望んでいる。そのために何をどうしたらいいのか模索中」という架空の女性が、読んで少しでも感動を覚えてくれそうな本というもの。この想定読者の女性像をイメージするだけで、１時間と50分が使われた。

これから打ち合わせのため腹巻オヤジとＩ先生の研究室へ。

画像は、吉原印刷から届いたばかりの『それぞれのファン研究 I am a fan』の抜き刷り。キンキラキンのオビが眩しい。