風塵社的業務日誌

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ミュージカル「忍たま乱太郎」

2010年01月18日 | 出版
マタンゴにご招待をいただき、1/16(土)に東京ドームシティのGロッソで現在行われているミュージカル「忍たま乱太郎」を妻と観にいった。17:30に妻と待ち合わせ、早速、夫婦ゲンカ。「お前の待ち合わせ場所の指定がおかしい」というのが敵の言い分であるが、こちらにしてみれば、お前の方向音痴のほうがおかしいということになる。
ケンカをしながらGロッソまで。どうやって中に入ればいいのかなと思案していると、ちょうどU社長に出くわし、わざわざチケットを取っていただく。どうもすみません。劇場の入口でマタンゴと遭遇し、われわれは中へ。
実はと、こっそり打ち明けるほどの話でもないのであるが、小生、「忍たま乱太郎」なるアニメがNHKで放映されていることは知っていたが、一度も見たことがないのだ。マンガの方は目にしたこともない。そのうえ、どういう役者さんが登場するかも、まったく理解していなかった。そういうわけで、どんなひどい目にあうことやらと、恐る恐る出向いたわけである。もしガキ向けのしょうもないミュージカルなんて見せられた日には、マタンゴに激怒しようと決意を固めていたのであった。
NHKでアニメを放映しているわけであるから、子供づれの母親が多く、ガキの泣声で劇場は阿鼻叫喚の地獄図絵になっていることだろうと勝手に予想していたのであるが、あにはからんや、20代の若い女性が圧倒的に多く、しかも、大入りである。これは想定外であった。どうやら、若手の俳優さん目当てに来ているのだろう。
そこで、いよいよ舞台が始まった。ストーリーの展開ははしょって結論から述べれば、意外や意外、とても面白くて、愚妻ともども充分に楽しんで帰宅することになった。これは見ないと損をする。
まず、子役が可愛い。若手俳優たちの歌と踊りもいい。脇を固める俳優さんたち(特に大黄奈栗野木下穴太)も、なかなかにうまい。そのうえ、舞台を立体的に使った演出も見事である。もちろん、そんなに複雑なストーリーであるわけではないのだが、伏線の張り方も巧みで、オチもつけて深みを出している。あえて欲を言えば、殺陣はまだまだ磨く余地があるだろう。小生としては、忍者・赤壁役の俳優さんと山田先生役の俳優さん、それにドクダケ城の太っちょの俳優さんが、なかなかダンディでよかったと思う。
ちょうどこの日から1日2公演になったところで、俳優さんたちもこなれてきたところだったのかもしれない。それにしても、面白いミュージカルを見ることができて、マタンゴには深く感謝しておこう。見にいく前に、「もしもつまんなかったら、激怒するぞ」と脅迫メールを送っておいたことは反省しておく。
そういうわけで、ミュージカル「忍たま乱太郎」、腹巻オヤジお勧めです。24日(日)までの公演ということなので、お早くチケットをお買い求めください。平日は、まだ空きがあるそうです。資金繰りに追われてヒーヒー泣いていても、まったく前向きにはなれない。たまにはミュージカルを見て「100%、勇気♪」と歌っていなければ、死んでしまうのだ。その後、妻とラクーアで晩飯を食べて(正確には食べさせていただき)、帰宅する。

翌1/17(日)、夕方から都内某所谷中のギャラリーTENで、「『子ねこチビンケと地しばりの花』原画展―未決囚十一年の青春―復刊記念」などの打ち合わせ。こちらはようやくOCR作業が済んで、とりあえず初稿ゲラを作ろうとしているところであるが、なにせOCRでの文字の取り込みなので、校正をしっかり済ませないと、あとが恐くてしょうがない。
それはともかく、ついでなので本書に向けた、カンパ要請を掲載しておこう。

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「『子ねこチビンケと地しばりの花』復刊のご案内と出版カンパのお願い」

 この『子ねこチビンケと地しばりの花』は、当時まだ獄中にあった荒井まり子さんによって綴られ、1986年に径書房から刊行されたものです。その後、社会思想社の現代教養文庫に収録(1994年)されていましたが、その社会思想社が2002年に倒産の憂き目にあって以来、長らく絶版状態となっていました。
 径書房刊行時に、埴谷雄高・瀬戸内寂聴氏らにも絶賛されたことは、覚えているかたも多いことでしょう。最近では、舞台『虹のクロニクル』(東京桜組、2009年)の原作の一部ともなった本書を、このまま入手不能の状態にしておくのは大変忍びなく、このたび復刊することにいたしました。
 そこで、掲載イラストも増やし、装いも新たにします。教養文庫版に付された松下竜一さんの解説に加え、鎌田慧さんも跋文を寄せていただく予定です。
しかし、この不況下において、書籍の刊行自体が厳しい状況にあります。つきましては、なにとぞ出版カンパをお願い申し上げます。カンパを寄せていただいた方には、本書刊行時に2冊献呈いたします。(風塵社・腹巻オヤジ)
★ カンパ振込先
郵便振替:00130―3―396878
加入者名:和君の会
できたら一口5000円、何口でも結構です。現金書留はご遠慮下さい。

発行:風塵社(東京都文京区本郷1-10-13、電話03-3812-4645)
刊行:2010年4月刊行予定
予価:2100円(税込)/46判、352ページ

 また、本書の刊行にあわせ、ギャラリーTENにて原画展も予定しています。こちらもぜひご観覧ください。荒井さんイラストの絵葉書などを販売予定です。
「子ねこチビンケと地しばりの花―復刊記念―荒井まり子原画展」
日程:2010年6月1日(火)~6月13日(日)
場所:場所:東京都台東区谷中2-4-2、ギャラリーTEN/詳しくはHP参照
 6月6日(日)には、『虹のクロニクル』の演出家・越光照文さんらと荒井まり子さんとのトークも予定しています(限定40人)。


忍たま乱太郎 忍術学園入学の段 コミック版
尼子 騒兵衛
ポプラ社

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