ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

模擬試験

2007年11月19日 | 日本語学校
来月の2日に日本語能力試験が行われる。(この試験は1年に1回しか行われない)
試験本番まであと2週間を残すのみとなった。
学生たちは今、最後の追い込みにかかっている。

私の学校では毎週、試験対策の模擬試験を行なっている。
私の担当は1級、2級、と4級だ。
1級は日本の大学に入学できるレベルである。

先週、実施した1級の模擬試験では受験した生徒15人のうち、8人が合格の目安である280点(400点満点)を超えた。さらに、そのうち4人が320点以上をとった。
予測では15人中、10人合格しそうだ。
この数字がいかにすごいかは日本語学校関係者でなければわかってもらえないだろう。
実際、日本の短大や日本語学校に留学中の学生(中国、台湾などの漢字圏を含む)でさえ、なかなか1級に合格できない。

2級(日本の専門学校入学レベル)も50人くらい合格しそうだし、優秀な学生が増えてきたことは本当にうれしい。
(写真は中級の授業風景です。)

海賊版DVD

2007年11月18日 | ミャンマーでの生活
娯楽の少ないミャンマーで、今一番売れている物。
それは映画のDVDなのだ。
写真のDVD1枚の中に洋画が24本も入っている。
「スパイダーマン」(1~3)「スーパーマン」(1~4)など過去に人気があった映画が収められている。
これ1枚、1500チャット(約140円)。
映画1本6円(ほとんどタダ同然)となる。
もちろん、中国から入って来た違法コピー(海賊版)である。

ミャンマーでも海賊版の取り締まりはある。
ある日突然、「外国映画ソフトの販売はダメ!」という通達(書面では発表されない)が出て、突然路上で売っている人たちが姿を消すのである。
ところが、ある期間を過ぎると、またポツポツと売り子が現れるのである。
今は、繁華街のあちこちに海賊版を売っている人たちが跋扈しているから、またそろそろ取り締まりが始まりそうだ。(買うなら今がチャンス!)

昨年までは映画1本を見るために、VCDに2~3枚に分けて録画されていたが、今は1枚の中に24本~30本の映画が圧縮されて記録されている。
すごい圧縮技術だと思う。

でも、何か欠点はないのだろうか。
最近発行された「7 DAYS NEWS」誌によると、この圧縮型DVDはDVD再生機の光学レンズを破損させやすいそうだ。
圧縮型DVDが出回るようになってから、DVD再生機の故障件数が急激に増えて、修理が追いつかなくなっているということが書いてあった。

ということは、うちのDVD再生機もそろそろ危ないかもしれない。

モヒンガー

2007年11月17日 | レストラン・食べ物情報
写真は毎度おなじみのモヒンガー。
ミャンマーの朝メシはやっぱりモヒンガーに限る。
今朝も2杯平らげてしまった。
今日現在のお値段は1杯500チャット(約45円)
ちなみに、10年前の値段は30チャット。
1983年(24年前)はわずか1チャットだった。

素麺に似ている米麺に魚(なまず)からとったスープをかけ野菜の天ぷらをトッピングしていただく。

ところで、ミャンマーでは殻つきのゆで卵(写真はあひるの卵)を殻をむかずに中身を取り出すのが普通だ。今までに殻をむいている光景を見たことがない。
どうやって取り出すか想像できますか?

まずスプーンで卵の中央部分を一度たたいて殻に傷をつけ、そこからスプーンで押しつけて卵を縦に割っていくのだ。(ナイフも包丁も使わないところがイキなのだ。)

縦に半分に割れたら、中身を半分ずつほじくり出すのである。
そうすると、写真のような状態になるわけだ。
(その作業にかかる時間はわずか5秒。なかなかの手さばきである。)

今年の冬は寒そう

2007年11月16日 | ミャンマーでの生活
ミャンマーにも冬がある。
12月と1月が1年で最も気温が下がる月である。
北部のチン州、カチン州、シャン州などは気温が零下になる。
ヤンゴンでもセーターを着るほどの寒さになる。

この時期はミャンマー人は風邪など病気になる人が多く、学生たちも欠席する人が多くなる。一方で、日本人の私は一番元気になる季節なのだが。

ところで、「ミャンマータイムズ」誌によると、今年の冬の気象予測がミャンマー気象庁から発表されていた。
今年は例年になく、気温が下がり寒い冬になるとか。
ヤンゴン市内では1年で最も気温が下がる1月初旬の気温は12度から13度まで下がり、10度を下回る可能性もあるということだ。

私がミャンマーに移住した10年前(1996年)の12月はとても寒くて、ずっとセーターを着て、靴下を履いていたが、翌年からはセーターを着ることは一度もなかった。
10年ぶりにセーターを着ることになりそうだ。
でも、タンスの中にはセーターはない!

モデゲー

2007年11月15日 | ミャンマーでの生活
「モデゲー」って何だかわかりますか?
実は「モデルガール(model girl)」のことなのです。
ミャンマー語風に発音すると「モデゲー」になってしまう。

写真の雑誌の一面に掲載されている女の子は実は私の学校の日本語上級クラスの生徒なのだ。この前の2級模擬試験の聴解(リスニング)で100点満点を取ったこともある才媛なのである。
彼女はヤンゴンの薬科大学卒業し、日本留学も目指している。
彼女自身がこの雑誌を持ってきてくれて、「先生、これ私よ。」と教えてくれた。
これが初めての仕事だそうで、ギャラ(出演料)はなかったそうだ。
普段はあまり目立たないおとなしい子なのに、なかなか大胆なことをするものだ。

名 前:CHAW MOH MOH WIN(チョーモモウイン)
生年月日:1983年10月24日(24歳)
住所:ヤンゴン市サンチャウン郡区
(本人の希望により掲載)

最近、モーヘーコー、メロディなどモデル出身の女優さんがテレビのCMを中心に大活躍中である。
モデルに憧れる女の子たちが急増中のミャンマーなのだ。

旅行の計画

2007年11月13日 | ミャンマーでの生活
12月の1日から4日まで、ミャンマー国内の旅行を計画している。
今回は家族4人での初めての国内旅行になる。
今回は、パテインとグエサウン(ビーチ)になりそうだ。
グエサウンビーチはまだ新しいビーチで、旅行ガイドブックにも載っていないと思う。
ヤンゴンからパテインまで車で4時間、パテインからグエサウンまでは2時間で行ける。
以前は、途中で2回、フェリーに乗り換える必要があったが、今は橋ができたのでグエサウンまで車で直行できるのでとても便利になった。

11月末まで1日8時間授業が続くが、12月1日から1コマ残して全部終了する。
12月2日は、日本語能力試験の本番の日。
生徒たちには悪いが、1年に一度だけのバカンスを楽しませてもらうとする。

旅行の楽しみは、旅行中が半分、旅行前が半分だとどこかに書いてあった。
あそこで何をしよう、何を食べよう、どこを見ようと想像することのほうが実際は楽しいのだ。
実際、旅行中の後半はもうクタクタになって、早く家でゆっくりしたいと思うのがいつものパターン。

旅行前の今が一番楽しいときかもしれない。

水に当たった

2007年11月12日 | ミャンマーでの生活
昨日の昼、学校に近いある食堂でのこと。
この店はワンタンヌードルがおいしいので、それを注文した。
食べ終わったあと喉が渇いたので、ミネラルウオーター(イェータン)を注文した。
店員が1リットルのペットボトルを持ってきたが、明らかに一度フタを開けた形跡がある。やばいかなとは思ったが、中身がミネラルウオーターなら大丈夫だろうと思って、半分ほど飲んでしまった。(店員には「これはミネラルウオーターだね」と確認はした。)
その夜、案の定お腹が痛み出した。
ひどい下痢になった。
たぶん、その食堂で水を入れ替えたのだろう。
今度、店に行ったとき、文句を言ってやる!
教訓:ミネラルウオーターのフタが開けられた形跡がある場合は、絶対に飲まないこと。
皆さんもミャンマーでは気をつけてください。

明るい兆し

2007年11月11日 | ミャンマーでの生活
先日の報道の通り、ミャンマーの民主化勢力のリーダー、アウンサンスーチー女史が軍事政権側に対して譲歩の姿勢を見せた。
88年に表舞台に登場して以来、このような譲歩を見せたのは初めてのことだろう。
自分の主義・主張より国民のためを思っての勇気ある決断で、賢明な選択だと思う。
軍事政権と彼女の関係はこのブログで彼女の名前を出せるほど未だかつてない、よい雰囲気になりつつある。(これまでは彼女の名前を出すことすらタブーだった)
一般のジャーナル誌にも彼女の写真が1面で大きく掲載されている。
このようなことは私が10年ミャンマーに住んでいて初めてのことだ。
彼女が軍事政権に対して協力的な姿勢を示していることから、彼女の解放は時間の問題だろう。
今、ミャンマーにとって一番大切なのは軍事政権と民主化勢力(国民)との和解だろう。
それが、実現される方向に動いてきている。
もし、それが実現されれば、ミャンマーの民主化プロセスも飛躍的に進むのではないだろうか。
軍事政権と民主化勢力が協力して国造りをすることが、ミャンマーにとって一番の道だと思う。
「雨降って地固まる」のように、9月の騒乱によるピンチを最大のチャンスに変えてほしい。

ポリオ予防ワクチン

2007年11月10日 | ミャンマーでの生活
11月9日発行のミャンマータイムズ誌によると、ユニセフなど世界の援助機関からミャンマー全国の0歳から5歳までの子ども全員にポリオ予防ワクチンが接種できるように4百万ドルの寄付があったと報道されていた。
世界の援助機関と書いてあるが、実際は
日本政府から1.87百万ドル
ユニセフ日本から1百万ドル
日本のある援助機関から0.26百万ドル
アメリカの援助機関から0.8百万ドル
であり、ほとんどが日本からの援助になっている。
先週の木曜日に私の二人の娘も地区委員会(ヤワタ)に行って、ポリオ予防ワクチンを接種してもらった。もちろん、無料である。
私はこっちの人になっているので、日本では税金を納めていないが、このワクチンを無料で接種できるのも日本の皆さんの税金や寄付金が元になっていることを思うと、本当に有難いと感謝する次第である。しかしながら、日本人の援助によってこの接種が実現しているいうことを知っているミャンマー人はわずかだ。
もっと、このことを知らせていきたいと思う。

爆発?

2007年11月09日 | 日本語学校
授業をやっている最中、教室の側の大通りからよく、
「パン」「ボン」「ピューン」「シュー」
という大きな音が聞こえてくる。
実はバスのタイヤがパンクした音なのだ。
頻度は1ヶ月に2、3回はあると思う。
はじめは何か爆発したのかとびっくりしていたものだが、今は「またか。。。」と
すっかり慣れてしまった。
バスのパンクを修理している光景はヤンゴン名物と言ってよいくらい、頻繁に見かける。
なぜ、そんなにパンクが多いのか?
ミャンマーではタイヤがパンクした場合、タイヤ全体を交換するのではなく、中のチューブを取り替える。
そのチューブはローカル製であまり耐久性がないようだ。
しかも、バスの運転手は急発進、急ブレーキが当たり前で、運転がとても乱暴なので、それもパンクが起きやすい原因になっているのだろう。
それに、定員の何倍ものお客さんを乗せている。
タイヤの溝などなく、ツルツルのタイヤをまだ使っている。
運行中、バスがパンクしたら、乗客はどうするか。
ヒマな人は予備タイヤとの交換が終わるまで待つ。
時間のない人は他のバスに乗り換える(バス代は補償してくれない)のである。

ヒンズー教祭の休日

2007年11月08日 | ミャンマーでの生活
今日(11月8日)はヒンズー教祭による休日だと発表された。
発表されたのは3日前の11月5日だったらしい。
発表されたというが、どこでどのように誰が発表したのか不明である。
新聞にも見当たらなかった。
(それなのに、皆んな知っている。)
今日はヒンズー教に関係のない仏教徒もキリスト教徒も、学校も官庁も会社もお休みになる。
しかし、私の日本語学校では授業の週間計画を突然変えることができず、私の授業は休まず行なうことにした。(他の先生は臨時休講したそうだ)
ミャンマーにはこのようにカレンダーに現れない休日がある。
娘が通っている日本人学校の休みとなった。

発想の似ている言葉(1)

2007年11月07日 | 日本語学校
ミャンマー語は日本語と語順が同じであるし、助詞・終助詞もあって文法が日本語と大変似ている。(ただし、発音とか文字は全く異なるが。)
ミャンマー語の言い回しの中には日本語と同じ発想の表現が多々あるので、紹介したいと思う。
1.日本語の「雨がふっている」の「いる」は単独では「居る」という意味で使われるが、ミャンマー語も全く同じ。(ミャンマー語では「ネーデー」)
2.日本語の「帽子をかぶってみる」の「みる」は単独では「見る」という意味だが、ミャンマー語も同じ(ミャンマー語では「チィデー」)
3.日本語の「旅行に行く前に切符を買っておきます。」の「おきます」は単独では「置きます」という意味だが、ミャンマー語も同じ(ミャンマー語では「ターデー」)
4.日本語の「いざというときに経験がものを言う」の「ものを言う」はミャンマー語で
 「ザガー(ことば)ピョーデー(言う)」と全く同じ。
5.日本語の「好きな女性の目の前で何も言えない彼を見ていると、なんとも歯がゆい。」
の「歯がゆい」はミャンマー語で「アテー(肝臓)ヤーデー(かゆい)」という。
日本語は「歯」、ミャンマー語では「肝臓」になるのが面白い。
6.日本語の「親の顔に泥を塗る」はミャンマー語では「ミィバ(両親)ミェッナー(顔)
オゥッメー(鍋についた焦げた墨)トゥッテー(塗る)」という。
「親の顔に墨を塗る」というわけだ。
7.日本語の「後ろ髪を引かれる(あとに心残りがして、思い切れない気持)」はミャンマー語では「ナゥサン(後ろ髪)ティンデー(引っ張る)」という。
他にもいろいろある。
これほど、発想まで似ている言語はミャンマー語が一番ではないだろうか。

「台形」ってミャンマー語で何という?

2007年11月06日 | 日本語学校
日本語読解の練習クラスでおもしろいことがあった。
ある文章の中に「台形」という言葉が出てきたので、それを説明するために台形の絵を描いた。(四角形で上辺と下辺が平行で下辺の方が長く、あとの2辺は平行ではない形)
さて、この形をミャンマー語で何というの?と質問したところ、みんな顔を見合わせているだけで、答えが出てこない。結局、50人の生徒だれも答えられなかった。
ついでに「平行四辺形」「ひし形」「円すい」の絵を描いて質問したが、これらも答えが出てこなかった。(ちなみに、学生全員、大学在学中または大学卒業生である。)
「三角形」「長方形」「正方形」まではみんな相当するミャンマー語の答えが出てくる。

原因はミャンマーの教育制度にあると思う。
教育制度が悪いのではなく、本当は皆が中学校や高校で習ったことを、すっかり忘れているだけなのだ。
では、なぜ皆が忘れているのか?
答えは簡単。数学は英語で学ぶからなのだ。
ミャンマーでは理科系の科目(数学、物理、化学など)の教科書は全部英語で書かれている。外国嫌いのミャンマー政府がなぜ英語で習わせているのかよくわからないが、国際的な教育基準に合うようにという配慮で英語で教育が行なわている。
高校卒業後に外国の大学に留学する場合、有利であろうが、欠点としてはこのように簡単な概念の言葉も出てこないということがある。
生物の授業でよく使った「光合成」に当たるミャンマー語もない。
photosynthesisという難しい英語で習ったはずなのだが、皆すっかり忘れている。

それにしても、電話などで「あのひし形のロケット、買っといて」と言わざるを得ないときどう表現するのだろう。

ネット復活?

2007年11月05日 | ミャンマーでの生活
この5日間、ネットが遮断されていたが、今朝4時に起きて開いてみると、つながっていた。一時的かもしれないので、速攻でブログを更新しました。
それにしても、何かあるとネット遮断。
メールも不安定で届いたり、届かなかったり、遅れて届いたりで、まあいろいろです。
(追伸:昨日とおととい、季節外れの大雨が降りました。11月の大雨は初めて)

蒸し暑い11月

2007年11月03日 | ミャンマーでの生活
今朝、5時(夕方ではない)のマンション室内の温度は32度、湿度43%。
ミャンマーで一番嫌な季節はいつかと聞かれると、1番は5月(高温でしかも雨期間近のため異常に蒸し暑い)、2番目は11月と答える。
好きな季節の1番目は1月(カラッとした晴天が続き、気温も低い。)2番は12月。
もう少しでミャンマーで一番よい季節を迎える。
この季節は旅行するのにとても良く毎年どこかに出かけている。
でも、ミャンマー人にとっては風邪を引いたり、病気になりやすい季節なので、あまり好きだという人はいない。
(追伸:また、ネットが遮断されているため、日本から投稿しています。)