実は最近、TSUTAYAで「スクールウォーズ」のDVDを借りて、妻といっしょに見ている。このドラマが放送されていたのは1984年で、私が中学1年生のときであった。もちろんこの当時もリアルタイムで見ていたが、なぜかもう一度見たくなったのである。
するとこれが、期待していた以上に面白い。さすが伝説のドラマと言われるだけはある。名作は、26年も経った後でもやはり通用するのだ。しかしさすが昭和時代のドラマだけあって、現代のドラマとはかなり異なっており、シリアスなシーンなのにけっこう笑える点もある。
今日見終わったのは、川浜高校の「番長」である水原(上の写真)が何とか無事に卒業する、というエピソードであった。この写真を見ただけで、「こんな高校生おるかよ」と突っ込みたくなる(^^)。この水原というキャラクターは強烈で、高校生なのにろくに字も書けず、九九もできないらしい。それで授業中は何をやっているかといえば、タバコを吸ったり麻雀をやったりで、それを注意しようものなら、その教師をフルボッコにして2階の窓から突き落とす、というのが常である。そんな彼が、追試を受けただけで高校卒業に必要な単位数をとれたとは、どうにも理解しがたい。
主人公である教師・滝沢も、めちゃくちゃである(^^)。生徒の水原とタイマンし、ボコボコにしたあげく、首をつかまえて川の水を何度も飲ませたりしていた。それはまだいいとして、勝負がついたところで水原を自宅に連れていき、川につかったせいで体が冷えるという水原(一応、高校生)に対して、「飲め」とウィスキーを差し出したのである(^^)。さすがの水原も「いいのかよ」と言いながらその酒を飲んで、「こりゃきつい」とか言っていた。これは歴史の残る爆笑シーンである。
上にあげたような描写は、さすがに現代のドラマでは考えられないだろう。26年前のおおらかな時代だったからこそ、許されたのだと思う。
ところで番長・水原を演じたのは、今ではVシネマ四天王の一人とされる小沢仁志さんであった。彼のことをwikipediaで調べてみたところ、実生活までその顔つきどおりの人物であることが判明した(^^)。wikiを読んでこれほど爆笑したのは、実に久しぶりである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%BB%81%E5%BF%97
この中でも私が特に面白いと思ったのは、以下のエピソードだ。
・ヤクザ役があまりにもリアルで、某組の若頭から「若いやつに教育のためビデオを見せてます」と礼状をもらったことがある。
・『顔面暴力』というあだ名がある。
・ 撮影中、フィリピンの便所で小便をしている最中、後ろからフィリピン人に銃を突きつけられた事がある。更に小沢に銃を突きつけているフィリピン人の後ろから小沢のボディガードがそのフィリピン人に銃を突きつけていた。本人は「もし生き残るとしたらそいつ(ボディガード)だけじゃねぇか!」と語っていた。
・『ビー・バップ・ハイスクール』の関係で立花理佐が歌番組に映画の宣伝を含めて出演した際、他の一般公募の出演者と共に同席。スタジオで共演者(舎弟役)の1人が田原俊彦を発見しサインを求めた。だが、「おめぇうぜぇよあっち行ってろ!!!」と嫌みにあしらわれたのを目の当たりにした小沢は、金属バットで田原の座っていた椅子を殴りつけ「サインしてやれよアホボケ!」と田原に凄んだ。
下田さん> 興奮はしてませんが「面白い」と言ってよく見ていますね。
コーサクさん> そこまで何度も見たいと思いませんが。