植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

ナツグミとその仲間は間もなく紅熟する

2007-06-30 19:58:44 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
ナツグミは色鮮やかながら,渋みがつよい。
この種類の変種で,葉の上面に鱗片がなく,若葉のときに星状毛がある
トウグミは,ナツグミより葉がやや大きく,果実も大きく,多くは渋みが少なく,おもに,日本海型気候の地域で目につく。
ナツグミ・グループのクマヤマグミは,いちばん早く熟し,果実は多くの
ナツグミより小さいけれど,渋みは全くなく,すばらしい。霧島山山麓の
ものは,キリシマグミとよばれ,5月下旬から熟れはじめる。
しかし,他の地方では稀少種。たとえば,17-8年前に北限地の背振山で,このクマヤマグミを見つけるのに,かなり苦労したものだった。