野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

子どもの本がおもしろい㉟ ホタルの光は、なぞだらけ--光る生き物をめぐる身近な大冒険

2018-12-18 | 資料を読む
資料をよむ 子どもの本がおもしろい ㉟
ホタルの光は、なぞだらけ--光る生き物をめぐる身近な大冒険--大場裕一著 --くもん出版 ,2013年
ゲンジボタルやヘイケボタルの「ホタル」の話よりもミミズの話が多い。
発光がホタルだけじゃないよいうのが本の趣旨。
ミミズ キノコ 貝 ムカデやヤスデのなかま ハエ
日本にはじつは1000種類以上発光生物がいるようなのだ。
ホタルミミズ 11月12月に見つけやすいとか
1~3cmのピンクのミミズがホタルミミズ
ノーベル賞を受賞した下村博士のエピソードがある
「オワンクラゲは、アメリカ・ワシントン州のフライデーハーバーという港にたくさんいて、あみで簡単にすくうことができました。
下村博士はこれを一ぴきずつ集めて、実験に下村博士はまず、オワンクラゲからルシフェリンとルシフェラーゼを探しました。
ところが、いくらがんばってもうまくいきません。外国に行って、はじめたばかりの研究がうまくいかないわけだから、とても不安だったことでしょう。
 なやんだすえに下村博士は、「もしかすると、オワンクラゲは、ルシフェリンとルシフェラーゼを使わずに光っているかもしれない」と、
考えました。これは、当時の常識ではありえないアイデアです。ジョンソン博士からも、「そんなことはないはずだ」と相手にしてもらえなかったほどでした。
 それでもあきらめずに研究を続けた結果、オワンクラゲはやはり、それまでにわかっていた発光生物とはまったくちがう、とくしゅなしくみで発光していることを発見しました。」
そして、光る「しくみ」はまだよくわかっていないと作者は伝えています。
筆者がこどもたちに研究と研究者としてのおもしろさを伝えたいという熱意が伝わってくる本です。
わからないことを調べるのは君たちだというメッセージがつたわってきます
ホタルの本とおもったひとは少し残念な気持ちになったかも

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