源頼光(尾上菊五郎)に退治された 土蜘(菊之助)が 恨みを晴らさんと 比叡山の僧 知籌(ちちゅう)に化けて 病に臥せっている頼光の元を薬をもって訪れるも その小姓(丑之助)に正体を暴かれ退散。
頼光の家来平井保昌(中村又五郎)と四天王によって成敗される。
立ち回り時に放たれる 蜘の糸が華麗で見事です。
追い詰められた蜘が巣から出てくる時 一瞬板の様に前のめりになったように思えたので 調べてみました。
能では最後に蜘蛛が 仏倒れといって 後ろにまっすぐに倒れるというパターンがあるそうです。
研究熱心な菊之助さんは それを取り入れられたのではないかと思いました。
大変危険な所作だそうです。
でも 菊之助さん、いつかトライされそうな予感。
by 風呼