尾島小学校の校歌と校章に注目
太田市立尾島小学校(児童数488人、石崎幸子校長)の校歌の歌詞のなかに「桑の葉」があり、校章も桑の葉を図案化したものです。
校歌が出来た背景を石崎校長に伺いました。
「尾島小学校校歌」は昭和8年に出来たもので、北原白秋が作詞をし、町田嘉章の作曲です。白秋が作詞をした校歌や応援歌を持つ学校は全国に40校近くあります。そのうち小学校は13校ですが、群馬県には尾小しかありません。
当時、現在の尾島公園には「群馬社(東毛工場)」という製糸工場があり、三菱電機の所には中島飛行機の岩松工業があって、尾島町は景気の良い町でした。
押切に中島新邸が完成したとき、中島飛行機の創業者である中島知久平の姪と白秋の娘が日本舞踊の稽古仲間で知り合いだった縁で、商工会の青年部が白秋を招きました。白秋は一カ月間、尾島町周辺を見て回りました。
尾島各地の様子を読み込んだ「尾島小唄」を作ったのと同じ時期に、尾小の校歌の作詞も依頼し、届いたのが昭和8年3月22日だということです。
4番まである校歌の1番を掲載します。
尾島小学校校歌
作詞 北原白秋
作曲 町田嘉章
1 もやが立つ 朝は緑のもやが立つ
そよげ桑の葉 プラタナス
通え皆 ひびけ足音 たんたんと
小学 小学 わが尾島
私も尾島小学校卒なので、今でもこの校歌を歌えます。(Y.N 記)