読んだ本

二十歳のエチュード
原口統三


前に読んだ「いちご同盟」で主人公のお父さんが愛蔵していたっていう本。
図書館にあったので借りてみた◎

原口氏が１９歳１０カ月までの作品が収録。
二十歳ってかいてるけど二十歳じゃない。
しっかしコレが１９才の文章カヨ！ってくらい素晴らしいのですよ。
何この大人っぽさ！！！

昭和２年生まれっってことは今生きていれば８３，４才かぁ。
幸ちゃんよりちょっと年上くらいかな？

鼻血でるわー。
素敵。書簡がすばらしい。
母や姪にあてた手紙は、思いやり溢れた文体なのに
友人には「～したまえ」「～なのだよ」っていう。いちいちカッコイ！素敵！
文体の使い分けに萌える！鼻血ぶー！
原口さん、絶対モテるやろーっていう文章のかっこよさ！
鼻血でるわー。しつこくてごめんなさい。



詩は結構パンクです。うそです。
私は２４だから、まぁ大丈夫だけど。
昔の少年少女が傾倒していたっていうのも納得。

山田かまちとちょっと被る。
かまちが感覚的で統三は理知的。


引用-------------------------
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親戚ほど、不愉快な他人はない。おかしくもないのに、笑顔を見せねばならぬ理由がどこにある。
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僕はなれあいが嫌いだ。僕の手は乾いている。
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日本では年じゅう黴が生える。この国の人々の手は汗ばんでいる。

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↑青年が好きそうなやつを転載してみた↑
詩じゃなくて断片ね。


私が一番萌えたのは

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墓碑名の一考案。
『ここに
　　悩みなき乙女等の幸ひを祈りつつ世を去りし
　　　　素朴なる若者眠る　』
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やべぇ！かっけええええ！
鼻血でるわー。
原口氏の手書き！鼻血でる！