
お金がたまらないワケ
『隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計』荻原博子 朝日新書 2016年 760円 231頁
お金があっても足りなくなる。ズバリ危ないのはバブルを引きずった人々だという。生活のレベルを落とせない。最初から貧乏とは違い、こちらも「危ない」のだそうだ。
たくさん、具体的な事例が登場する。手取り35万円でもギリギリの生活の家庭。決して浪費家というわけではないがレジャーにかかる費用が多めか。
会社の経費も厳しくなり、自腹を切らざるを得ないものが増えたそうだ。だから某知事への無駄使いだのセコイだの批判が相次ぐのだろう。
教育費に関してはお金持ちが有利なこと、介護や住宅ローン、会社の処遇の変化で暮らしが変わることなどよく言われる状況に見舞われる可能性は誰しも同じ。
著者はお金の人生設計を立てないと苦しい生活は続くと助言する。「住宅ローン」「教育費」「老後費用」という3つのお金のハードルに注意するようにという。
とにかく現金を増やして借金を減らせが最優先事項とのこと。
お金があっても貯まらないには原因があり、また欲望も限りないようだ。
また、個別の悩みにも的確にアドバイス。お金を貯めるコツ、細かい節約よりも大きな出費を見直すこと、いらない保険には加入しないこと、リストラの不安にどう抗うか、国が破たんしないなら年金はもらえること(とはいえその金額を皆、気にしているのだけれど)、年代によって必要なもの、介護の不安、問題の解消法など。
★★★








