『読書会は危険?〈秘密の階段建築社〉の事件簿』 ジジ・パンディアン 鈴木美朋訳 創元推理文庫 2025年 1300円 384ページ
仕掛けのある建築を施した家を造る父親を持つテンペスト自身は、ラスベガスの花形イリュージョニスト。その仕掛けの様子も少し書いてあるが、実際に見るとどんな建築なのだろうと興味がわく。映像化するとお金がかかるかもしれないが、ドラマ化を希望。
しかし家の話はそこまでで、テンペストの祖父が犯人ではないかと疑われた殺人事件が起きる。殺された人物は作家で、テンペストの身内にまつわる秘密を基に作品を書こうとしていたせいでもある。本書の原題はThe Raven Thiefで、この殺された作家はエドガー・アラン・ポオばりの大作を書こうとしていたらしきことも関係させるし、実際のカラスも関わる?!
著者はインド系の出自なので、シェークスピア劇から取った名前かと思ったら、奇術が由来なのだと語られる。他にも本書にはモリアーティという、あのシャーロック・ホームズの好敵手の名がついた人物も登場するので、てっきりややこしい。他にも日本のミステリ作家の名前が登場したり、クミコという名の博士号を持つ婦人も出てくる。
事件が起きたのは降霊会(とはいえ種も仕掛けもあるイリュージョンを使ったもの)の最中に起きたので、再度、降霊会をすることに・・・。
事件を担当した刑事にも怪しいところがあり、なかなか解決しないまま後半にもつれこむが、そこからまた二転三転。終わってみるとそれほど複雑ではないが、その割に様々なものが盛り込まれていた印象がある。
★★★+
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