ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~

耳を澄ませば聴こえるウイスキーのメロディ。
『ウイスキーの刻』は、その真実を探し求めていきたいと思います。

『糸』

2020-01-10 19:19:19 | 日記
 こんばんは。Aokiです。

 週末営業、路地裏の『名も無きBAR』。

 ここには、電気はあれど、
 インターネットは接続されておりません。

 都会の片隅にあって、
 山奥よりも、人里離れております。


☆☆☆

『糸』


 都内某所にある中学校の教師が、頬づえをつきながらぼやく。

 (“もう頬づえはつかない”と言っていたのに)


 「授業をしていていつも思うのだけれど、
  “この件について、みんなはどう考える?”
  と問いかけても無反応なんだよな。
  どうしたら反応できるようになるんだろう?
  生徒を自立させるには、どんなアプローチがいいのかな?
  ねえ、マスター。」

 「どの業種でも、指導する立場の方々は
  同じような悩みをお持ちのようですね。」


 「そうだろうね。
  当てると答えるんだけど、自分からは発言しない。
  まるで、糸の切れた操り人形だよ。」

 枝つきのレーズンをついばみ、
 ブランデーベースのホーセズ・ネックを流し込む。

 規則正しい繰り返しが、几帳面な性格を映し出す。


 「糸が切れているのでしたら、
  紡いでさし上げたらよろしいのではないでしょうか。」

 「どうやって?」


 「漠然としたものは、糸で繋ぐことはできません。
  糸を結べるほど具体的にしてはいかがでしょう?」

 「ふむ。なるほど、そうか。
  では、人形じゃなく、人間だったら?」


 マスターの小さなため息が、切りかけのオレンジに語りかける。

 「糸がなくても動くでしょうね。」


                               written by Z.Aoki


★★★★★★★★★


 人類最古とされる壁画に記されている内容が、
 「最近の若者は・・・」だったということですので、
 古今東西、古き者は新たな者を憂い、
 若者は大人を否定する・・・

 そんな構図が脈々と続いているのかもしれません。

 かつては、意志を持たない人間は、「操り人形」、
 「風見鶏」などと揶揄されていましたが、
 現代では、「無線LANにて操作されている」と
 いったところでしょうか。

 能力には個人差がありますし、
 それぞれの生き方でもありますので、
 それが駄目と決めつける必要もないように思います。

 それよりも、その指導に費やす時間と労力を
 冷静に考えることも、必要かもしれません。



★★★★★★★★★


 掲載写真ですが、SIGNATORYの『Clynelish』も気になりますが、

 それ以上に『Glenfarclas』のラベルが、コミカル&シュールです。


 「頼むからそのウイスキーを返してくれよ」と哀願する紳士に、

 「えへ」っと、戯れているようなボーダーコーギーがお茶目です。


 和みますね。



  『Malt Bar KIRKWALL』にて。


                             Z.Aoki
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