ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~

耳を澄ませば聴こえるウイスキーのメロディ。
『ウイスキーの刻』は、その真実を探し求めていきたいと思います。

『書斎』⑦其の一

2019-12-01 19:19:19 | 日記
 こんばんは。Aokiです。

 会合にて、様々な業種の諸先輩とご一緒させていただいた際、
 私の両隣の方は、いずれもウイスキーをオーダーされていました。

 おひとりは、水割り。

 もう御一方は、ハイボール。

 水割りの方はペースも早く、サーブされる方に、
 「二杯」オーダーされていました。

 「何度も運んでもらうのは悪いからね」との気配りでした。

 水割りとハイボール・・・であれば、私は・・・

 ニート(ストレート)をお願いしました。


 Malt Bar(モルトバー)ではございません。

 ウイスキーの銘柄はわかりませんが、
 ライトテイストと、やや人工的な甘さを考えますと、
 トリスか、それと同等の価格帯のブレンデッドウイスキーと思われます。

 ロックグラスの半分近く、100ml近く入っていたでしょうか。


 近隣諸国の教育・文化と、日本のそれらとの比較が話題となり、
 有意義な時間を過ごさせていただきました。

 日本人の多くが共有していると思われる価値観は、
 価値観の一つに過ぎないこと。

 それ故、他国と共有することは出来ないことなども、
 実体験を交えた情報に基づいてご説明いただけましたので、
 勉強になりました。

 さて、それなりに脳を働かせましたので、
 帰りしな、クールダウンをいたしましょう。


☆☆☆

『BAR KANADE』


 街は、流れる川の如く、刻々と移り変わっていきます。

 スペイ川は、永きにわたりスペイ川ですが、
 昨日と同じスペイ川は存在しません。


 街は、大樹の如く、芽吹き、静かに成長します。

 じっと見ていても風になびくだけの若草が、ある日訪れると、
 日差しを受け止めてくれる大樹になっていることもあることでしょう。


 この街も、同じように、芽吹き、息づいています。


 BARの扉は、通常、閉じています。

 それは、入店を拒んでいるわけではございません。

 ある種の結界になっている側面はございますが。

 この日は、たまたまだったのかもしれませんが、
 BARの扉が開かれていました。

 そこから静かに流れ出る気は、凛とした清涼感がありました。

 違和感なく、見えない扉を開け、
 「一杯のウイスキー」を求めて、旅人が入りました。


 カウンターに座り、ふと、
 カクテル・メニュー・ボードに視線を向けますと・・・


 『キウイとエルダーフラワーのカクテル』


 エルダーフラワーは、抗炎症作用と粘液の浄化作用などを持つハーブです。

 「セイヨウニワトコ」と聞くと、
 何となくイメージが湧く方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ビタミンCを豊富に含むキウイと合わせることで、
 風邪の予防や罹患初期に効能を発揮してくれる
 有難いカクテルと言えるでしょう。


 「朝令暮改」、「臨機応変」と都合よく解釈している私としましては、
 「これもご縁」とばかりに、こちらのカクテルをお願いしました。

 オーナーバーテンダーの方は、お名前に聞き覚えがありましたので、
 以前、どちらかでお会いしたことがあったのかなと思いましたが、
 お話をする中で、カクテルコンクールで優勝されていることを知りました。

 それで聞き覚えがあったようです。


 さて、『キウイとエルダーフラワーのカクテル』、流石です。

 少々、油断しておりました。

 プロフェッショナルとは、常に、
 お客さまの期待にもう一つ添えてお応えするお仕事でした。

 想像していた工程の最後に、もう一つの所作があったのです。


 掲載写真をご覧いただけますでしょうか。

 小さなクリスマスツリーではございません。

 ローズマリーです。

 生のローズマリーではございません。

 余計な匂いが付加されないよう、ガスバーナーで加熱し、
 香りを引き出したローズマリーです。

 グラスに唇が近づくほどに、ローズマリーの森林の香りが届き、
 その後にキウイの滑らかな舌触りが心地良く、
 エルダーフラワーが風味を添える。

 お見事です。

「寛ぎの刻」の中で、覚醒する魂を感じます。


                            Z.Aoki
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