ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~

耳を澄ませば聴こえるウイスキーのメロディ。
『ウイスキーの刻』は、その真実を探し求めていきたいと思います。

ウイスキーカクテル②

2020-03-30 19:19:19 | 日記
 こんばんは。Aokiです。

 ウイスキーをカクテルの視点で考察しておりますが・・・

 カクテルは、和食の料理人がつくる活造りと
 相通じるところがございます。

 BARで寛いでいますと、バーテンダーの方は、
 カクテルをつくる前に、カウンターの上にボトルを置きます。

 これから調理する素材を披露してくださるのです。

 スタンダードカクテルであっても、
 ベースをどの銘柄にするのか、
 副材料となるリキュール類は、
 どのメーカーのものか、
 それは以前のものか最近のものか・・・

 実は、同じスピリッツやリキュールであっても、
 メーカーは味変をすることがあります。

 以前よりも美味しくなるのであれば良いですが、
 必ずしもそうとは言えません。

 美味しさは絶対的な指標で示すことが出来ませんので、
 メーカー側の思惑が全ての人に通じるとは限らないからです。

 また、お店が、以前の味を前提にハウスブレンドを
 している場合、味変後のスピリッツやリキュールでも
 以前通り、ブレンド後の風味を維持しようとすれば、
 大変な労力を要することになります。

 これは、とある名店でジントニックの味が変わったときに、
 私自身も体験いたしました。

 以前の味に馴染んでいるからでしょうか、味変により
 良くなったと感じるものは、思い当たりません。

 少し話は逸れますが、トニックウォーターも最近は
 甘くなっており、キニーネもほとんど含まれていない
 合成甘味料入り清涼飲料水に変わった印象があります。

 そうした中、ブレンデッドウイスキーは、数種類どころか、
 十数種類、あるいは数十種類のウイスキーをブレンドして、
 特定の銘柄の骨格を維持するのですから、頭の下がる思いです。

 もちろん、時代が変わっても常に一定の味を保つのではなく、
 時代の嗜好に合わせ、骨格を維持しつつも、微妙な調整は行います。

 変えないことも難しいですが、骨格を維持した微妙な匙加減
 というのも匠の技と言えるでしょう。

 ところで、カクテルに使用されるウイスキーは、
 ブレンデッドと決まっているわけではありません。

 ただ、シングルカスク(シングルバレル)のように、
 一つの樽から瓶詰めされたもの以外は、ある意味
 ブレンデッドウイスキーの部類にも入りそうですので、
 その意味からしますと、カクテルに使用されるウイスキーは
 ブレンデッドと言えそうです。

 シングルカスクでカクテルをつくることも出来ますが、
 見かけたことはありません。

 私も、それを試そうとは思いません。


 こんなことを考えている私が居る場所は、『福吉カフェ』。

 繁華街ではなく、郊外という感じでもなく、
 街はずれといったロケーションでしょうか。

 場所は街はずれでも、お店は外れではございません。

 ロッジ風の佇まいと、街の片隅にそっと位置する控え目さは、
 夜のカフェを堪能するに十分な環境です。

 スープカリーのお店でもありますので、
 お昼はランチで賑わうことでしょう。

 今は夜。

 ウイスキーカクテルを考えるには有難いほどの静けさ。

 BGMがゆりかごのように思考に揺らぎを与えてくれます。

 想い描くのは、『オールド・ファッションド』。

 スマートな紳士よりも、無骨な漢のイメージが強いカクテルです。

 まずは、このウイスキーカクテルについて、記述いたします。


★★★

◇オールド・ファッションド

【レシピ】バーボンウイスキー、アロマチック・ビター、角砂糖、
     スライス・オレンジ、マラスキーノ・チェリー

 ミントジュレップ同様に、ケンタッキー州を中心に
 スタンダードになったカクテルです。

 オールド・ファッションドグラスの中に角砂糖を入れ、
 アロマチック・ビターを滲み込ませます。

 氷を入れた後にバーボンウイスキーを注ぎます。

 スライス・オレンジとマラスキーノ・チェリーで
 飾りつけを施された姿は、落ち着きと華やかさを
 併せ持っています。
 
 角砂糖の直球的な甘さとビターの相性が良く、
 それは、甘さと辛さを両立させたバーボンウイスキー
 の味わいとも馴染みます。

★★★

 よく見かけるオールド・ファッションドグラスは、
 カッティングが施された幅広のグラスです。

 スマートに、細い脚を指でつまんで口に近づける
 カクテルグラスとは、一線を画しています。

 グラス全体を掌で包むように・・・
 実際は数本の指で支えているとしましても、
 「つまむ」というよりも「掴む」と表現
 した方がビジュアル的にはしっくりときます。

 一見、無骨に見えるがっしりとした体躯の男性が、
 実は甘党であるということも珍しくありません。

 そのギャップを「可愛い~」と思う女子も
 いるのでしょうが、BARで見かけたら
 そっとしておいてください。

 彼らは、意外とシャイであることが多いので。


 そんなことを考えながら、眼の前の
 タピオカ抹茶ミルクを飲み干し、
 僅かに残ったタピオカに悪戦苦闘する
 スマートな紳士?は、夜を後にいたします。


                    Z.Aoki
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