再び乱調な井川慶のおかげで5-5同点で迎えた8回裏ヤンキースの攻撃。マウンドにはア・リーグのセットアップとして岡島秀樹(38試合、防御率0.88)に継いで好調なPat Neshek(40試合、防御率1.74)。肉離れで休養のためA-Rodが不在。迫力にかける今日のヤンキース打線だった。
Pat Neshekはあっという間に2者連続三振。打席に入ったのは本日3番のDerek Jeter。ここまで2打者連続テンポよく投げてきたところを、得意の右手を上げてタイムを取りながら、ゆっくりとバッターボックスに足を慣らすDerek Jeter。この何気ない演出でPat Neshekは簡単に崩れた。ボールが先行し、Derek Jeterは四球で出塁。本日A-Rodの代わりに4番に入った松井秀喜に打席がまわる。Derek Jeter効果は松井秀喜の打席にも及び0-3のカウント。ベンチからウイングOKのサインが出たらしく思いっきりボールを引っ掛けた。今週初めTorre監督から引っ張り過ぎていると指摘を受けていたがまさにその通りの一振りだった。
そして1-3のカウント。タイミングが合っていないと判断したツインズバッテリー、全く同じ球を投げてきた。前の一球のスイングが嘘だったかのようなコンパクトな松井秀喜のスイング。ボールはライトの外野席後方へ消える特大本塁打。ニューヨークのタブロイド紙、New York PostとNew York Daily Newsは「松井秀喜がいれば、A-Rod不在問題なし」の論調だ。昨日はア・リーグを代表する左腕Johan Santanaから9回に一発。松井秀喜の長打力がいよいよ戻ってきたようだ。
《松井秀喜: 本塁打の打席について》
"I got a go sign at 3-0, but when I swung at the pitch, I was trying to force it and pull the ball," Matsui said. "On the 3-1, I focused more on center field and put a good swing on it."
《Derek Jeter: 松井秀喜について》
"When he gets hot, you don't really get him out for a few weeks," Jeter said. "Hopefully he'll start one of those now."
《Torre監督: 松井秀喜の打撃スタンスについて》
"He's so capable of having great at-bats, and he's great at dismissing bad at-bats, which I think is more important. He's not intimidated by anything."
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