「馬込神明社の庚申灯篭」から5〜6分で「長遠寺」
お寺の裏側は国道1号線で、高低差が6mあります。お寺は台地の縁に位置していることが多いように思います。
堂宇の中に3基の庚申塔。
左側は凝灰岩のようで、かなり風化が進んでいて、かろうじて立像の面影を残しているという感じです。
右側は、頭部の特徴から青面金剛なのだと思います。結跏趺坐(あぐら)。
「寛政元酉年」(1789年)、フランス革命の年ですねえ。
中央の青面金剛像は画期的です
まず、通常、上方に瑞雲とともに配置される日月が、上手の持物になっています(逆様)。
次に下手で弓矢を持っているのですが、矢が左手の持物なので、この青面金剛は左利きということになります。先日、「さわら庚申」で早とちりしましたが、今度こそ、本当にサウスポーの青面金剛にお会いすることができました。
本手は、左手に宝剣、右手にショケラ。ショケラは、通例だと女性で、左本手で髪をつかんでぶら下げているのですが、このショケラは邪鬼に似て、また地に足をつけていて、逃げないように髪をつかまえているという感じです。
足元に邪鬼、左右に二鶏。
下方に三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)
「延宝丁巳五天」(1677年)「十一月吉日」
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