鋭敏な感性が…！

酔っぱらっていては、研ぎ澄まされた感性は蘇って来ない！

前半は酔いが残っていても、徐々に醒めて来て、

後半の劇中劇の大事な台詞は、酔ってなんかいない！

ものの見事に、力が抜けて、楽々と、愉しげで、キラキラ輝いている……！

それこそが、“白鳥の歌”！

本人は気付いていなくても、聴いているニキータには、ひしひしと胸に迫る！

だから彼は泣き出す……！

ワシューシャがもうじき死ぬのだと見て取るから！

今、ニキータは、幻想ではなく、生きてそこにいるのだ！

今、ワシューシャにとっては、実在の相棒！

第三者（観客）には、錯覚と見える……そんな風になるかな？

ワシューシャの余りの孤独感が、ないものを、あると思い込ませた……？

呆け老人になるかな？

いや、錯覚を起こさせる程、孤独の淵に追い込まれていれば、あり得ることだろう！

……狂気寸前！

二人の娘に打ち捨てられて、嵐の荒野をさ迷うリア王（写真）の孤独も……狂気寸前！

故に幻想を見る！

ニキータはワシューシャの幻影なのだ！

孤独感に打ちひしがれているせいで！

呆けてなんかいない……！

泥酔している訳でもない……！

正気の狂気！

スローペース！

ゴーヤの収穫が続いている！

もお終わりかな……と思っていると、葉陰に幾つも隠れている！

スローペースなので、長く楽しめそうだ！

水を遣るのを忘れないようにしよう！

ゴーヤチャンプルを作ろうかな！

お吸い物も！

今、頭を真っ白なキャンバスにして、台本を読み直している……！