西沢利明の俳優ノート

西沢利明ひとり芝居のCD販売開始!詳しくは7月24日のブログで!収益の一部は目のご不自由な方への寄付金に!

息子

2009-12-02 19:16:15 | Weblog
イギリスのハロルド・チャピンの作品の設定を、

幕末の江戸に置きかえた翻案劇。

築地小劇場を創設した、小山内薫(写真)の戯曲だ。

大正12年に帝国劇場で初演。

火の番の老爺とやくざな息子の、やるせない話だが、

親子の情愛が、じわりと沁みて来る!

いい作品だと思う。

一人芝居でやってみたい……♪!

冬の月

2009-12-02 14:38:47 | Weblog
今宵は満月!

昨夜もまん丸な月が、雲をかき分けて走っていたが、

寂しそうに見えた。

今夜は、雲はなさそうだ。

冷たい暗い夜道を明るく照らしてくれるに違いない。

朝刊のコラム『四季』に

長谷川櫂さんが、名恵(みょうえ)上人の歌を紹介している。

その文章に
「現代人には月は岩石の固まりだが、
明恵にとっては人と同じ命あるものだった。」とある。

“雲を出でて我にともなふ冬の月
風や身にしむ雪やつめたき”。

「天上の月も風雪が肌身に堪(こた)えているにちがいないというのだ。」と。

今日はいい月夜になりそうだ!