スタラ・ザゴラの芝居小屋

ピンボケの写真はゲオ・ミレフ劇場の客席。

興奮していて、手元が狂った！

二百四十席の小さな小屋だが、三階まである！

ブルガリアの人は、結構、時間にルーズっぽい。

開演時間を１０分過ぎても、お客さんは、のんびりやって来る。

みんなが、揃ったよーーっと、お客さんの方から合図をくれる。

拍手が沸くのだ！

１５分は過ぎている。誰も文句なんか言わない。へっちゃらなのだ。

いいじゃありませんか！

僕は好きだなあ…！こんなゆったりしてるの…！

開演ベルなんなかない！

“待ってました！千両役者！”って感じだ！

こっちは、その気になるし、板の上と客席が一つにまざる！

言うことありません！

始まると、時間が止まる…！

水を打ったように、シーンとなって、固唾を呑んで、

集中して観てくれている気がする…！

実は寝ていたりして？

それはないだろう。

終わったときの拍手が、“楽しかったぜ！ベイビー！”と、満面笑みだもの！

温かいお客さんたちに巡り合えた、ラッキーなヤツは誰？

ハイ！西沢くんでーす！

酔っ払ってまーす…！

明日から、次の台本を開きまーーす！

モーツアルトは男前？

ブルガリアからの帰り、ウィーンの空港で４時間の待ち時間。

これにはマイッタぜ！

ハイネケンを飲んで、ぶらぶらしながら、２つ３つ買い物もした。

チョコレートと帽子とミント。

流石ウィーンだ。

チョコの箱がモーツアルトの肖像入りのバイオリンだ。

金縁のバイオリンなんて、なんと派手なこと！

モーツアルトの絵も、のっぺり顔だ。

帽子の方はシックなのに、チョコは派手すぎ！

しかし味は抜群！！

球形で、何層にもなっていて、真ん中にビスタッチオナッツが居る。

待っている間、スモーキングルームで、オーストリア航空のスチュワーデスさんと、何度か煙草を吸った。

真っ赤な制服が良く似合う。

美人だ！

東ヨーロッパには美人が多い。

大柄だが均整がとれている。

でも、あまり色気は感じない。

色っぽいのは、やっぱり日本の女性かなぁ。


今日は待望のお寿司屋さんへ行った。

なんとマグロがない！

入れ違いに出て行ったおばさん軍団が、食い尽くしたらしい。

店の主人は平謝り。

ゴメンナサイのお土産に、自家製の塩辛をいただいた。

味見をしたが、実に旨い！

薄味だ！

僕は大の塩辛好きなのだ！

時々自分でも作る。

今晩の酒の肴は、迷わずコレ！！