Ｔｈｅ ＺｏｏＳｔｏｒｙ

二度、通し稽古する。

相当な疲労感に見舞われる。

高川裕也君も、流石にがくんと来たかな？

僕はガックン！

芝居は、だんだん出来て来ている。

未だ全体に甘いが、フォーカスは、合って来つつある。

明日から、じっくり、きめの細かい稽古になるだろう。

明日からは、ガックンどころか、口もきけなくなる位、疲弊するに違いない。

一筋縄では行かない一幕劇なのだ。

とんでもない二人芝居なのだ。

二度とやるものかと、高川ジェリーは、思うかも知れない。

ところがドッコイ、そうはイカのお○ん○ん！だ。

この『Ｚｏｏ Ｓｔｏｒｙ 』、病み付きになる作品と来ている！

裕也ジェリーさん、どうする？

僕は知らない！

神のみぞ知る！

明日も稽古、宜しくね…！

ピーターの眼がね

『動物園物語』の僕の役名は、ピーター。

ジェリー（主人公）の長い話を聞いて、

面白がったり、不愉快になったり、怒ったり、狐につままれたり…、

つまり、観客の代表とも言える人物だ。

眼がねをかけることにした。

その眼がねを、今日見つけた！

大成功！

ピーターの顔が出来た！

こんな感じに違いない。

普通の社会人なのだ。

教科書を出している、出版社の重役だ。

いわゆる、良識ある大人でなければならない。

子供っぽい僕には、難しい役がらのような気が、しないでもない。

その助けに、眼がねをと考えた。

少し落ち着きのある風に見える…気がして来た。

良かった！

衣装も大体揃った！

明日から、緻密な作業に入る。

気を引き締めて行こうぜ！
高川ジェリー君！

宜しく…！