コメント
 
 
 
ゴール手前で失速… (しづ)
2009-10-22 10:04:56
インフルエンザが猛威を奮っていますね。皆さん体調はいかがですか?
我が家ではおチビちゃんを筆頭に、家族が次々と風邪をひいて風邪が蔓延してしまって…。
かく言う私も風邪をひき、ここまで連載を追いかけてきましたのに、マラソンに例えると40キロを過ぎゴールのある競技場も視界にとらえながら、まさか、まさかの失速…といった感じです。
風邪ぐらいで済んでいるのは不幸中の幸いかもしれませんが、何よりインフルエンザも風邪もかからないのが一番ですね。。。

皆さまもお身体ご自愛くださいませ。
 
 
 
インフルエンザ (しゆ)
2009-10-22 10:18:01
11月01日(日)の放送予定だぁ
楽しみです。

インフルエンザ怖いです・・・^^;
 
 
 
JNN move (本と旅の世界)
2009-10-22 10:55:41
ご案内の JNN move を観ていると、同じ日本と言っても南国のサイトの味が覗いていてとても興味深く思えました。
以下のそれぞれのサイトのデザイン。楽しいですね!(^^♪

NBC長崎
OBSニュース
RKK
MRT
MBC
RBC
RKB毎日放送
 
 
 
マイマイ新子 (Unknown)
2009-10-22 11:32:48


同じ作者がパンツを嗅ぐ話を書いていることを

子供が知ったらどうしますか?
 
 
 
マイマイ新子の続編を (浜田英季)
2009-10-22 13:02:57
赤毛のアンもシリーズ化されています。どうかマイマイ新子の続編を検討してみてください。KRY山口放送のスポット数が若干少ないようです。映画は最初の土日が勝負です!
 
 
 
 (Unknown)
2009-10-22 15:21:35

子供がパンツをコップに入れたらどうしますか?

家に新聞がある子は知っていますよ。

真面目に質問しています。

 
 
 
真面目に考えました (クッカバラ)
2009-10-22 17:16:27
せっかくなので、真面目に考えて見ますか
先ずは『Unknown』さんなら、どうなさいますか。


個人的には『甘苦上海』が『Unknown』のおっしゃっている類の小説であるとは思っておりません。
もしも、我が子達が読んでいると発覚しても、そうか、そうか、とにやりとすると思います。今のところ上の子が12歳の手前ですし、漢字だらけの新聞に目を通すとは考えにくい状況ですが。

高校時代でしたか、帰宅すると早速、日経の『化身』を読んでいました。ある日、現場を父に見つかりました。『あ、お父さん。この、私の履歴書ってなかなか面白いよね』なんて、見え透いた嘘を震える声で言ったことを今でも覚えています。父は、『おお、そうか。そんなもんを読んでいるのか。』とつぶやいていました。それだけの親子の会話。その2、3年後には父は他界してしまいましたが、父との思い出の一つとして、良く覚えています。

真面目に考えた私なりの回答です。
子供達は自分達なりに分かる範囲で理解するでしょう。感想とは、その方の内側を反映したものであると常に思っています。作品は鏡に過ぎない。。。
 
 
 
コップ (高樹のぶ子)
2009-10-22 18:16:39
クッカバラさんがまじめに答えてくださったので(この中にすべての答えは入っていますので、追加の必要はなさそうですから)、スミマセン、私はちょっと気楽に・・どうぞ怒らんでくださいね。

「子供がパンツをコップに入れたらどうしますか?」
コップはお茶とかお水とかお酒を入れるもので、パンツを入れてはいけませんと、教えてあげてください。

「だって京という男が、女の人のパンツをコップに入れたと甘苦上海に書いてあるよ」
「あのね、この男はね、本当はこの女の人が好きなのに、わざと嫌われるようなエッチなことをするの。困った男やね」
「なんで?」
「大人になったら判るって。京みたいな男にならんように、はよあっち行って勉強せんね!!」


 
 
 
ふむふむ (大阪府民)
2009-10-22 19:25:58
感想とは、その方の内側を反映したもの…なるほどそうかも知れません。自分のものさし(価値観)で読みますものね。

クッカバラさんのコメントを読んで私が感じたことは、作品は作者の鏡、かな。

夢の中へ様に、話しかけたいのですが遅れてしまってばかりおりました。(ここ最近学校行事が多くて、それに頑張ったあと寝込む、の繰り返しでした。)かなり日数が経ってしまいましたが知識と愛について、判り易い解説をどうもありがとうございました。シンフォニーホールでお会いしたかったですが、叶わず残念に思います。牛牛のコンサートの感想を楽しみにしております。
 
 
 
作家と作品 (乃阿一葦)
2009-10-22 20:31:21
作家は作品を創作します。
自らが投影されることもあれば、まったく現実に存在しない世界も創作します。
同性愛者の作家が、敢えてその世界を書き記す、例えば、サスペンスという手法で。その場合、何故、という問いに応えるため、フロイドやラカンを持ち出して・・。
そこでは、ミケランジェロ、プルースト、モーツアルトといった天才の創造の秘密に至ろうとする分析。・・

http://aosora73.blog53.fc2.com/
 
 
 
 (大阪府民)
2009-10-22 20:55:27
何と言いましょうか、それは文章にどうしても滲み出てくると思うのです。一語一語の選び方、人物の描き方、文章の構成方法。そしてこのような公式ブログや各インタビューで得た感触というものを、読者は作品に重ね合わせていくと考えております。
 
 
 
そのような (乃阿一葦)
2009-10-22 21:35:36
そのような場合もあるし、別な世界を、別な人格と心情により登場人物を形成することもある。
脚本の中の登場人物。それぞれの配役に、作家自らの投影もあれば、すべて創作で成り立ち、作家の人格を持ってそこに位置付けることに無理がある場合も。
端から虚構を創造する作業。
純文学と言われるものには、作家自らが投影されることが多いかもしれないが、その作家にしても、そう思われているであろう世界を敢えて違える創作も。この作品が同一作家によるものかと、創造だにし得ない創作。・・
 
 
 
書き方が悪かったようです。 (大阪府民)
2009-10-22 21:48:16
それぞれの配役に、作家自らの投影、という意味で書いたのではないのですが、私の表現が乏しく、誤解を招いたようです。登場人物が作者と被るという意味では無くて、作品の向こう側に作者が見えてくるというようなことを言いたかったのですが、言葉足らずすみません。
 
 
 
ぜひ観たい・・・ (rika)
2009-10-22 21:50:49
遅い時間にあり、起きていれるか・・・。

小説歴短い私が書くのもなんですが、人間を掘り下げていくのが小説ではないかと感じます。
ですから、もちろんキレイな世界ばかりではなく、まあそうではない面もあるのが、人間だろうと。生き方としてそれを表現するかしないかは別ですよ。

私は早熟でしたので、小学生の頃はHな本をこっそり友だちと親に隠れて読んでいたことがありますし、中学生の頃、部活でホテルに泊まることがあると、みんなでHビデオ観ていました(笑)
だけれども、みんな普通に生きています。

高樹先生の甘苦上海は、人間の本質的な欲望に忠実なところが自分に迫力をもって迫ってくるところが好きです。

瀬戸内寂聴さんの本を読んでいましたら、「芸術で生きると決めた時に、危険な道を選ぶことを決心した」というような内容がありました。これがすべてを表しているように感じます。

それと、平田オリザさんのインタビューでも、この時代だから、エログロにならざるを得ないというような内容がありましたよね。

生きていく上で、汚いと感じるものを排除できるわけではありませんし、根絶できるものでもありません(性的なもの以外も)。だからこそ、それらをわかった上で、自分はじゃあどう生きるのかということが大切で、私はそれを学ぶのに小説も大事だと感るのです。
 
 
 
作品の向こうに (乃阿一葦)
2009-10-22 21:58:04
作品の向こう側に作者が見えてくるという場合、作者自らが、意識的無意識的にせよそのことを根底で願望しているか、意図している。
 
 
 
エピソード (夾竹桃)
2009-10-22 22:03:24
クッカバラさんの
お父様とのエピソード。
少し切なくて
ほのぼのと心が温かくなりました。
クッカバラさんのコメントは
いつも清々しくて
ふと優しい気持ちにさせられます。
ありがとうございます。

高樹さんの少し訛った感じのコメントも
楽しみました(笑)。

ムーブ韓国編の見られるのを
楽しみに待っています。
 
 
 
そうですか (大阪府民)
2009-10-22 22:10:43
乃阿一葦さんという作家は素晴らしい手腕をお持ちなのですね。そして私はよほど読み手として至らないのでしょう。
了解しましたのでこれにて失礼致します。
 
 
 
追記 (大阪府民)
2009-10-22 22:13:57
「無意識的」の場合は鏡と同意だと思いますが。
 
 
 
この小説で問題なのは ()
2009-10-22 22:42:18
下品なエロ描写ではなくて、中国への認識が甘いか、もしくは間違っているということではないでしょうか。

今日の日経に掲載された話で、主人公は、文化大革命に関する認識が甘すぎることを認識するシーンがありましたが、読者の全員が全話チェックしているわけではありませんから、今日の日経を読み損ねた人は、「中国のお寺は文化大革命の影響とは無縁」と勘違いしたままになります。

大学院というものへの認識も実に甘いですね。京のようないい加減な人間が海外の大学院に入れることも驚きですが、論文があっさり通ってしまうのも驚きです。
 
 
 
ここに集ってる方皆さん (木蓮)
2009-10-22 22:42:39
素晴らしい読み手でいらっしゃいますね。

正直に申し上げるとあの場面、ぐぐぐっと惹き込まれて読みました。面白い。京も、紅子の反応も、読ませてくれました。でも、薩摩切子の場面は、以前夢の中へさんが綴られたのと同様のわだかまりがあり、今もって?のまま。そんなこんなで楽しんでいます。

新聞小説の、話題提供という側面からは評価するし、一方、SIA小説と定義されると、疑問点は多々あります。
歴史・国家観含む社会経済に対する作者の「観」が捉えきれず、「共振」を掲げられると、取り残された気持ちにもなります。

そろそろ明かされることになるのでしょうが、一人っ子政策のもと生まれ育った周敏が、キャリアを断ち、婚外子をその父親に知らせず産み育てる決意に、どのように至ったのかに関心があります。
社会によって、中絶や婚外子に対する容認度は違います。二人目を産む夫婦に厳しいペナルティが課せられるという中国で、中絶の罪悪感が比較的軽いとされている中国で、それでも周敏をして、一人で婚外子を出産しようさしめたものは何なのか。。。住民登録はもちろん、教育を保障され、補助もある日本とは、覚悟のほどが違うはず。
国家の歴史とは違った次元で、真理を追求して時を重ねた天童寺にて、何がそうさせたのか。。。SIAならではの展開を楽しみにしています。



 
 
 
舞台は寺 (いちい)
2009-10-22 23:09:36
ここに於ける寺の存在は、秘匿をも仏教的慈悲とか慈愛の名の下に世間がが寛容でありうるのでしょうか・・
 
 
 
音楽・戦争・文字など (夢の中へ)
2009-10-23 00:58:52
2009.10.22

(個別で失礼ですが、大阪府民様お大事に。)

本日、牛牛(ニュウニュウ)のピアノリサイタルに行きます。久々の梅田?
来年の2月3日(水)にもアンコール公演(まだ公演前なのにねぇ)がありますよ。
ピアノは4月のキーシン以来です。キーシンは信じられないほど凄いです。
牛牛(ニュウニュウ)も第2のキーシン?将来が楽しみです。

文藝春秋11月号は面白いですね。
林真理子さんの短編「リハーサル」もあります。
52歳の女性が主人公で、12年続いた不倫をいつ辞めようかという心境のときに・・・
何のリハーサルと思いますか?まあよくやるわ。
でも紅子さんよりも近い感覚でしたが。

「戦争」の話題が出ていましたが、「戦い」と「戦争」を混同されておられたようでしたね。
以前の文藝春秋などで拝読した範囲では、高樹先生は、数日の違いでお父様が戦死を免れたとか、むしろ戦争を心から憎んでおられたように記憶しています。
まっすぐどーんと突き進んで行って、たくさん壁に穴を開けてきたという生活における「戦い」を、戦争肯定を誤解されたのでしょう。ちょっとお気の毒ですね。
遺伝子は排他的というコメントもありましたが、生きるという事は、日々刻々の「戦い」だと思います。
非自己の排除という「免疫システム」(阪大の得意分野ですね)もそうですね。
戦争は、政治(外交)の1形態。政治の一環として、戦争目的を明確に定めて、どこで止めるかを決めてから始めるものと言われています。
開戦と同時に、和平交渉も進めるようです。
目的が不明確になった場合、戦争のための戦争を行い、不幸な結果になってしまいます。
やはり文民統治が必要です。
「マッカーサー神話の嘘」(文春)においても、いかに軍人が偏狭で危なっかしく、また一般大衆もブームに弱く、文民統治が必要か歴史の中の事実を持って証明されています。

『現代政治家 「文字」に品格を問う』(文春)も興味深いです。
いろいろありますが、福島党首の「丸文字」を見て、紅子さんも丸文字かなぁと思ってみたり。
福島党首と比較してみると、紅子さんはもっと年配(考え方?)に感じられてしまいます。60前くらいに。
そこにも違和感があるのかも知れません。

『「平仮名化」する国家』という章があり、次のような警鐘がありました。
「近年、漢字は書けなくても、読めればいいという不用意な発言も耳にするが、二重言語国家・日本においては、政治と宗教と思想の表現を得意とする漢字=漢語を使う人が減れば、世の中は平仮名語、つまり、和歌と和文によって育まれた四季と性愛語の撩乱する事態を招く。』
「知識と愛」において、ここで言う、漢語を知識といい、和文を五感=愛と言われているのでしょうか?
ハングルの韓国では、もっと顕著になっているのではと推察できますが、実態と問題点はいかがでしょうか?

先日のシンポジウムでの「知識と愛」についてご教示ください。

SIAと「愛」については、また日を改めます。
 
 
 
Hビデオ (マスオ)
2009-10-23 10:51:11

今の状態は、Hビデオを毎日 家庭に 届けているというのと同じだね。
 
 
 
おとな (?)
2009-10-23 11:18:13
おとなになったら判る、っていうのは一番いけませんね。

はよ勉強せんね。あのおばあちゃんのようにならんように。

おとなになったら判るけんね。?
 
 
 
最終週への期待 (サイヤ)
2009-10-23 13:06:35
だれしも成長して大人になればセックスする。

大人になるまでに『学習』して動物本来の生殖機能をうまく発揮させるようになる。

フェチという嗜好が片寄ったひとはいる。下着を嗅いだり、コップに入れる輩がいるのは想像に難くない。大人だから仕方ない。作品にそんなリアリティがなければ読者は離れていく。

それを書く作者も純粋な少年少女時代がある。

自分には至極当たり前なんだけど、それを執拗に詰問するひとは性的に潔癖なのだろうか。

それに詰問して作家にいったい何を求めているのか。子供時代を穢れたものとフィクションせよというのだろうか。子供時代のことはしゃべるなというのだろうか。

性的な表現がリアル過ぎるから嫌悪するというVicious circleに陥るひとは高樹ワールドは受け入れられないんだろうなあと想像する。

先生も堪忍袋の緒が切れたか強烈パンツ!(ちゃうちゃう)パンチ!でした。

むしろ周敏を寧波にまで会いに行く紅子さんは大人の対応と思えない。女の未練か。私だったら絶対に会いに行ったりしないで、京のことは忘却の渦の中に放り込んで堪える。

まあ、それでは物語は終わらない。あと一週間で京と遭う場面がやがてくるのだろうけど、どうなるかハラハラドキドキ。読む者を惹きつけて離さない作家の面目躍如というところか。
 
 
 
個人的には (大阪府民)
2009-10-23 14:05:41
「甘苦上海」にそれほど官能的なシーンがあったとは思いません。全く無いとは言いませんが。

「ただの棒…」とか「プーシキン…」(これは、私が新聞を読んでいて椅子から落ちるかと思った回のひとつ。もうひとつは、松本が「久しぶりに真摯っていう言葉を思い出した」とのたまった回。これが会社員の言うセリフかと思って本当にずっこけました)とか。私にとってはそういうのは別段エロティックでも官能的でもありませんでした。後は男性陣がサッサと動いてサッサと終わっていましたよね。私は毎回(これはまたさびしい、物足りないセックスね~!)と感じていました。
パンツの回は、個人的には前後との脈絡があまり感じられなくて、一発奇をてらったのかなと思った程度。

私の子供達が仮に思春期だとして、この小説を読んでいるのに気が付いても、「それ、あんまりエロくないよ?」と心中でニヤリとしてしまうかな。それよりも「その主人公ってめっちゃ自己中やと思わん?」って聞いてみたいかも知れません。

現時点では、周敏とお腹の子のために生きる決心をした京のいるお寺にわざわざ行くのなんて、自己本位もいいところ、というのが私の感想です。

感じるままにラフにコメントさせていただきました。失礼お許し下さい。
 
 
 
また今度 (みずうみ)
2009-10-23 16:06:52
忙しくて二日ほど、このブログをのぞいていなかったら、怒濤のコメント。ちょっとまだ話のながれを全部把握していませんがー。

とりあえず、しづさんお大事に。夢の中さん、私、牛牛、聴きに行きそびれました!(泣)。クッカバラさん木蓮さん、もう少し待って下さい。いつも御意見、興味深く拝見しています。rikaさんの話、意外だったけど、うけた!

甘苦上海、最終週なんですか?急いでため読みします。

 
 
 
思い出しました。 (しづ)
2009-10-23 16:39:29
皆さんのお話を拝見していて、私が小学6年生の時のことを思い出しました。

当時、ちょっとませた女の子が読み始めたのがきっかけで、クラスの女子の間で赤川次郎さんの作品を読むのが流行ったことがあります。
同級生の男子がサッカーものやヒーローが主人公のマンガを読む一方で、挿し絵なしの文庫本で小説を読む、それ自体がちょっと大人になった気がしていました。
しかも作品の主人公は女子高生や女子大生、小学生から見るともう大人です。
そんな大人な主人公が殺人事件や誘拐事件に遭遇し、なぜかいつもいい感じの男性とコンビを組んで事件を解決に導く…読んだ作品は大筋こんなふうだったと思います。小学生の私は、いつか自分が高校生になったら事件を解決するんだ!と思いながら読んでいました。もちろん実際にはそんなこと起こる訳もなく、素人の女子高生が事件の捜査をするなんてあり得ないし、第一、そんな世の中になっていたらなんて物騒なことでしょうね。
そんな作品の中にもやはり主人公と行動を共にするのがいい感じの男性だったりするので、事件を追ううちに恋愛に発展したりもします。といってあまり記憶に残ってはいないのですが、"肩を抱きよせた"とか"口づけをかわした"とかそういう程度の記述もあったように思います。

さあ、いよいよ赤川次郎一色になるクラスの女子に先生も気がついて、誰かの読みかけの作品をパラパラめくって読んだ…それが先ほどの記述あたり。その先生には全編に渡りそういうくだりが書かれているように映ったようで、いきなり読むのも手に取るのもいけない、有害図書扱いされてしまいました。
これには私も含め女子は憤慨しました。なんで読んじゃいけないの?読んじゃいけない作品は何で本屋で売られていて、しかもよく売れてるの?
たぶん、先生はたまたま目についたその部分だけで判断してしまって、作品を最初から通して読まれなかったんだと思います。

読むなと言われれば読みたいし、今の私があまり覚えていないくらいですから、読んだからといって先生が問題にした記述ばかりを読んでいたとは限らないし、受け止め方は人それぞれじゃないかなぁ…と。

今こちらのブログで語られていることには直接関係ないようにも思いますが、私の記憶からはこんなことを思い出しました。
 
 
 
ひとりごと (クッカバラ)
2009-10-23 17:54:47
どんな環境にせよ、子を身ごもる。

自分の体の中で育っている生命を絶つなんてこと、到底できまい。
 
女が一人で子を産み、育てる。
 
大変さ、の前に、もっと、敬虔な気持ちになったのではあるまいか。恐らく、生まれてから、実はとても大変で、単なる覚悟では無理だった、何てことになりかねないが。
 
周敏は何か(人生?)に疲れて死に体で、尾羽打ち枯らし父親のところに舞い戻ってきた。失意の中にありながら、自分の死にかけている(精神的に)身体にも、新しい生命が宿ることに、驚き、その神秘さに敬虔な気持ちになる。その新しい生命の為にも、生かされている自分を感じる。。。
 
女性だったら、多分、詰め寄られたって、自分のお腹の赤ちゃんは守りたいのではないだろうか。
 
一方、京。
彼にとっては、実は我が子の誕生は初めてのことではない。しかし、思わぬ生命の誕生に自分も加担したことに対し、驚異を感じ、そして、やはり敬虔な気持ちになったのではあるまいか。ただ、周敏のお腹の子の為に生きていこうと思ったのではないであろう。もっと、奥深い、生命の誕生(実は最終的には死に向かうことになる)の神秘に、死ばかりを見つめていた彼の精神が覚醒されたのではあるまいか。

さて、そんな周敏と京のいるお寺に赴いた紅子。

自己本位?当然、人間、そんなものだろう。
そんなことを言えば、京だって、紅子にメールを送る失態を犯している。読んだら捨ててくれ、なんて我儘も良いところ。

あらゆる手段を使い、能力を全開にし、自分では何とも抗えない不思議な力と対峙する。小気味良いといったら、この上ない。

周敏と、その子を援けるとの発言にも嘘はあるまい。いや、ひょっとすると、ひょっとして、、、。京が逃げる(事故死あるいは蒸発)ことにもなれば、紅子が周敏と生まれてくる子と一緒に生活をする。そんなシナリオが描けまいか。

深まる秋の中での独り言でした。
 
 
 
錦秋にて感じたこと (木蓮)
2009-10-23 19:39:30
私の疑問は、なぜ中絶を考えなかったかではなく、どうして京に知らせず、一人で産み育てようと決心したか、でした。(一番の理由はストーリーを組み立てるため、でしょうが)身をもって神秘を感じる。生命の不思議、宇宙の偉大さを思い、我を小さくする、、、意志を超えた驚き、喜び、心配、不安。。。それは、自分の限界を思い知ることであり、京に知らせるか悩むことでもあったと思います。中国において育つわが子のために。

前述のキリスト教右派の彼(誰しもが彼を隣人にしたくなるあたたかい人)が、日本の少子化に対して、移民(政策)が嫌だったら、優生保護法を厳しくするだけで改善できるはず、と主張してました。効果のほどはわからないけれど、私も母体優生保護法には複雑です。
彼の属してる社会(国家ではなく)では、婚前交渉は認めないけれど、神秘の賜物である新しい命を、人間の都合であやめるなどもってのほか、教会がその受け皿(もっと適切な表現が浮かばず失礼)を果たしてる。
周敏は中国人。一人っ子政策という、すごい大鉈も振るってしまえる中国政府のもとで、富裕層であっても二人目を躊躇するという、住民登録や教育などの制限が厳しい中で、周敏が婚外子を一人で生む決心をしたのを、何が助けたのか、、、西洋の教会に、天童寺が相当したのか、、、。色々考えてました。

本日分からは、ただなんとなく京には知らせなかった、みたいです。大変な決意があるはず、そして、本人の意を確かめず、奔走する父や紅子には、本音は有難迷惑なはず、と読んでいたもので肩透かしでした。気が強い、にも色々なんですね。
登場人物の中国人をどう描いていくかもSIA小説のメッセージと読んでいます。最後まで、作者が思いをこめた一語句一語句
を、読んでいきたいと思います。


 
 
 
気が小さいもので、、追伸 (木蓮)
2009-10-23 20:04:40
「母体優生保護法には複雑」というのは、その適用範囲の広さに対して疑問を抱いてる、というものです。
 
 
 
中国のお寺 (中国関係者)
2009-10-23 20:22:34
舞台がお寺になりましたね。
中国の仏教は、日本のように葬式や法事の時だけ仏教徒になる人が多い国の仏教とは違いますので、お寺の中やお寺をめぐる地域で、邪悪な心をもっていじめたり、卑猥なことをすると(登場人物にさせると、でしょうか)、中国の方には嫌がられます。事故ですまされることではなくなるかもしれません。
ご注意下さい。
 
 
 
Unknown (定番)
2009-10-23 20:26:42
いつも拝見しております。
すっかり秋深いですね♪
何か秋の楽しみとか
定番ってありますか(^-^)
 
 
 
マリアナ海溝の如き深い問題 (クッカバラ)
2009-10-23 20:27:50
優生保護法、母体保護法ですか

木蓮さんは、そのエレガントな語り口調で、バシリ、バシリと問題提議をなさる!しかも、その問題たるやマリアナ海溝の如く深い。。。

多分、統計があるのだろうと思いますが、実際に中絶している年齢層、そして、その簡単な理由を知りたいな、と単純に思いました。情けなくも想像の範囲に留まるのですが、中絶している方たちの多くは、未成年或いは母体としての適齢期を過度に過ぎた人が多いのではないか、と思うのですが。

学生時代、アルバイト先で少女のように可憐なケニア人の女性と知り合いました。その後、まだ20歳そこそこの彼女に3歳の男の子がいることを知った時の驚き。実は、パリの地下鉄で強姦された結果の妊娠、出産であったことを知るに到った時の驚愕。敬虔なキリスト教徒であった彼女には、とても中絶など考えられず、お世話になっている家族にも相談できず、一人で陣痛を部屋の隅で耐えたとか。

彼女は如何なる理由によっても授かった生命をこの世に送り出し、養育することを選びました。それは彼女の選択であり、彼女はちっとも負担な様子さえ見せずに生き生きとしていました。

ただ、母体保護法を厳しくすることで、少子化問題が解決するとの考えは、かなり短絡過ぎて受け入れられないな、と思います。ケニア人の友人の様に、しっかりとした意志持っての決断でなければ、子は育てられない。そのことは、木蓮さんご自身も、そう思っていらっしゃる(だから、周敏に対し違和感なのですよね)。

地域(教会、寺院、社会)が責任を持って支援?どうなのでしょう。。。 移民政策、あるいはEUの様な東アジア共同体での人の自由な移動の確保あたりが、少子化問題の解決法としては、より健全ではないかと思わずにはいられません。

なあんて、生意気にも書きましたが、ハッピーフライデーということでお許しを!
 
 
 
母体保護法 (木蓮)
2009-10-23 22:37:55
優生保護法改め、母体保護法です。

身内、友人のさまざまな苦しい思いを知りながら、安易に書いてしまったことを反省しています。日頃考えてることの一つでもありますが、その割には無知であることを自覚しているので、どんなご指摘もありがたいです。

母体保護法が、中絶殺人の温床になってるというのが、クリスチャンである彼の信条に基づいた主張です。少子化問題と直接に書いてしまったのは軽率でした。この法律で守られるべき人の事例を身近に知っています。母性保護法の見直しが少子化対策として有効とも思いません。政府が、地域コミュニティを頼るのも違います。政府の役割は、地域コミュニティが活動しやすい骨組みを作ることです。

正確にデータを掲げるべきですが、すぐにここに表示できなくてすみません。
私の頭にあるのは、新聞記事による、既婚で子どものいる3,40代の女性が、という統計でした。母体保護と言いながら、実は経済的な理由、という記事でした。これも素人知識ですから、ご指摘くださればありがたいです。
成熟した、社会的にも保護されているはずのその層が、経済的な理由をあげて中絶を選ぶ。これは、私の周囲でも実例としてあり、ショックではありましたが、当事者のご夫婦に立ち入るべきではないと思いました。ここに記すことすら、いけないことかもしれません。
周敏から離れてしまいますが、夫が強硬に、、、という中絶にいたった経緯を聞くにつけ、もし、中絶を殺人だと断定している社会であれば、彼女達も夫達に迫害(?)されずに子どもを産めたのではないか、と思っています。社会に支援を求めているのではなくて、日本の社会がもっと、人知を超えた存在に対して敬虔であってほしい、ということでしょうか。あえて「日本の」と書きました。これは、USAに暮らす私の偏見かもしれません。もちろん、日本の多くの方が、人知を超えた存在に対して敬虔であることも知っています。

テーマが大きすぎてまとまりなく失礼しました。

どうぞ、よい週末を。







 
 
 
「ピアノ演奏の上海万博」 (夢の中へ)
2009-10-24 03:35:24
《牛牛(ニュウニュウ)は、アモイ生まれで、上海在住:SIA関連ということで記載します。》
牛牛(ニュウニュウ)のピアノリサイタルに行ってきました。

素人のため評価は出来ませんが、感想程度。

(想像を超えていて)ものすごかったです。特に12歳でレパートリーの広さは信じられません。中国4000年の代表かも。
これからどれだけ成長するか、彼の円熟期に自分が生きているかどうか?是非聴きたいですね。
一言で言うと、例年のショパンコンクールが色あせてしまったような感じ。(優勝者への興味がちょっと薄れた)
演奏の凄さとかわいさのギャップに集中力を失いそうになったので、極力舞台を見ないように目をつぶって聴かざるを得ませんでした。

演目、このレパートリーの広さ、凄いでしょう。
プログラム
モーツアルト
・ピアノソナタ第16番
・幻想曲(k396)
・ロンド(k485)
ベートーベン
・ピアノソナタ「熱情」
モーツアルト
・きらきら星変奏曲
ショパン
・12の練習曲第7番・第12番「革命」・第9番「蝶々」・第11番「木枯らし」
ドビュッシー
・前奏曲「沈める寺」
・前奏曲「花火」
リスト
・ハンガリー狂詩曲第2番

モーツアルトは、軽やかにクリアな音色で、ベートーベンは力強くがっちりとした構成に併せた音色、ショパンも鋭いタッチと共に装飾音も巧みになじませていましたが、欲を言えばもう少し大人になって「疼苦」で魂を磨かれた方が音色につやと影が出るのかなと思います。
そして、カラフルな水彩画をを見るようなドビュッシーの演奏の後に、リストの難曲でダイナミックに決める。
アンコールを立て続けに6曲。
正に、「ピアノ演奏の上海万博」、21世紀のもっとも新たな巨匠の卵“New New?”

まあ、大阪のお客さんですから、もちろんスタンディングオベーション。補助席を入れてほぼ満席状態ですから迫力ありますよ。
私の住んでいる兵庫県や神戸ではこのようにはなりません。(ちょっと田舎)
企画者・演者・観客が三位一体となって作り上げる芸術は、最も地域格差の大きくなってしまう分野ですね。

後でサインしてもらいましたが、間近に見ると、完全に子供。かわいい男の子。
(あまりよくないかもしれませんが)手を差し出すと、ペンを置いてにこっと笑って握手してくれました。
白く柔らかで小さな手でした。この手であの曲を弾いたの?と信じられない思いでした。
謝謝!というと、ありがとうと言ってくれました。
頭も、性格も、人格の良さそうで、思わず魂が吸い込まれるような笑顔を返してくれました。

チャールズ皇太子同様、熱烈応援したいですね。

ちょっと誉め過ぎかもしれませんが、すでに魅力的な人格形成されている様子が一瞬に伝わってきました。
Q&Aから、「論語」、「水滸伝」、漫画、探偵小説、音楽家の伝記などを読むそうです。日経新聞は?
テレビは日本のアニメ、特にウルトラマンが好きとか。音楽を通じて、「よく考える」くせがついたことが一番大きな収穫だそうです。それから「続けること」。

会場で、来年の2月3日(水)のアンコール公演のチケット先行販売にかなりの行列が出来ていました。
次回はショパンのエイチュード全曲ですが、皆様お早めに。
 
 
 
どうもありがとうございました。 (大阪府民)
2009-10-24 21:30:46
夢の中へ様、
こんばんは。
早速とても分かり易いレポをどうもありがとうございます。
牛牛のピアノリサイタルは大盛況だったのですね。情景が目に浮かぶようです。私も是非、彼の演奏を生で聞いてみたいと思いました。

彼の人柄は全く知らなかったのですが、とても素敵な少年のようですね。音楽を通じて得たものをその年齢できちんと語れるなんて素晴らしいと感じました。

来年の学校のスケジュールをよく確認した上で、チケットが取れそうでしたら聴きに行きます。
 
 
 
夢の中へさま、ご案内及びご報告ありがとうございました (木蓮)
2009-10-25 05:34:47
「既に魅力的な人格形成されている様子」とのこと、安心しました。確証下さるなら、なおのこと。
色々なサイトをめぐり、拝聴もしましたが、本当に上手ですね。私は、音楽性を深めた頃、辛口評論家が集うホールでの演奏会まで待つことにします。評価や感想が「12歳なのに」ではなく、「12歳ならでは」とあれば、すぐにでもチケットを求めるのですが。
天賦の才に恵まれ、努力を惜しまない牛牛が、芸術に貢献し、人として音楽家として豊かな人生を歩みますよう、祈ります。

ところで、兵庫県芸術センターも見事なホールですね。お上の運営だからあまり上手くいかないのでしょうか?でも、現場の、若手を送りだそうという試みは、応援の価値ありです。確かに演奏は上手いとはいえず、経済力にも頼れず、困難多々ですが。
政治も芸術も、上から降りてくるものではなく、人々とともにあるもの。市場の成熟に後押しされた満場拍手喝采のみが芸術にあらず。どうしたら、地域発の文化が育つのだろう。。。ひととき、懐かしい生まれ故郷に思いをはせて、考えました。


 
 
 
12歳・芸術 (夢の中へ)
2009-10-25 17:36:05
「12歳なのに」:説明不要ですね。「12歳ならでは」:演奏にくせがなく、自らの成長を喜びとして実感している瑞々しい様子が伝わってきます。身体の成長が止まった大人にはないものです。

私は、辛口の批評家はあまり好きではありません。(文学やこのブログ等でも同様です)
こんなことも知らないのかといった会話やあら捜しのような態度に接すると、その人たちが軽く見てしまうので、そんな自分が嫌になります。
また、曲の終わりになると、自分は知っているとばかりに誰よりも先に拍手しようと身構える観客、臨席になったら最悪ですね。三位一体を前提に演奏者の潜在性を引き出してあげるような観客でありたいと願っています。
もちろん私も批評や悪口は言いますが。オケの事務局長に、「あの曲は練習不足ね、時間がなくなったのでしょう」と言って、キッとにらまれ、「もうひとつの難曲はすごい出来栄え!」など感動は伝えます。

楽しみ方といえば、時間があれば、早めにホールに行って、楽団員の行きそうな喫茶店に行ったりします。団員の会話を聞いていたり、席を立つときに楽器を聞いて、ホルン奏者であれば、「今日はホルンを意識して聴いてみます。」というと、結構感激していただけます。自分も楽しいしね。

兵庫県芸術センターは、ホールだけでなく、運営に何億円もお金をつぎ込んでいます。それで一流アーティストの招聘が可能になっています。(財政難で職員給与が低く抑えられて気の毒です。また場所が西宮ですから、大阪のお客さんの方が多いのでは) その補助金がいつまで続くか、無くなったときが、どうなるのでしょうね。
5月2日のブログ(ジョン・ラーベ)で、遠山元文部文科学大臣の談話をご紹介しましたが、『「総合芸術」というものは、やはり国のバックアップがないと、(金銭的に)なかなか成り立たないものです。その総合芸術をきちんとやることが、「国の文化レベル」の証明になります。ソ連・ロシアは、「芸術大国」です。バレエ・オペラの殿堂「ボリショイ劇場」は1776年の創設以来、230年もの歴史があります。その間、戦争あり、革命あり、様々な時代の大波が押し寄せましたが、絶えることなく「芸術の第一線」の立場を保持し続けています。国家(というか国民)がその必要性を認め、支援を惜しまなかったので、「国の文化レベル」が時代を超えて「守られて」きました。』とのことで、県民にどのような成果をもたらすかどうかですが、兵庫県の方向性は正しいとすればいいのでしょうかねぇ。オケの在籍期限が3年というのはどうでしょう?

いずれにしても、文化の発信力は、位置エネルギーですから、レベルを高めることが、まず肝要と思います。
遠山氏も力説されておられるように、「本物」の芸術に直接触れることが、心からの感動を呼び覚ます。
そのような機会を多くすれば、芸術を支える上質の観客を創造していけるものと思います。
硬く固まった感性を“Cultivate”
 
 
 
Unknown (りょう)
2009-10-25 20:52:33
裸の王様を「裸だ!」と指摘することと、「あらさがし」は、違いますよね?

お世辞や勘違いを「感性」で片付けるのも、どうかと思います。

ここはファンサイトではないと思ったので、辛口の意見を書き込みさせて頂きました。
ファンサイトだったらスミマセン。
 
 
 
説明不足でした。 (夢の中へ)
2009-10-25 21:11:45
説明不足でした。私自身辛口かもしれませんね。
よく会議などで対案もないのに「でもねぇ~」ってタイプの意見です。(賢く見せるため?)
また、同様にお世辞的なものも嫌ですね。

王様が裸だったら、言い方に配慮しながら「裸だ」というべきだと思います。
でも、子供の頃から疑問に思っていたのですが、本当に王様は裸だったのでしょうか?
自分も含めて全員が馬鹿だったらどうでしょう。
あるべき服が見えないだけかも・・・
作者がニヤリとする顔が見えるような・・・
またいろいろご意見ください。

 
 
 
選曲も素晴らしきかな。 ()
2009-10-25 22:24:44
夢の中へさんの聴かれた牛牛少年ピアニストは、
選曲も素晴らしきかな、ですね?
僕が若い頃にレコードであれホールであれ、
繰り返し聴いた曲ばかりでした。

ピアノという楽器は12才とも成れば、かなりマスターできるようですね。

想えばモーツァルトは六歳で御前演奏をしているようですし、ベートーベンも家族の生活苦で十歳で演奏をしているし、
メンデルスゾーンも家庭内で、どんな素晴らしい演奏をしていたか想像が付きます。

フランツ・リストに到ってはメンデルスゾーンが持参したピアノ曲の楽譜を、
初見でその場で即興アレンジも入れ、
素晴らしい演奏を披露、メンデルスゾーンを絶賛させたそうです。
ただ素晴らしき演奏だったが、
最初で最後の演奏だとメンデルスゾーンが言ったのは、
即興アレンジが入っていたからだとか。
こんな音楽家同士の交流は、今も室内楽を聴いてる羨ましい限りですね。

想えばモーツァルトは低年齢で作曲もしていますし、
メンデルスゾーンも姉のファニーと、作曲をして楽しんだことでしょう。

現代に於いてピアニストを始めとする、
クラッシック音楽の低年齢化の公演はどうなんでしょう?

かのリストも後半生は曲の表現力に、重きを置いていたそうです。
僕は12才なりの音楽しか牛牛に期待しませんね。

確かに中国の音楽家は日本の名だたるオーケストラで、コンサートマスターをしていましたし人材も豊富でしょう。
でも知人の楽団員から彼らの音楽に対した、姿勢に疑問を持つとも直接聞いています。

何もオペラだけが総合芸術だと思っていませんし、ゼネコン出身の柳沢さんの設計でも有り、二国には未だ行ったことは有りません。

僕の住む街、荻窪はクラッシック音楽をテーマに、毎年音楽祭を継続しています。
一応、こちらの杉並区は23区随一の平均収入が有る住民60万人ですが、
荻窪公会堂の大ホールは収容人数1.500人前後で、
オペラ楽劇の採算スペースではないですね。
FPセクター方式で区に全体のレンタル使用料
が入るそうです。
確か着工する前に僕が試算したら、工事費用は一人当たり年間一万円位でした。
兵庫音楽セクター?の運営はさぞや大変でしょうね。

イタリーでしたか活躍された、岡村さんというオペラ歌手(バス)の方は、
近年は小さな場所でマメに地方を回っているそうです。
演目も自分達で少人数でできる、
創作オペラを作って演じて地道な活動をされておられるようです。

別にオペラだけが総合芸術だとも思う必要もないし、またそんな素地も日本には殆ど有りはしませんよね?
あの世界は超資産家かオタクにお任せ!と決め込んでおります。

実は子供の頃から亡父の歌劇のレコードは苦手でしたし、
僕としてはステージ上のビヤ樽のような体は、
ピアニストのプラメナ・マンゴーバさんだけで結構です。

ちょっと何時もの辛口でごめんなさい!



 
 
 
辛口の件、忘れてください。 (夢の中へ)
2009-10-25 23:14:55
辛口のコメントの件、忘れてください。
私は、基本的には、何でもありで、お世辞よりも辛口大歓迎です。視座や論点が明確であれば。

杉並区(小柴先生も区民ですし)はいいですね。長男が2年間久我山にいたので井の頭線によく乗りました。
荻窪だったら友人お勧めの「いちべい」(北口)に行きました。匂わず、べとつかず、本当の銘酒(日本酒)が揃っていました。月に1度飲むか飲まないかの私が言うのも変ですが。
芸術家のパフォーマンスを最大限に引き出させるような雰囲気のホールと観客が育つといいですね。
杉並から、生活者レベルの芸術的風土を醸成していってください。
 
 
 
なぬ? (裸電球)
2009-10-25 23:40:19
「?」や「苦笑」がやたら多い人。ここを立ち去ると思わせぶって未だにどうでもいい書き込みを続ける人。芸術とか音楽とか、政治とか・・。そんなことを書き込むさびしいオジサン、おばさんたち。

こういうのを辛口って言うのかな!?
 
 
 
いえ、『辛口』ではなく、 (クッカバラ)
2009-10-26 01:15:18
それは、単なる『嫌味』だと思います。
 
 
 
今すぐチケットを求めないのは、 (木蓮)
2009-10-28 03:09:35
牛牛のピアニストとしての成長を、静かに、心から応援したかったからです。夢の中へさんのレポートで沢山の方が興味を抱かれたことでしょうし、アンコール公演チケットも好調ならばこそ。

「音楽性の深めた頃」まで待とうと思ったのは、夢の中へさんの感想レポートからだけではなく、「色々なサイト」での「評価や感想」が、早熟の喧伝に傾いていることに反発してのことです。市場の煽り手に扇動たくない、という意固辞もまた、芸術を支える側面として許容くださいませ。

「辛口評論家が集うホール」は、NYを意識しました。どんな一流演奏家も気を抜かない。おかげで、一般観客は自然体で楽しめる。提灯記事を書かず、職務に励む評論家は素晴らしい。

パトロン・・・国であり、王侯貴族であり、超資産家であり。NYの成熟した市場の恩恵を、ありがたく受けてるからこそ、故郷を思います。
他県に嫁いだ小姑としてではなく、今は先代を頼って不在にしているけれど、長男の嫁、あるいは、総領娘として、18まで過ごした郷里を、わが事として考えています。
豪華すぎる芸術センターで、夕張は他人ごとではないと震えました。でも、抜け駆けしたい思いを留めたくれたのは、夢の中へさんが、こちらで力強く語られた民主主義です。
県の運営も、県民の総意でなされてるとすれば、県民がわが事として関わることで希望を抱ける、のですよね。

理想を語っているのはよくわかっています。児童虐待や独居高齢者などに胸を痛め、誠実に関わろうとすればするほど、お役所仕事に阻まれて、徒労感に打ちひしがれている善良な地域住民を身近に知っています。なかなか変わりません。確かに、田舎なんでしょう。でも、、、。

夢の中へさんは、ご職務で今は兵庫に住まわれていると拝察しますが、地域民として、同志のように思っております。
平田オリザ氏が学生に警告している日本の将来の危惧を、私も共有しています。だからこそ、逃げないで何ができるんだろうと、そんな思いで書きこみました。
経済力に頼めない今、兵庫だけではない、日本各地がかかえる問題だと思います。


 
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