CHAKA With Webfriends (Blog)

人と人との架け橋になる
歌手になりたい

「レス・ポールの伝説」

2008年09月08日 01時59分54秒 | 作品review
ドキュメント映画「レス・ポールの伝説」を見に行きました。

7時過ぎの回に行こうと思って、ちょっと急がなくちゃっ
て感じで出かけました。
「もしかしたら9時過ぎの回に余裕を持って行った方がいいかな?」
なんて、途中でちらっと思ったりして。

駅に着くと、落雷で電車は全線ストップ。
あぁ、もうこれで否応なく次の回だ、と言うわけで、
レイトショー。

行ってみると、感じのいいお姉さんが
「日曜の最終回ですので1000円です」ということで、
この間「ハンコック」を観たレディースデイに続き、
またまた約40%オフで観られました。
今度は全く知らなかったので、歓びもひとしお。
いえ~~い。

渋谷UPLINKという映画館は、すごくこじんまりした、
まるで、お金持ちの人のホームシアター的な雰囲気のところ。
映画会社の試写室よりまだ狭いって感じ。
あの狭さで映画を鑑賞したのは初めて、かな。
落ち着いて観れました。

床には基本的に段差が無く、
後方のみ少し背の高い台がついたような席になっているだけ。
椅子もゆったりとランダムに置かれてあって、
1つずつにクッションがあって、何だか気に入りました。

1回につき判子を1個押してくれるという、
まるで私のライブと同じサービス付き。
20個たまったら同じビルの一階の
お洒落なダイナーで何か食べ物がもらえるという
ほんとにそっくりな感じの
サービス券をもらいました。


元々、私は、全く知らない人であろうと、
ジャンルや部門が違う人であろうと、音楽界・芸能界の先輩は
全員尊敬するところから入りますし、
そうでない人には想像力が足りないと思っています。
数々の先輩が開拓・開発してくれた機材や技術のおかげで、
今の自分は音楽活動が出来ていますし、
日本の様に、我々舞台人のことを「河原乞食」などと
呼んだ歴史がある国で、たくさんの先輩たちが、
道を切り開いてくれたおかげで、
人に馬鹿にされずに歌手という仕事に就いていられる
今があると思うからです。

しかも、レス・ポールさんの様なすごい人のドキュメント、
楽しめないはずがない。

彼の数々の言葉の中で特に印象的だったのだが
「ジャンゴ・ラインハルトを聞いた時は自信をなくして
ギターをやめようと思ったし、チャーリー・クリスチャンも
すごかった。僕はみんなにやっつけられた。
(I got beat by everybody)
みな、僕よりすごいギターを弾くやつばかりだった。
だからこそそこからたくさん学べた」という言葉。

こういう発想が出来る人は、本当に才能があると思います。
なんたって、才能というのは、俺はこんなもんじゃないはずだ
と、自分を信じて前進する力のことだから。


私は、多分、日本で最もたくさん多重録音方式で、
しかもコンピューターの打ち込みの伴奏で
自分のアルバムのレコーディングをした歌手の1人
のはずですが、それもこれも、随分昔に
レス・ポールさんが考えて作ったこと
のおかげです。

彼は、93歳になった今も、週一回、NYのライブハウスで
演奏しているそうです。尊敬します!


しかし、あの場面で「over the rainbow」は、ずるいなぁ!
泣かせようとしてるのがわかっていても、泣いてしまいました。

レス・ポールさんもすごければ、パートナーの
メアリー・フォードさん(故人:レスの奥様)も、
実はすごいです。

何気なく、ただ歌っているだけの様に聞こえますが
ものすごい技術の持ち主です。男女のduoグループで、
しかも何十回となく声を重ねて録音する作業では、
私の大先輩ですが、本当に素晴らしい。

メアリーさんが
「あの曲の時は、十数回目を重ねている時、人が訪ねて来て、
本当にがっかりだったわね」と言ったのを聞いて、
1人で笑っちゃいました。

BB King, Richard Carpenter, Keith Richards,
Paul McCartney, Bonnie Raitt, Kay Starr(すごい!
まだご存命とは知りませんでした), Eddie Van Halen,
Al Schmittなどが登場したことも楽しめましたし、
故人となった往年の大スターの映像も楽しめました。
Bing Crosbyいえ~~い。


私の後ろの席に、20歳ぐらいの、今時の兄ちゃんが1人
座っていました。彼は始まる時と終わった時、スクリーンに
向かって密かに拍手を送っていました。
見た目、ふつーのあんちゃんなんだけど、その様子が、
とてもいい感じで、思わず声をかけようかと思ったぐらい。
きっとギタリストかエンジニアなのでしょう。
私も途中、楽しくて、曲に合わせて体を動かしたり
知ってる曲は声を出さず口パクしながら
観賞しましたが、彼みたいな純粋な気持ちを
忘れないでいたいです。


*何か人とは違うことを成し遂げる人は
 常識の中に安全地帯を求めず、
 自分から湧き上がる疑問や好奇心と
 楽しくつきあっている

*前進することを前提に心を決めて何かに
 取り組めば、コンプレックスも肥やしにして
 色々な工夫が湧き、楽しみながら実際に前進出来る

*最高の親孝行とは、子供が充実した人生を
 送ることである

*逞しき楽観主義と、感謝と、ユーモアは
 最高の宝である

以上のことを感じました。

ミュージシャンとして、またmusic loverとして、
観て良かったです。



ps: Keith Richardsさんが
 あんなに、楽しくよくしゃべる人とは
 知りませんでした


写真説明:
いつも映画館が寒いといけないので
必ず何かはおる物を持って行きます

今日は,慌てていたこともあり
柄物のスカートなのに
柄物のウェスタンシャツが手元にあったので
それをつかんで出てしまいました
やっぱり、映画館は少し寒いので
シャツを着ましたが
すごい柄on柄なので
おかしくなって、パチリ

コメント (2)
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