言わなければならない事は言わないと前には進まない

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要注意!細川氏が指摘した事を前原誠司さんが言ったかのような見出し。国民の民進党離れを招いた要因は共産党との連携ではないかと指摘したのは細川氏。by原口一博氏

2017-08-22 23:17:30 | 言いたいことは何だ
民進党の次期代表に立候補している前原誠司議員が「代表になったら共産党との協力関係は解消する」と言ったというデマ情報が流れており、それを鵜呑みにした人たちがあっちこっちでその記事を拡散し、「前原叩き」を喜々として繰り広げています。不思議なのは、叩かれている前原氏も、叩いている連中も「反自民、反安倍政権」という意味では同じなのです。つまり、本来は志を同じくする仲間のはず。それがなぜこんなことになるのでしょうか?

こうした現象は今に始まったことではなく、「同じ目的をもった仲間同士で足を引っ張りあう」のは日本のリベラル左派の悪しき伝統です。1960~70年代の昔はこれで「内ゲバ」なる仲間同士の殺し合いまでやりました。左派の悪い癖は何か問題があると「こいつが悪い」と叩く対象を作って、自分のやったことは決して反省しないこと。そんなだから55年体制の昔から、リベラル左派は保守系右派に勝てないんですよ。自分の犯した間違いを反省できない人間は、何十年たっても進歩も成長もしないですからね。

前原氏のことで言えば、いまだに「前原は日本会議のメンバーだから、所詮安倍政権と同じ極右だ」と思っている人が多いが、これも全くのデマ。すでに1年前に前原氏自身が念のために日本会議に問い合わせ「自分は過去も現在も、一度も日本会議に所属したことはない」と公式の場で確認、発表しています。そんなことすら知らず、事実をちゃんと確認しようともせず、ひたすら「前原=日本会議=安倍政権の仲間」だと思っている人のなんと多いことか。それでは前原氏に対して常にこの「色眼鏡」を通して見ることになり、本質を見誤るのは当然。

更にひどかったのは小沢一郎氏が民主党を離党した時。いわゆる「陸山会事件」は1年余りの検察の捜査、裁判を経て「全くのシロ」だと判明したのに、同じ仲間であるはずの民主党議員の多くが「小沢叩き」に加担して、ついに小沢氏を離党に追い込みました。言うまでもなく、小沢氏は民主党政権を実現した最大の功労者であるにもかかわらず…。

僕は自民党は大嫌いで、一刻も早く安倍政権の退陣を願っているけれど、こういう「基本的に仲間同士の足の引っ張り合いはしない」という点だけは、保守系右派のほうがマシですね。リベラル左派はこの点だけは自民党を見習うべきです。

政権与党、保守派はこうした左派の習性を熟知しているので、左派を「仲間割れ」「分裂」させる目的でデマ情報をよく流します。おそらく今回もそのたぐいでしょう。するとたいてい左派は簡単にこの仕掛に引っかかり、たちまち「内ゲバ」が始まります。

今回のデマ情報のもととなったインタビューは、前原氏を支持している民進党の同僚議員、原口一博氏が「インタビュアーの細川氏が言ったことを前原氏が言ったかのように書いている」すなわち意図的に誤解を生むように書いていると指摘しています。ちなみにこのインタビュアーの政治ジャーナリスト、細川珠生という人は、青山繁晴氏や百田尚樹氏も所属する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」のメンバー、すなわち極右です。前原氏の発言を意図的に「反共産党」であるかのように誘導したものと思われます。
https://mobile.twitter.com/.../status/897929339882291201...

僕は既存の政治家では小沢氏・自由党の支持者で、特に前原氏や枝野氏を政治家として高く評価はしてないけど、民進党が今でも野党第一党で、安倍政権を倒し、自民党を再び下野させるために無視できない存在であるのは事実。

そして前原氏は小沢氏を離党に追い込んだ過去の間違いを謝罪し、何度も小沢氏のもとに足を運び、再び協力関係を築こうとしています。ならば民進党の次期代表が前原、枝野の二択なら、前原氏のほうが野党共闘を前進させるためには適任でしょう。枝野氏からはその点、反省の弁を聞いたことがない。野党第一党の民進党の代表と、自民党を2度下野させた実績を持つ小沢氏がふたたびがっちりタッグを組み、野党共闘、いわゆる「オリーブの木」を前進させることができれば、政権交代の可能性はぐっと高まるでしょう。
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何度も言うが、そこで最大の障害になるのは「仲間同士の足の引っ張り合い」が大好きなリベラル左派の体質。すでに離党ドミノが止まらない現状では、今度の代表選挙が民進党を立て直す最後のチャンスでしょう。「自民党・安倍政権を倒す」という大目標の下、エゴを捨て、どれだけ反自民勢力を結集させることが出来るか…全てはそこにかかっています。


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