YouTubeや4Kテレビが発達し、自宅に居ながら、あたかも自分がそこにいるかのような鮮明な映像が見えるようになりました。
人間の感覚には視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚、体性感覚があり、約75%が視覚から影響を受けていると云われています。
映像は瞬時に膨大な情報を得ることができ、有用なツールとなりますが、反面、自分が体験したかのような錯覚が起き、リアリティが増すほど、こうした脳の錯覚は避けられないようなので注意が必要です。
ICT教育なども教育現場にとっては板書をしなくてもいいので便利なツールですが、想像力を著しく低下させる調査結果もあり、リアリティな視覚映像は、実際の体験活動の機会が減り、人との関係性を損なったり、生活する上で大きな支障となるかも知れません。
一方で、自然体験をしたり、本を読んだり、人と議論するときは、脳が感覚をフル回転させて情報を得ようとするので、読解力や創造力を鍛えることができるようです。
いまさら情報社会の中でSNSをなくすことはできませんが、豊かな心を育てるためには視覚だけでなく、やはり達成感や痛みなど、体性感覚と云われる皮膚感覚で感じる本物の体験が必要ですね。
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