まちづくり

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チャレンジ精神の育成

2020年05月19日 | 日記



様々なチャレンジをするときに、楽しそうだからやってみたい、人に誘われたから・・・など、キッカケは様々でちょっとした興味関心があれば何でもいいと思いますが、その先で、障害に直面するとすぐに「めんどくさい」「むずかしい」といって、あきらめてしまうことがあります。

自分ができる安易な体験、好きなこと、楽しいことばかりを選択したり、その場限りの体験であったり、見るだけ、聴くだけでは、本来のチャレンジ精神は育成されず、将来的にできないことに遭遇しても、そのギャップから不平不満が増えるばかりですよね。

ホンモノのチャレンジは未体験で困難だからこそチャレンジするのであって、それには相当な時間を要しますが、その分、達成した時の感動も大きく、大人でも震えて泣けるような体験で、更に学ぶことが広がって心を豊かにしてくれます。

さて、チャレンジに大切なことは「確かな目的」です。人は目的を与えられると人間的成長欲求の中で必然的にそこに向かっていく心理がはたらき、障害物があっても何とか乗り越えていく力を発揮できます。

山登りで言えば、急峻な山の頂に立つには技術、知識、経験などが必要とされますが、そこにどれだけの目的を見いだせるか否かです。

安易に楽しさだけを伝えていれば、本物の山は足腰に痛みを伴い、息もできないほど苦しい思いをしなければならないし、ましてや命の危険にもさらされるため、安易に山に登ろうといったことにはなりません。

そこには頂に立った人にしかわからない感動があり、達成感はもちろん、自然の風景、動植物との出会いもあり、また、頂に立つまでのプロセスが重要です。必要な体力を身に付けるためにランニングや体幹トレーニングを行ったり、技術を磨くために低山での訓練、知識を得るために本を読んだり、目的を達成するまでの相当な時間を要し、最終的にその行動が自分自身の成果となり、決してお金では得ることのできない本物の感動を味わうことができます。

こうしたチャレンジ精神を育むには、食べること、寝ること、住まうことなど自然に対する感謝の心があってこそで、幼いころからの教育、躾といったところに帰着します。

チャレンジは何でも構いません。例え、一冊の難解な本を読むことでもチャレンジとしてもいいでしょう。趣味、スポーツなんでもいいですが、そこに本来の目的があるかどうかで決まるかも知れませんね。

コロナも終息はしませんが収束に向かいつつあり、再開を宣言する学校も増えてきました。教育も同じく、どんな目的を持って子どもたちを育てていくのか、大いに議論をしたいところです。


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