孫が誘拐された当時世界一の金持ちだった
ジャン・ポール・ゲティの映画だけど、
これは巧みな交渉術で、
身代金を値切るマーク・ウォールバーグが一番の功労者。
そこが見どころかなと思いつつ、
じゃあその交渉術が秀逸だったかと言われると、
あんまりそこにも焦点は当たってなくて、
割とスイスイ値切ってた(笑)
それと同時にジャン・ポール・ゲティの金銭感覚にも触れていたり、
誘拐された孫の体の一部を切り取る痛々しいシーンもあったりと、
ややとっ散らかってる印象。
交渉がメインなら、そこをもう少し描いて欲しかった。
しかしこのじーさんのドケチっぷりはすごい。
石油王だよ?
「資産を数えられるうちは本物の富豪とは呼べない」
とか言ってるんだよ?
なのに、自分の家から客がかける電話代がもったいないから、
公衆電話を置いて、金は客に払わせたり、
10ドルのクリーニングがもったいないから自分で洗ったりと、
まあよく言えばコスト意識が高いとも言えるけど、
骨董品の収集には目がないというから、
金の使い方にこだわりがある様子。
金があるところには変な虫が寄ってきて命の危機に陥るのは
『モリーズ・ゲーム』と同じだなと思ったよ。
ちなみに、このじーさん、
シワを取る整形手術を3回行って、
3回目に失敗したというのをウィキペディアで読んで
なんか笑ってしまった(笑)
あと、誘拐された孫の弟が、
あのゲッティイメージズの共同創業者と初めて知った(笑)