WATCH (サミット人権監視弁護士ネットワーク / Watch Human Rights on Summit)

WATCHは2008年洞爺湖サミット警備による人権侵害に対処するため、弁護士を中心に結成されたグループです。

札幌弁護士会への申し入れ

2008-06-21 13:08:12 | ニュース / News
WATCHを含む5団体が、以下のように札幌弁護士会に申し入れました。

--------------------------------
札幌弁護士会会長 三木正俊 殿

   G8北海道洞爺湖サミット期間中の刑事弁護体制強化のお願い


2008年6月20日


G8サミット市民フォーラム北海道
G8サミットNGOフォーラム
G8を問う連絡会
G8女性の人権フォーラム
サミット人権監視弁護士ネットワーク

 2008年7月7日から9日にわたって「G8北海道洞爺湖サミット」が開催されます。これに向け、各種のNGO、市民団体が、環境、平和、人権などさまざまな課題を掲げて取り組みをおこなっており、例えば7月5日には大通り公園で大規模なデモ・パレード、また7月6日~9日にかけては壮瞥町、豊浦町でキャンプを設置するなどの企画が予定されています。
 こうした市民による自主的な動きに対して、警察当局はサミット警備を「テロ対策」と位置づけ、厳格な警備体制を敷いています。そしてサミット開催を前にして、すでに、不当な入国拒否、または理由なき入国拒否を含む外国人の入国管理の不当な運用、また微罪逮捕などが起こっています。このような動向を鑑みると、サミット開催期間とその前後に、警察の厳格な警備体制のもと、公務執行妨害等での逮捕・勾留が頻発する可能性は否定できません。
 私たち五団体はこうした過度な警備体制が不当な人権侵害をもたらし、正当な表現行為への萎縮効果をもたらすことを深く憂慮しております。さらに、今回の取り組みでは稀にみる規模の海外からの来訪が予想されるので、その意味でもこうした人権侵害が国際問題にまで発展する可能性も大いにあります。
 貴弁護士会は2002年の「サッカーワールドカップ」開催時に、会として特別な刑事弁護体制で臨まれたと聞いております。その経験に則り、今回の「G8北海道洞爺湖サミット」開催期間ならびにその前後においても同様の特別体制をとっていただくことをお願いいたします。

*G8サミット市民フォーラム北海道
代表:宮内泰介(011-206-4674)

*G8サミットNGOフォーラム
代表:星野昌子 (03-5292-2911 JANIC)

*G8を問う連絡会
代表連絡先:日本消費者連盟(03-5155-4765)

*G8女性の人権フォーラム
代表連絡先:アライズ法律事務所:鈴木隆文弁護士(047-376-6556)

*サミット人権監視弁護士ネットワーク(WATCH)
代表:中村順英 事務局長:海渡雄一 (03-3341-3133 東京共同法律事務所)

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 警察がかわいそうです。 (yamagatakouichi)
2011-04-02 10:30:39
 この記事ではまるで警察が主体性を持って動いているかのように書かれていますが、そうではないと思います。警察は上からの指示通り動いているだけなのではないでしょうか。その指示は、外国人の不当逮捕や入国拒否からも推察できる通り、外務省が出しているのです。外務省には、事務次官を初めとして、人権侵害などなんとも思ってない人が大勢いるのです。警察を責めるのはかわいそうなんじゃないでしょうか。矛先を外務省に向けていただきたいと思います。人権侵害が目に余るほど出てくるのではないでしょうか。試しに「善人外務省」で検索しても、善人と断ってあるにもかかわらず、出てくるのは外務省を非難する記事ばかり。外務省を賛辞する記事が一つもないのは異常というより、そこにどす黒い何かがあることを感じ取るべきではないでしょうか。
返信する