クジラの砂時計 ~あした、たとえば雨でいいから

目の前に伸びすぎてきた前髪のむこうに広がるあれは晴れ間

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006:水玉 より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
006:水玉 (新井蜜) (暗黒星雲)
少しだけ震える声がかわいくて「水玉模様」の玉のところで

かわいい…


006:水玉(暮夜 宴) (青い蝶)
ゆびさきでひとつ水玉はじくたび林はぬれて淋しいと泣く

ほらね、宴さんの歌だ(^^)


006:水玉(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
横たわる君の背の汗ひとなぞりこの水玉は誰の涙か

その答えを知りたくないね。
切ない絵だなあ…



【水玉】どこからどう見ても詩的なメルヘン極まりない単語。
これがどうなるのかと期待してたんだけど、
わりと平凡な似たり寄ったりの使い方で
あんまり物語がなかったなー…などと勝手に思ってます。

そんな中、上記のお歌は物語があるように思えて
好き。

ここがどう、とか、ああだこうだとか、ないんだけど
ただ好き、っていうのはアリですよね。
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005:調 より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
今日いちにち雨が降りませんように。



005:調(空色ぴりか) (美利河的題詠百首2009)
調布から京王線に飛び乗ってそれから俺はそれから俺は

どこへ行くんだろう。
どうするんだろう。続編なんかがあったらいいなと。



005:調(はこべ) (梅の咲くころから)
日本語の調べうつくし和歌世界 雨の音をも借りたいわれは

最近になってやっと文語の歌をいいなあと思えるようになってきた。
文語って慣れないから難しいんだけど、雰囲気があって素敵だと思う。
下句がいいなー…


005:調(梅田啓子) (今日のうた)
おもむろに淋しき水のあがりくるかの日に聴きしカノンの調べに

ほんと、特に詠み人を選んでいるわけでは決してないので。
あ、と思ってふと見ると、梅田さんなのだ。
雰囲気がある、ってこの方の歌のような感じかも。



005:調(木村比呂) (*さよなら小鳩)
調律も終わっていない星なのに八百億のなめらかな指

下句の表現がとても好き。
と思って、選んだけど、上句もニュアンスがあって好き。
あ、ぜんぶ好きじゃん…



005:調(西野明日香) 再送 (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
ささくれに触れないようにして送る「です」「ます」調の最終メールは

上句がいいなー。
そうっと、そうっと。なんだよたぶん。
小さい傷でも、痛みは重い。



005:調(暮夜 宴) (青い蝶)
りきむことなかれと我にそそがれる調整豆乳ほのかに甘く

宴さん、調子あげてきたなあ…
詠み友だちなんです。が、だから選んでるわけじゃもちろんなくて。
宴さんの歌に、わたしはよく、助けられる。
短歌を詠むという意味で、よく助けてもらってる。



……………


師匠がいつも言う、詠むことは読むこと。
あれ、逆だったかな。読むことは詠むこと。←覚えてないんじゃん

やっとわかってきたような気がする。
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004:ひだまり より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
恋を詠む歌が多い。
かく言う私も、想い人を詠みましたが(笑)

でも好きな歌はこんな感じ↓



004:ひだまり(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
公園で遊ぶ孫より預かりし人形抱いてひだまりに居る

目に浮かぶ光景です。
感情の説明は一切詠まれていないけど、伝わってくる。
こういうの、いいなあ。


004:ひだまり(空色ぴりか) (美利河的題詠百首2009)
俺はもうそう決めたのだじりじりと位置をかえゆくひだまりのなかで

インスピレーション。
上句、好き。それがひだまりに繋がってゆくとは思わずに。
でも、妙にしっくりなのね。


004:ひだまり(梅田啓子) (今日のうた)
ひだまりに夫と肉まん食みてをり ずつと死なないやうな気がする

はい、きっとそんな気がする。
梅田さんのお歌は、やさしくて素敵だなあ…
詠み人の名前はなるべく見ないようにしながら読んでいるんだけど、
またこの方のお歌だった。私好きなんだろうなぁー。


004:ひだまり(ぱぴこ) (テクテク)
探しものなら降りしきる雨のなか失くしたものはひだまりのなか

ぱぴこさんは、だんだん冴えてくる。
初めて出逢ったあの頃より、ずっとずっと冴えてきてる。
ぱぴこさんが、だんだん、ご自身の世界を広げていかれてるからなのかな。

じゃあ私は、陽だまりの中にいるのかもしれないと
すこし、ほっとした(^^)




だれもかれものそばに、ひだまりがあればいいのに。
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003:助 より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
好きな歌たち読んでいたら、お題とまったく違う歌を投稿している私、発見…
あ、まちがえたー。
あとで再投稿しときます<m(__)m>


気を取り直して。



003:助(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
泣いたって助けてくれないことくらい知っているからアイライン引く

なるほど。大人の女だなあ。
わかってるけど、きっと滲むから私はアイライン、ひけません。



003:助(英田柚有子) (阿呆船)
かあさんの助けはいらぬ 二歳児は二歳児をみてあかちゃんと言う

くーっ。かわいい。
そうなのよー。赤ちゃんのくせに「あかちゃん、かわいいねー」とか言うの(笑)
もう子供らの冒険は始まっているわけです。


003:助(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
振り向かぬ(助けて)きみの体臭が(助けて)微妙に変わる(助けて)

いろっぽい。
こういうの、うまいなぁと思ってしまう。
()の使い方も、題の詠み込み方も、もちろん歌も。



003:助(ノサカ レイ) (のーずのーず)
補助輪をすべてはずしたあの朝の光で発芽しちゃったあたし

爽快。
朝の光がさんさんしてるの、見えるもん。
発芽しちゃって、これからあたしは女になってゆくのよね。



……………


【助】なんて、ぜーんぜん色っぽくないー。いやー。
と思っていたら、違う歌投稿してるし
(しつこい)

同じような歌ばっかりでちょっとつまんない。

そんな中、惹かれた歌がこれですー。
皆おなじようになるなら、やっぱり詠み人のセンスがものを言う、
のかな。


それにしても、みんな恋してるんだなあ…
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002:一日 より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
002:一日(五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)
クロスワードパズルひとつで一日は長くなったり短くなったり

なんなんだ?
多くの方が詠まれていた【一日が長くなったり短くなったり】という意の歌。
五十嵐さんにかかると、こんなに新鮮…悔しいー…←身の程知らず。



002:一日(梅田啓子) (今日のうた)
一日の濃度がねんねん変はりゆく紅茶にミルクをたつぷりいれる

情緒ありますねー…
素敵。


002:一日(志慧) (ケミカルライツ)
一日の澱にクリーム塗り込める色素沈着しませんように

あーなんかシュールな切り口。
好きだな。


002:一日(みち。) (滑空アルペジオ。)
一日の継ぎ目に立っていまここが何小節目であるかを思う

うん、ぴったりきたカンジ。
きっちり余韻を残して締まってる。いいなあー


……………

一日、ってなんか説明臭い歌が多かったかな。
ありふれた単語ほど、その人の世界が見える。

言葉を単語としてじゃなく、言葉は自分のものとして詠みたいと
やっぱり思う。
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001:笑 より

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
好きな歌たち読むことがめんどくさくない。
私も大人になったもんだ。




001:笑(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
プロヴァンス訛りで話す人たちの笑顔に会って夏がはじまる

こういうのが歌を創る、というんだろうなー。
2月に夏の歌なんて詠めない私。まだまだまだまだだ…
五十嵐さんの歌は、いつも絵画だ。



001:笑(梅田啓子) (今日のうた)
ビキニから腰の笑くぼがのぞいてた あれから百年経つた気がする

恋だなー
下句がいいなぁ。


001:笑 (斉藤そよ) (photover)
三日月が笑ってみてる冬空の彼方に消える消える危機感

そよさんの歌は、いつも透明だ。
そのスタイルが変わらないのはすごいと思う。



001:笑(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
口どけの良い微笑みを身につけて 言いたいことがたくさんあるの

くーっ。好き。
上品で洒落てて、好きなタイプの歌です。
はぁ…私も身につけたい…



001:笑(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
いぬふぐり守らんとする者たちよ悪い夢など笑つてしまへ

文語がこれまた最近気になる。
難しいんだけど、私には。
なんかちよっとオトギバナシ的でいいな。



……………

【笑】なんてむずかしい。
使いすぎてて、身近すぎてて、いざ詠めなんていわれても困る。←愚痴るな。
ぎくしゃくした歌が多かったなぁと思ったのはそんなわけかな。
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題詠blog2009 投稿歌ログ

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)
毎年参加している、短歌のイベント【題詠blog】

今年も参加していましたが、
急遽、ブログを閉鎖してこっちに変更になったので
やむなくリタイア…

完走まで、ブログを変更しないことも条件の一つなのです。

以下、参加中に投稿した歌。(単なるメモなので読みづらいのはスイマセン)
できるだけ、完走までこっそり走ろうとは思ってます~



……………

028:透明(わたつみいさな)2009年05月07日 | 題詠投稿歌2009
透明な衣装ケースに片足をしまい忘れてもう少し、春

027:既(わたつみいさな)2009年03月22日 | 題詠投稿歌2009
降りしきる雨もぽそぽそ降る雨も既にわたしが濡れていました

026:コンビニ(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
コンビニに売られていないものたちの中から響くシュプレヒコール

025:氷(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
くつしたをはいてベッドにもぐりこむ氷のようにきみが寝返る

024:天ぷら(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
絡まない天ぷら粉にはおとといの君のことばを混ぜてあげよう

023:シャツ(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
君だけというわけじゃなし春がきて洗いざらしのシャツに着替える

022:職(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
職業は寂し狩りだと言うのです両手いっぱい花束もって

021:くちばし(わたつみいさな)2009年03月08日 | 題詠投稿歌2009
くちばしでそうっとさぐる水面からほどちかい君、君の体温

020:貧(わたつみいさな)2009年03月01日 | 題詠投稿歌2009
夜空にはつめあとがあり貧血の理由がじわりながれだしてる

019:ノート(わたつみいさな)2009年02月28日 | 題詠投稿歌2009
見開きのノートの頁に写し取るあなたが逝った春の残り香

018:格差(わたつみいさな)2009年02月27日 | 題詠投稿歌2009
みちばたの秋桜おまえのももいろに格差はあるか花屋のそれと

017:解(わたつみいさな)2009年02月26日 | 題詠投稿歌2009
恋温計みたこともない数になり解熱剤にはまたべつの人

016:Uターン(わたつみいさな)2009年02月26日 | 題詠投稿歌2009
座りこむ朝も暮れるしUターンしている夜もなんとか明ける

003:助(わたつみいさな)再投稿2009年02月24日 | 題詠投稿歌2009
ゆがんでる鏡のなかで助けてとゆっくり動くぼくのくちびる

015:型(わたつみいさな)2009年02月23日 | 題詠投稿歌2009
やさしさに似せて切りとる型紙は大きいくらいがちょうどいいです

014:煮(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
愛ということばのあとで煮詰まったホワイトシチュウを食べさせている

013:カタカナ(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
やわらかなあなたのむねに包まれてあいしているとカタカナで泣く

012:達(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
かなしみを一つに束ね髪の毛の後れ毛としておんな達はゆく

011:嫉妬(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
うつくしくないこと爪をかむしぐさ嫉妬してないふりのさよなら

010:街(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
うらみごとばかりの街をあたらしい一眼レフで丁寧に撮る

009:ふわふわ(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
ふわふわのあしもとばかり気をとられこんなところでまいごの僕ら

008:飾(わたつみいさな)2009年02月22日 | 題詠投稿歌2009
あなたから秘密を打ち明けられるようひだりの耳を飾る小春日

007:ランチ(わたつみいさな)2009年02月11日 | 題詠投稿歌2009
勇気ってなんだったかなワンコインランチのカレーライスをつつく

006:水玉(わたつみいさな)2009年02月11日 | 題詠投稿歌2009
子が吹いたしゃぼんを追ってみあげたら水玉模様のそらは春だ

005:調(わたつみいさな)2009年02月11日 | 題詠投稿歌2009
カナシイ の調べがながれくる夜に塩味ポップコーンが湿気る

004:ひだまり(わたつみいさな)2009年02月11日 | 題詠投稿歌2009
ひだまりのかたちを指でなぞったら君のかたちにほとんど似てる

003:助(わたつみいさな)2009年02月10日 | 題詠投稿歌2009
天気予報50%(パー)なら降る降らないどっちかのこと 愛でいいじゃん

002:一日(わたつみいさな)2009年02月10日 | 題詠投稿歌2009
さそり座の毒がまわってゆくさまに焦がれるだけの一日とする

001:笑(わたつみいさな)2009年02月10日 | 題詠投稿歌2009
思いだし笑いをしつつ手帳にはあたし最後の日とだけ書いた
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ちゅかまえている

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)




大好きと口をそろえて言う子らの私ママだと走って帰る


ママのそばで寝るのはどっち、で喧嘩する子らを見ている金曜の夜


ちゅかまえて寝てねと寝息を立てる子の小さな肩をちゅかまえている


もう半分眠り落ちてる娘(こ)が「わたし寝るまでいてね」と微笑んでいる


この子らのためだと言い訳するようなズルイ母にはなるなよ、あたし



                              わたつみいさな
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ぜんぶあたしが

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)



「行ってきます」友に駆け寄る娘から甘えん坊はちらともせずに


泣きわめく子を自転車に乗せ走るぜんぶあたしが悪くて快晴


先生に抱かれ泣く子を振り向かずペダルはこんな重かったかなあ


今だけと慰めている友人は独身主義者、子供は嫌い


夕方のただいまコールを大量の書類に埋もれ待ちわびている



                              わたつみいさな
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できるだけ、娘

2009年07月19日 | 短歌(ほそぼそ)



見慣れてるはずの景色がだんだんと見知らぬ景色 岡山駅にて


福岡の人にはなれず岡山の人でもなくて改札を出る


気付かない壁を壊して方言でしゃべり続ける年末年始


できるだけ娘でいようと言い訳でダラリダラリと過ごす毎日


お父さん、と呼ぶとき義父のそれでなく
お母さん、も義は見当たらず



お義母さんを大事にねって言われてもごめんまだよくわかんないそれ



こっちには仕事ないのと冗談で問いかけてみる泣きそうになる


動き出す窓の外から頑張れとうなづく母が急に霞んで



黙り込む私の指をぎゅっとする子らと頭をなでる夫と




                            わたつみいさな
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