Artist: Tizian (aka Tiziano Vercellio) (um 1485 - 1576)
Art style: High Renaissance Classification
Size: 152 x 135 cm (59,7 x 53,1 inches)
Technique oil on canvas Location
Vienna, Kunsthistorisches Museum
欧州の絵描きがよく描くテーマがある。『黄金の雨と、ダナエ』である。金の雨に姿を変えた、ゼウスがダナエと交わる、見た目は美しい裸女と金色の雨。狒々爺の厭らしい姿は画面にはない。しかしそれを描かせた、権力者や金持ちあるいは生殖者オッと違った聖職者の淫らな意図はカンバスの陰に潜んでいる。マレーシアのマハティール氏が著作の中で書いている。『欧米人は、好色で利欲的である。』まさにその通り。それを絵に画くと『黄金の雨に変身したゼウスと、ダナエ』となる。
よく目を凝らしてみると、赤茶のカーテンの構図に埋もれるように、男が描かれている。金色に眩い盆で金貨の雨を受けている。雲の中にはゼウスの貌も見える。説明書き付きのワッカリ易い表現ではある。