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とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

エウロパの略奪

2008-12-10 | 作品

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Abduction of Europa, Enlèvement d'Europe,1726-1727 拡大

 

欧州の文化は、海賊とか山賊のたぐいが、力に任せて強奪した。

その略奪によって 成立している。

なので、日本では「拉致」などといえば、極悪非道とその罪は定まっている。ところが、欧米では 「アブダクション (abduction) 」 つまり誘拐とか、レイプ (Rape) を誉めそやすかのごとき、「文化芸術」 がある。

 


エウロパ(古典ギリシア語: Εὐρώπη, Eurōpē, ラテン語: Europa,英語:Europa )は、ギリシア神話に登場するお姫様の名です。これを古典ギリシャ語では、「エウローペー」と発音するらしいのだが、日本語ではラテン語の音を取り、エウロパが一般的だ。これが地名をさす言葉になって、ヨーロッパと成り。木星の衛星は、お姫様とゼウスの神話と同じように、エウロパと呼ばれている。
(ふつう、日本ではこのような 「粗暴きわまる性犯罪」 を芸術の素材になど 絶対にしない。)

 
    エウロパ 木星の衛星 

 

エウロパは、ティルス(Tyrus)のフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの姫で、とても美しかった。この姫様を見初めたのが、ご存じ神の中の神様である、ゼウス 様だった。偽計を持ちうるために今度は、素晴らしい牛にわが身を変身させた。

    モローのエウロパ【作品】

 

姫は海辺の牧場で花を摘んで遊んでいたのだが、この立派な牛を見て心惹かれてしまった。はじめは怖々と見ているだけだったのだが、そのうちこの牛が優しそうにみえてきた。それで遂に彼女は、このゼウスの化けた牛に乗ってしまった。ところが驚いたことに、この牛は彼女が乗ると、急に走り出した。海の波もなんのその、波濤をこえて着いたところが、クレタ島であった。ここで姫はゼウスの子を産むこととなる。なので、このお話は、アブダクション (abduction) ではなく、表題が レイプ (Rape) つまり"強姦"となっている。 

 

 

 

ザ・タイガース 花の首飾り ザ・タイガース_花の首飾り

 

 

エウロペの略奪(コワペル、1726年ごろ)

 

 

 

 

The Rape of Europa  Marten de Vos 

 

エウロパの略奪【わたしの里の美術館・作品】コワペル エウロパの略奪

 

 

 

 

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