ベッドで寝たきりの方とは違い、車椅子で過ごされている方。
また、歩行は不可能ですが、立ち上がる事が可能な方の場合、介護する側からしてみたら
リハパンが非常に楽ではありますが、尿量の問題等でオムツをやむを得ずしている場合、
立ったままでオムツを交換するのに苦労されている方もいらっしゃると思います。
そこで、二通りの方法を紹介します。
●パターンその1(新しいオムツは予め手の届くところに用意しておきましょう。)
①ベッドの手すりにつかまって立ちあがってもらう。
②介護者は素早く車椅子をどかし、肩幅に足を広げてしっかり立つ。
③ズボンを膝までおろし、オムツを外す。
④陰部を清拭する。
⑤オムツの背中部分(中心)を腰にあて、介護者の体でオムツをおさえ、
(身体を密着させる。)テープをつける。
⑥ズボンをはかせる。
●パターンその2(新しいオムツは予め手の届くところに用意しておきましょう。)
①ベッドの手すりにつかまって立ちあがってもらう。
②介護者は自分が入るスペース分のみ車椅子を後ろにずらし、足を広げてしっかり立つ。
③ズボンを膝までおろし、オムツを外す。
④陰部を清拭する。
⑤オムツの背中部分(中心)を腰にあて、介護者の体でオムツをおさえ、軽く
テープで固定し、ズボンをあげる。
⑥オムツがずれ落ちないよう支えながら、車椅子に座らせる。
⑦座った状態でズボンを少しずらし、テープをしっかり固定させる。
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施設等で二人対応が可能な場合は、一人が支え、もう一人が素早くオムツをと出来ますが
施設によっては一人で対応しなければならない、在宅で介護されている場合も同様に
一人で交換しなければならない方もいらっさいます。
しっかりと立っていられる方であれば良いのですが、ちょっと不安な方もおられますから
そのような場合は、パターン2の方がやりやすいかと思います。
また、男性の場合は男性あてをする事もありますが、立ったままでは巻きにくく、
折角巻いたものも落ちてしまう事もあります。
その場合はパターン1の後でも、2の後でも構いませんが、一度車椅子に座らせてから
ズボンをまくり座ったままの状態で男性あてにして巻くとカバーも無駄になりません。
ただし、どちらの場合もベッドに移乗してお休みになるときには、再度カバーをあてなおしてあげましょう。(あて方が緩くなり横漏れの原因となるため。)