2024年9月4日(水)晴れ
驚きのニュースが
3年前にニューヨークのホークル知事の首席補佐官代理を務めて昨年解雇されていたい人が起訴されたという。この人中国のスパイだったらしい。
面白そうだから、もう少しバクテリオファージのこと知りたいと思った。
人の腸内には数百から千種ほどの細菌が生息していて、健康や疾患と密接に関わっていることは知られてきている。
しかし、人の腸内にはそれらの細菌と同程度、またはそれ以上の数のウイルスが存在していることは知られているだろうか?
そしてその大部分は、細菌に感染するバクテリオファージ(ファージ)らしい。人の体の中で、人の細胞に感染するウイルスのことばかり考えてたけどね。
ファージが腸内において細菌に感染することで、腸内細菌叢と呼ばれる腸内環境の形成やその活動に強い影響を与えている。
私は善玉菌と悪玉菌の関係のことしか知らなかった。
人の腸内におけるファージの多様性やその生態系はまだまだ未知だという。 だから、宇宙において正体不明の暗黒物質(ダークマター)が存在しているはずだとされる理論になぞらえて「人の腸内におけるダークマター」と呼ばれているそうだ。
それでも研究は進んでいき、ファージゲノムを網羅的に検出する新規解析手法を開発し、「マイクロバイオームプロジェクト1に登録されている日本人の大規模糞便メタゲノムデータに応用することで、人の腸内に生息するファージを網羅的に検出し、未知のグループを含むファージコミュニティの全体像を解明したそうだ。これがきのうの記事の7つのファージグループだ。
なんだか、自分の腸内でウイルスが細菌を攻撃していると思うと・・・言葉がない。
難病に対するファージセラピーと呼ばれる治療が注目されている。実際に難病が治った事例もある。人間の腸内だけでなく、下水やいろんなところから集めたウイルスを調べて難病を起こしている細菌に感染するバクテリオファージを特定する作業が行われている。
ありがたい。
参考:プレスリリース
「日本人の腸内に生息するバクテリオファージの全貌と宿主・環境因子との関連を同定」
~4,198人を対象とした大規模データ解析により腸内環境におけるダークマターに光~
~4,198人を対象とした大規模データ解析により腸内環境におけるダークマターに光~
2022年9月30日 早稲田大学 東京医科大学 国立国際医療研究センター