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青空ーすべてはバランス

プラスチックの問題ーpart4廃プラ問題その2処分の現状

「国連環境計画2018年」によれば、世界全体のプラスチック容器包装のリサイクル率は14%、熱回収を含めた焼却率は14%とされており、有効利用される割合は 14~28%となる。
このままでは国際的な石油消費量や温室効果ガス排出量に占めるプラスチックの割合が大きく高まることも予測されています。

日本では、第4次循環型社会形成推進基本計画(平成30年6月19日閣議決定)後、9省庁が連名で「プラスチック資源循環戦略」を令和元年5月31日に策定して、プラスチックの資源循環を総合的に推進していくこととしているようです。本当に頼みますよ! 
この中にこういう一文がある。「循環型社会形成推進基本法(平成12年制定)に規定する基本原則3を踏まえ、これまでプラスチックの3Rや適正処理を率先して進めてきました。この結果、容器包装等のリデュースを通じたプラスチック排出量の削減、廃プラスチックのリサイクル率27.8%と熱回収率58.0%を合わせて85.8%の有効利用率、陸上から海洋へ流出するプラスチックの抑制が図られてきました。
誇らしい言葉ですごい数字を並べている。

3Rとはリデュース(プラスチックを減らす)リユース(再利用)リサイクルのことです。 
日本の政府と企業は、リサイクルは3種類あるとしてます。ここは重要です。
マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクルの3つがあると定義している。

マテリアルリサイクル・・・例えば、ペットボトルを回収して再びペットボトルを再生することをいう。しかし、再生回数に限度がある。

ケミカルリサイクル・・・廃プラをひとまず分子に分解してからプラスチック素材に変えるので何度でも再生できる。しかし、分子に分解する工程に大掛かりな工場が必要となり、資金やエネルギーの問題が重くのしかかる。

サーマルリサイクル・・・サーマルとは、「熱の」という意味。つまり、ごみ焼却炉で燃やし、その熱をエネルギーとして回収するということです。回収された熱は火力発電や温水プールに利用されたりしている。ごみを用いた火力発電は「ごみ発電」とも呼ばれている。生ごみなど水分が多いとプラスチックの燃える高熱は都合がいい。


「プラスチック資源循環戦略」でいう熱回収率58.0%はこのサーマルリサイクルの熱ということです。マテリアルリサイクル率27.8%がいつの時点の数字か分からないけど、多分中国に輸出していた時の数字だと思われるので、これよりももっと低く8%~10%くらいだと思われます。
ケミカルリサイクルはまだほどんど稼働してないから数パーセントとして、本当の意味でのリサイクルは10数パーセントかな?

毎日分別していて、なんかがっくりくるけど、燃やせるんならそれでいいじゃないの?で終わればいいけど、温室効果ガス排出量の問題がある。
さらにがっくりくる情報もある。ケミカルリサイクルしているという実態は、プラを製鉄所に持っていって鉄鉱石と石炭と一緒に燃やしているというものだ(消費する石炭の量を減らしているそうだ。)。信じたくないが。 

世界では、サーマルリサイクルという言葉自体がないそうだ。
世界はリデュース(プラスチックを減らす)に向いてきている。紙などで代替できるなら、そちらの素材へ。また、生分解性プラスチックに置き換えるなどが検討されている。 

日本では、国と企業が「サーマルリサイクル」という言葉を使って、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルを合わせて85.8%の有効利用率を誇っている!と世界に堂々と公言していることが分かった。

ともかく、こんな世界のデータがある。
世界の主要国だけでなく、世界中のすべてのプラスチックの年間生産量は4億トン。そのうち回収できず、海に流れ出ているプラスチックは800万トン。2,050年には、海洋において、魚の量よりプラスチックの量の方が多くなるという。

1950年以降生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがごみとして廃棄された。
回収されたプラスチックごみの79%が埋立あるいは海洋等へ投棄されている。
リサイクルされているプラスチックは9%に過ぎない。
現状のペースでは、2050年までに120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄される。
                    三菱総合研究所作成 環境省資料 

世界はどう見ているのか?
経済協力開発機構(OECD)の報告書では日本のリサイクル率は22%にとどまっている。世界は、サーマルリサイクルという言葉はなく、CO2を排出して環境負荷を高めるとみてリサイクル率に算入しない。だから、世界の認識と日本の認識がとんでもなくずれている。
今の日本では、自分たちの出している数字が正しいことを訴えるために、プラを燃やすことの環境に与える影響について調査しているようです。

環境に負荷を与えない新たな技術が開発できればいいのですが・・・。プラ製品を石油に戻す技術を開発している企業もある。水質を大量に浄化する技術を開発している企業もある。技術立国日本には可能性がある。世界が必要としている環境問題を解決する新しい技術を確立し、世界に売り込むことに国を挙げて取り組むことが必要です。なにせ国が大胆に取り組まなければ実現できない。
ごまかしやうそがまかり通っている今の日本全体をまず先に変えることが必要ですか?
国際会議の場での日本は、アメリカとともに冷たい視線を浴び続けている。 悲しくなる。

みんと。さんによる写真ACからの写真
産業廃棄物の写真は
ちばまつよしさんによる写真ACからの写真です
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