日々記

ひびき

母の思い出

2018-04-24 | Weblog
このごろのお袋は昔話が多くなった。
こっちがとっくに忘れてしまって、
別に思い出さなくたって構わない小さなことを
さっきあったかのように話すようになった。
また、その話かというのも少なくない。
年老いたせいもあるし、わざとのような気もする。
こっちとしては開けて欲しくない引き出しもある。
あれもこれも記憶を引っ張り出して開けっ放しにされたら
こちらは気分が落ち込んで自分自身に忌々しい気持ちにさせられる。
そのうちに呆けて言わなくていいことをカミさんの前で
漏らすんじゃないかとヒヤヒヤしている。
年老いた暴露本は手が付けられない。
また、その話かのひとつにこんなのがある。
高校のころ、原付バイクでバイト先に通っていた。
友人数人とつるんでバイトをしていたので帰り道はそのまま、
あちこち走り回って週末のバイト後なんかは朝まで家に帰らなかった。
バイト先近くの交番の巡査に何度か呼び止められたことがあって、
ポケットにジッポと煙草が入っていたのをその都度咎められた。
時には親に通報されてお袋が保護者代表で迎えに来たこともあった。
友達のお袋さんと、うちのババアが巡査にへこへこ謝っていた場面を憶えている。
そのあと、「遊びたい盛りやしね。もうしばらくやけどね」と友達のお袋さんが言ったのを今も覚えている。
けれども、お袋の記憶は違っていて、
「✖✖の交番に何回呼び出されたか知らんわ。お巡りさんなんか顔見知りになって」
とこれを何百回も聞かされる。ババアになると引き出しの中身も散らかるのか知らん。
けれども、こんなのは家庭生活に左程影響はない。
自分が心配しているのは、      。
誰だって触れられたくない傷はあるということだ。
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