日々記

ひびき

傘爺

2018-08-01 | Weblog
仕事先で親しくしている左官屋さんで傘爺という人がいる。
家の川向かいに住んでいる人で、橋のところで会ったことがある。
以来、お喋りするようになった。先日は近所の焼肉屋が閉店した話しになってそこの店主の噂話をした。
「あのオヤジはチュウブになっってな。この前も足を引きずって歩いとったな。」
チュウブとは脳疾患で身体に障害がある人をいう。
「けれどもチュウブは病気じゃないなありゃ。なんかこう懲らしめるようなところがある」
傘爺は一人語りにいい、自分はただ相槌を打つ。
「強情なやつとか、すぐにカッとなる者に多いな。何しろ死なしてもらえんくて、身体のちょうど半分だけ自由を奪うんやからな。やっぱり人間て心にふつふつとしたものはないほうがいい。穏やかにしとくのがいいんやな」
多分、以前にうちの親父が
同じような疾患で半分だけ不自由だって話しをしたのも覚えてないんだろう。
この人は八十近い歳になるが
現役で現場仕事をしている。
いつも笑顔で話すからこっちもつい微笑み返しになるが、
大変な辛い経験をしている。
昔話だから慰める言葉も言わなかったが傘爺の心苦しさを痛いほど感じた。
つくづく他人のことなんて
よくわからないと思う。
みんな平気な顔をしてたって
いろいろとある。
「へぇ、デートですか。」
最初に橋のところで会ったときの、へぇが意外に記憶に残っている。
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