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600人が参加していなざわ9条の会が三周年の記念行事

2008年12月12日 | Weblog
 いなざわ9条の会の皆さんから結成3周年集会の報告をいただきました。
 以下にご紹介いたします。

 いなざわ9条の会が結成三周年を迎え、12月7日に稲沢市民会館で記念集会を行いました。

 「ジェームス三木の話と100人コーラスを聞こみゃあ」と名づけたこの集会には600人が参加しました。

 会は、市内の少年少女のグループ「カーニバル少年団」とその母親たちが、憲法前文と第九条の朗読ではじまりました。小学生から高校生までに加え大人10人が加わった22人の構成で、舞台の上手と下手に分かれて、一人ひとりが交互に音読しました。

 こどもたちは、文語調の難解な言葉にとまどいながらも、元気に読み上げました。
 100人のコーラスは、市内のコーラスグループ86人の混声合唱と一般市民も加わって歌う2部構成で行われ、ジェームス三木作詞の平和憲法をたたえる歌「わたしを褒めてください」を120人が熱唱して会場を盛り上げました。

 ジェームス三木さんの講演「憲法とわたし」では、世界の軍隊を皮肉りながら、自衛隊員は70歳以上を採用条件としたらどうかと提案しました。
 訓練で健康になるし、70歳以上なら鉄砲の引き鉄を引こうにも手が震えて的に当たらないから、殺傷することもないと、会場を沸かせました。軽妙な語りの中にも政治への風刺が散りばめられ、時間を忘れさせる講演でした。

 600人も集めて成功したのはすばらしいことですので、成功までの道のりをいなざわ9条の会事務局にうかがいました。

① 憲法前文と9条の朗読をした「カーニバル少年団」というのは、異年齢集団の中でこどもの自主性を育てようと「集団で遊ぶ」を実行している少年・少女のグループで、その母親たちの中に9条の会の会員がいて、朗読参加の話が持ち上がり、母親たちの賛同を得て一緒に参加することになったそうです。

② 合唱に四つの合唱団が参加してくれた経緯は、いなざわ9条の会が1年に2回、稲沢市民会館小ホールを借りて「うたごえ喫茶(広場)」を開いており、毎回100人ほどが参加しています。ここに参加する合唱団員を通して合唱団の指揮者とも面識ができ、主旨に賛同された指揮者の尽力で名古屋の合唱団など四つの合唱団に呼びかけていただきました。
 いずれの合唱団も、指揮者も、9条の会の運動とはこれまで無縁でしたが、合唱の練習会場に足を運び、パンフレットを配って会の成り立ちなどを説明し、協力を呼びかけた結果、賛同を得られ、参加してくれることになったそうです。

③ 600人の参加を得られましたが、いなざわ九条の会 の会員(現在会員約400人)が1人3枚ずつチケットを持って友人・知人に呼びかけました。ジェームズ三木さんを呼ぶことを決めたのは今年1月。
 チケット販売は9月からでしたが、この間、月例会やうたごえ喫茶でPRしたり、周辺市町村で開かれる各種催し物会場でチラシも配りました。ジェームス三木さんの作品の映画会も開きました。
 稲沢市には「いなざわ演劇鑑賞会」(会員900人)があり、人々の興味をひく活動を続け、朗読や合唱に参加してくれる人たちもチケット販売に協力してくれるようになったそうです。
 それらの力が集まって、当日600人が参加してくださいました。(なお、チケットは923枚売れたそうです。)(文責 広報委)