柚子の里で

囲炉裏民宿“柚子の里和三郎”のブログ

春霞

2011年02月09日 01時48分21秒 | 日記
  
   庭の紅梅は3分咲きになっていますが、海部川沿いに植えてある白梅もちらほら咲きはじめました

  
   海陽町鯖瀬にて
   お大師様の横の坂道を上っていくと・・・

  
   鯖大師
   今から1200年程昔のことです。お大師様がお四国をお開きに巡られた折、この地が霊地であることを悟りご修行されました。
   ある朝通りかかった馬子に積荷の塩鯖をこわれましたが、口汚くののしられことわられました。
   すると馬子が馬引坂まできた時、馬が急に苦しみだしました。先程の坊様がお大師様ときづいた馬子は鯖を持っておわぴし、
   馬の病気をなおしてくれるよう頼みました。お大師様がお加持水を与えると馬はたちまち元気になりました。
   そしてお大師様が八坂八浜の法生島で塩鯖をお加持すると生きかえって泳いでいきました。
   そこで仏の心を起した馬子はこの地に庵を建て、古今来世まで人々の救いの霊場としました。
   鯖を三年間絶ってご祈念すると願い事がかない、病気がなおり幸福になれるそうです。鯖好きの私には無理ですがw

    
   明善上人と馬頭観音
   私の子供のころの鯖大師は住職のいない寺で、本堂だけの質素な寺でした。こんな日当たりのいいところでなく、
   大きな松(お大師様がさした箸が松になったそうです)のある小さな森のような所だったように思います。
   
  
   たしか海岸沿いに、苦しんだ馬が寄り掛かった岩があったと思ったのだが、発見できず
   ついでに海岸に下りてみると、岩場にアオサがついていました。沖の出羽島や牟岐大島も霞んでいます。
   この辺りの海岸は八坂八浜と呼ばれ、朝日の名所です。