暗雲立ち込める

驚愕転地　青天の霹靂とはこの事か。
私の体に関する、極めて重大なトップシークレットについてである。
悲しいかな、手が進まない。
これまた、たとえ話でいくしかない。

我輩の体の中には、変てこなイカが住んでいる。
初めのうちは共生の関係だったのだが、年々怠けだし、
ここ最近にいたっては、ほとんど動こうとしない。
動いてくれないと困るのである。心底、困るのである。
我輩が頼んでも、らちあかないのである。
イカ様みずからが、決めることなのである。

イカ様よ、我輩は、いかさまにあった気分じゃよ。
こんなはずではなかっただろう。
大金を払ってるんですよ、大金を。
それに7年契約のはずでしょう。
それなのになんで、3年も経たないうちから怠けるのですか。
あなた様なしではいられないのですよ、我輩は。
これが夢だったらいい……。夢だったら……。

このたとえ話、おわかりになりましたでしょか。
胸中、察してください。