一瞬に永遠が刻まれて

風景/鉄道/日本の旧街道の写真が中心のブログです。

穏やかな本州の極地へ

2012-10-13 22:17:00 | 旧奥州街道
旧奥州街道の七戸~野辺地(下道)を踏破した次の日は竜飛崎へ。
タイトルの「本州の極地」というのは、太宰治の「津軽」からの引用です。

津軽線の終点、三厩駅で降り立ちます。


線路はここで途切れます。終着駅ということを強く意識させられます。


三厩駅舎。駅の外で待っているバスに乗り換え竜飛崎を目指します。


海を右手に眺めながらバスに揺られます。
前回訪れた時は曇天でしたが、今回は快晴。


竜飛漁港に到着。奥の小山は帯島です。


竜飛漁港から階段国道で竜飛崎を目指します。




階段国道を登りきると階段「村道」となり竜飛崎はあと少し。


階段村道を登りきると龍飛崎灯台。津軽海峡の海の安全を守り続けています。






海上自衛隊竜飛警備所を挟んで対岸は北海道がくっきり。
見たかったものがようやく見れました。


中央右に見える山は駒ケ岳。更に右側には函館もくっきりでした。


青森県の小泊方面を。


最後に、竜飛崎は年間を通して風が強いのですが、この日は珍しく穏やか。
この地には源義経が渡道したという伝説がありますが、このような天気なら無事渡れたかもしれませんね。

旧奥州街道を歩き始めてから約7年7ヶ月経過しましたが、ようやく心残りなく終わることができました。
(対岸の松前も見たい気もしますが…北海道を歩く機会があれば訪れたいと思います。)
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旧奥州街道(松前道) 七戸十和田~狩場沢(下道) (その2)

2012-10-13 20:07:00 | 旧奥州街道
旧奥州街道(松前道) 七戸十和田~狩場沢(下道) (その1)の続き。

野辺地宿~狩場沢駅間のルートマップはこちら。
その1

撮影は EOS 5D Mark II + Tamron A007 です。

野辺地宿に入ります。すでに日が傾きだしていたり…


JR大湊線を横断する手前に野辺地八幡宮があります。
青森県重宝に指定されている野辺地の総鎮守です。
私もお参りしてきました。




野辺地八幡宮を発って少し行くとJR大湊線を渡ります。
2010年12月に東北新幹線が全線開業後、元東北本線の八戸~青森間は青い森鉄道に経営が移りましたが、この大湊線はJRのままです。


JR大湊線の踏切を渡ってすぐに常夜燈の案内があり、案内に沿って港へ行くと常夜燈公園。
野辺地町のシンボルとなっています。


常夜燈公園で日が沈んでいきます…


日が沈んでしまいそうなので先を急ぎます。
途中、この時も訪れた野辺地戦争墓所を再訪。写真は入口ですが、お墓は前回訪問時と変わらない姿でした。


続いて津軽南部藩境石も再訪。こちらは前回道路から見ただけでしたので下に降りてみました。
津軽側、南部側それぞれ二基ずつ計四基の塚が並びます。




津軽と南部の境を示す碑。津軽の国に来たことを実感させてくれます。


完全に日が暮れたのでひたすら狩場沢駅を目指します。
狩場沢駅前に来たときには真っ暗。


狩場沢駅に到着し歩き終わり。
先に書いたように現在は青い森鉄道の駅となっており、時間の流れを感じました。


本当は歩いてみたかった下道をようやく歩くことができましたが…
全体的に旧街道の名残が良く残っていましたね。また実りの秋や時の移ろいを感じながら歩くことができ満足な行程となりました。
これにて旧奥州街道に思い残すことはない…いや、ひとつだけありました。
もう1回だけ続きます。
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旧奥州街道(松前道) 七戸十和田~狩場沢(下道) (その1)

2012-10-12 00:08:00 | 旧奥州街道
10/07(日)は、旧奥州街道の一部、七戸十和田~狩場沢駅までを歩きました。

同じ区間はこの時も歩いていますが、あいにく天気が不安定で、距離が短い上道をゆきました。
今回は本来歩きたかった下道になります。

旧街道記事の掲載ルールも併せてご参照ください。

七戸十和田~野辺地宿間のルートマップはこちら。
その1

撮影は EOS 5D Mark II + Tamron A007 です。
Tamron A007は新しく購入したレンズで、24-70mm F2.8の手ブレ補正つき大口径標準ズームです。新幹線総合車両センターの一般公開から投入しました。
大口径標準ズームに手ブレ補正が搭載されたレンズはこれが唯一ですが、レンズの明るさと手ブレ補正のコンビは強力で、いわゆるブレによる失敗が大幅に減りました。
描写も絞り開放からシャープ(四隅までシャープにするなら1~2段絞った方がいいです)で、ボケもクセがないので旅行写真やスナップには最適だと思います。フルサイズ機にはつけっぱなしにしてもいいと思います。
…まぁ、写真を見ていただいた方が早いですね。

JR七戸十和田駅から出発。
七戸十和田駅では鉄道の日に合わせて南部縦貫鉄道の写真展が行われていました。奥がその一部になります。
手前は七戸と十和田の街で開かれているという街中写真展のPR。


天間林中央公園の近く、中野三差路に至ると上道と下道が分岐。今回は下道をゆきます。
分岐点には庚申碑があります。


沿道には美しいコスモス。


天間林中央公園を過ぎ、道を左に分けたところに天間林一里塚。
立派なけやきがそびえる、よく原形をとどめた一里塚です。


川を渡ると実りの景色が広がります。






先へ進み、上北変電所へ至ると隣に蒼前一里塚。
この一里塚は道の両脇に塚が残る貴重なもの。


蒼前一里塚から少しだけ自然道が残ります。


ここから街道は北へ延びてゆきますが…道路を渡ると植林によって途切れてしまっています。仕方なく西へ迂回。

青い森鉄道をパスし、1kmほどの自然道をゆくとしばらくは静かな舗装路になります。


写真の場所から少し行くと金色に輝くススキ。青森県内は美しいススキが多いように感じました。


長者久保の集落を過ぎると野辺地までは自然道になります。自然道は歩いていて落ち着けます。


野辺地の街が近づくと坊ノ塚一里塚があります。階段を下りた先には奥州街道の遺構も残されています。


坊ノ塚一里塚を過ぎると下り坂になります。鳴子舘坂と呼ばれています。
途中視界が開け、野辺地港と野辺地の街を見渡せます。文句ない快晴で晴々した気分。


続きます。
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旧奥州街道 全コース一覧

2012-06-27 22:42:00 | 旧奥州街道
旧奥州街道のエントリー一覧です。
宇都宮から順に並べています。

旧奥州街道(宇都宮~白坂)
旧奥州街道 宇都宮~喜連川
旧奥州街道 喜連川~鍋掛
旧奥州街道 鍋掛~白坂

旧仙台道(白坂~仙台)
旧奥州街道(仙台道) 白坂~白河
旧奥州街道(仙台道) 白河~須賀川
旧奥州街道(仙台道) 須賀川~郡山
旧奥州街道(仙台道) 郡山~杉田
旧奥州街道(仙台道) 杉田~福島
旧奥州街道(仙台道) 福島~白石
旧奥州街道(仙台道) 白石~岩沼
旧奥州街道(仙台道) 岩沼~仙台(八乙女)

旧松前道(仙台~竜飛)
旧奥州街道(松前道) 仙台(八乙女)~古川
旧奥州街道(松前道) 古川~沢辺
旧奥州街道(松前道) 沢辺~一関
旧奥州街道(松前道) 一関~金ヶ崎
旧奥州街道(松前道) 金ヶ崎~村崎野
旧奥州街道(松前道) 村崎野~日詰 (その1)
旧奥州街道(松前道) 村崎野~日詰 (その2)
旧奥州街道(松前道) 日詰~盛岡
旧奥州街道(松前道) 盛岡~川口
旧奥州街道(松前道) 川口~一戸
旧奥州街道(松前道) 一戸~二戸
旧奥州街道(松前道) 二戸~三戸
旧奥州街道(松前道) 三戸~十和田
旧奥州街道(松前道) 十和田~野辺地
旧奥州街道(松前道) 野辺地~浅水
旧奥州街道(松前道) 浅水~青森
旧奥州街道(松前道) 青森~蟹田
旧奥州街道(松前道) 蟹田~平舘
旧奥州街道(松前道) 平舘~三厩
旧奥州街道(松前道) 三厩~竜飛

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旧奥州街道(松前道) 三厩~竜飛

2012-06-27 20:00:00 | 旧奥州街道
旧奥州街道(松前道)の29回目(最終回)は、「三厩~竜飛」です。
この区間は、2006/10/23に踏破しました。

旧街道記事の掲載ルールも併せてご参照ください。

三厩~竜飛間のルートマップはこちら。
その1
その2

撮影は Canon PowerShot S80 です。

JR三厩駅を出ます。
三厩港のそばには義経寺。
円空仏で知られる円空がこの地を訪れた時、海岸の奇岩の上に光る観音像を見ましたが、それが義経が祀った観音像であることを霊夢で知ると、観音像を刻んで観音堂を建立して祀ったことが始まりとされています。




義経寺のたもとには厩石(まやいし)があります。説明版による解説は以下の通りで、厩石および三厩の語源とされていることがわかります。
「平泉から逃れてきた源義経は、藤原秀衡の遺言通り蝦夷(北海道)に渡ろうとしますが、荒れ狂う津軽海峡に阻まれわたることができませんでした。そこで義経はこの岩に座して三日三晩祈願したところ、満願の晩に現れた白髪の翁のことづけ ”三頭の龍馬を与える。これに乗って渡るがよい” を受け取ります。翌朝岩穴には三頭の龍馬が繋がれ、海上は鏡のように静まっていたため義経は無事に蝦夷に渡ることができました。それから、この岩を厩石、この地を三馬屋(三厩村)と呼ぶようになりました。」


海側から見たところ。「義経渡道之地」の表示があります。


三厩からはあともう一息。海沿いの狭隘な国道339号をゆき、竜飛を目指します。

竜飛に到着すると帯島が目に飛び込んできます。


カモメの大群が迎えてくれました。


竜飛崎に向かいます。
ここには自動車が通行できないことで有名な国道、「階段国道」があります。
入口は民家の前から。


階段国道です。自動車はおろか、自転車すら無理ですw


階段国道の途中から。


階段国道を上りきると、いい眺めです。


竜飛崎に到着です。ここで旧奥州街道は踏破となりました。
奥の建物は竜飛崎灯台です。


曇りだったのは残念でしたが、絶壁の向こうには絶景が広がります。




泊方面を望んでみましょう。
「龍見橋」を渡ります。


泊方面を望めるポイント。
物寂しい雰囲気が、旧奥州街道踏破の達成感をあおります。


旧奥州街道を踏破した感想ですが…
当時踏破していた街道(旧東海道、旧山陽道、旧長崎街道)では、山あり谷ありの旧街道を歩き切った最終目的地がにぎやかな都市部だったためさわやかな達成感がありました。
しかし、旧奥州街道では、美しく物寂しい雰囲気のある竜飛崎が最終目的地でしたので「はるばる来たなぁ」という何とも言えない気持ちになりました。
(私は行っていませんが)松前道は津軽海峡を渡った先の松前が終点ですので、当時の旅人からすればまさしく異国の地だったのでしょうね。
いつの日か北海道の地を自らの足で行ける日が来ることを想いながら、旧奥州街道のご紹介を終わります。
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