一瞬に永遠が刻まれて

風景/鉄道/日本の旧街道の写真が中心のブログです。

レンズレビュー: Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (撮影サンプル・まとめ編)

2011-08-14 18:40:46 | カメラレビュー
レンズレビュー: Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (画質編) の続きです。

撮影サンプルです。
画像をクリックするとリサイズなしの画像が開きます。
容量の都合で、すべてPhotoshopで補正済みの画像です。
鉄道ばかりなのは、このレンズは鉄撮りに使っているからということで…


JR石勝線 滝ノ下信号場
Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
1/640sec F5.6 ISO160
2011.07.25


JR根室本線 別当賀~落石間
Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
1/500sec F8 ISO125
2011.07.26


以下2枚は、位置取りの関係でフルフレームで撮影すると構図がいまいちだったので、撮影後にクロップしています。


JR山陽新幹線 岡山~相生間(大津TN)
Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
(Mutar T* III 1.4x使用 = 420mm + クロップ)
1/1000sec F5.6(実効F8) ISO320
2011.02.13


JR山陽新幹線 岡山~相生間(大津TN)
Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
(Mutar T* III 1.4x使用 = 420mm + クロップ)
1/1600sec F5.6(実効F8) ISO320
2011.02.13


一応花撮りも。構図いまいちですが、ボケチェックということで。


Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
(Mutar T* III 1.4x使用 = 420mm)
1/640sec F5.6(実効F8) ISO200
2011.06.19


Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
(Mutar T* III 1.4x使用 = 420mm)
1/500sec F4(実効F5.6) ISO200
2011.06.19

最後にまとめです。
Good:
・望遠レンズとしては小型軽量。
・実勢価格の安さ。後処理の手間さえ惜しまなければコストパフォーマンス高。
・MFレンズならではの操作感。AFレンズでは体験できない楽しみがある。
・絞り開放から使えるシャープネス。後処理によっては最新レンズにも匹敵する。
・ボケの美しさ。量は大したことないが立体感を表現できる。
・Mutarとの相性抜群。画質がほぼ維持されるので、複数焦点距離のレンズに早変わり。

Bad:
・三脚台のショボさ。三脚との相性によっては使い物にならない。
・レンズガードによって、カメラを傷つけてしまう。
・EOSとの組み合わせではピントが合わせにくい。ライブビュー推奨。
・色収差/パープルフリンジが大きい。後処理の手間がかかる。

このレンズを一言で表すと、「手間はかかるが、手間をかけた以上の結果を出すレンズ」でしょうか。

3回にわたって、Zeiss Tele-Tessar T* 4/300のレビューを行いましたが、いかがでしょうか。
レンズ購入の参考にしていただければ幸いです。

(旧街道をメインとする本ブログですが、こういう記事を挟むと何でもアリなブログになりそうな予感。)
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レンズレビュー: Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (画質編)

2011-08-14 11:00:27 | カメラレビュー
レンズレビュー: Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (機能編) の続きです。

今回は画質をチェックします。EOS 5D Mark II(以下5D2)との組み合わせです。
以下の撮影サンプルをもとに解説します。顔半分がつぶれてる!などは無視してください…
画像をクリックするとリサイズなしの画像が開きます。
リサイズなしの画像をさらすのは、撮影のアラもばれるから恥ずかしいな…

Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
1/2000sec F5.6 ISO100
2010.12.12

解像度は開放では「それなりにシャープ」、1段絞ると引き締まります(開放でそれなりにシャープといっても、充分合格点を与えられる性能はあります)。
現代のレンズと比較するとシャープネスは一見高くなさそうですが、実は細~い線で解像しており、適切にシャープネスをかけることで現代的なシャープな画像を手にすることができます。

コントラストはそこそこありますが、階調豊かです。Zeissレンズ共通のものです。

ボケはとても良いです。このレンズ最大の美点はボケの美しさだと思います。絶対的なボケ量は大したことはないですが、とても立体的に見えます。

色収差は大きめです。特に除去しにくい軸上色収差がちょっと目立ちます。倍率色収差はマゼンタとイエローが出ます。
絞り込めば少しだけ小さくなります。

パープルフリンジは高輝度部分に盛大に出ます。高輝度部分がなるべく入らないように撮るか、各種補正で丁寧に消してやる必要があります。

歪曲は軽い糸巻型です。最下のMutar T* III 1.4x の作例をご覧いただくとわかりやすいと思います。

周辺光量落ちは開放ではやや目立ちますが、補正は容易な程度です。1段絞れば気にならなくなります。

カラーバランスはアンバー寄りです。5D2のホワイトバランスもアンバー寄りなので、JPEG撮影では色がくすんで見えるかもしれません。RAWで撮影して現像時にホワイトバランスを調整することをお勧めします。

サンプルを補正したものは以下になります。
Photoshop CS5でホワイトバランスの調整、倍率色収差の除去、パープルフリンジの除去、コントラスト調整、アンシャープマスクを行っています。
画像をクリックするとリサイズなしの画像が開きます。


ご参考に、Mutar T* III 1.4xを使用したサンプルは以下のようになります。
画像の傾向はMutarなしの場合と変わりませんが、色収差はそれなりに増大します。解像度は殆ど変わらないので、色収差の後処理が可能であれば、常用OKな画質です。
(通常のテレコンのような、レンズのレベルを下げる代物ではありません)

カメラ内現像

Canon EOS 5D Mark II + Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 MMJ
(Mutar T* III 1.4x使用 = 420mm)
1/4000sec F5.6(実効F8) ISO500
2010.12.12

Photoshop CS5でRAWを調整


撮影サンプル・まとめ編に続きます。
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レンズレビュー: Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (機能編)

2011-08-14 08:45:11 | カメラレビュー
陸前浜街道(の、警戒区域エリア)のご紹介を続けてきました。次回からは起点の東京・日本橋から続けます。

が、ブログを書いてみるともっとほかにも発信したい!と思ったので、今回はレンズレビューをやります。
(だいたい旧街道のご紹介を3~4回行ったら、その他の話題を挟む感じで行きたいと思います。専門用語がゴロゴロするのはご容赦ください)

レンズレビュー第1回は Zeiss Tele-Tessar T* 4/300 (MMJ) です(第2回以降はあるのか?は突っ込まないでください)。
このレンズはDSLRで使用した詳細なレビューが少ないので、つたないですが知っている範囲でやってみます。
このレンズはいわゆるオールドレンズですが、その実力はなかなかのものです。というより中古の実勢価格(3~5万円)はバーゲンプライスだと思います。

ではレビューに入ります。まずは機能編です。
掲載画像は、外観の2枚のみ大きな画像がポップアップします。

外観です。細長い鏡筒と、スカスカのレンズ群が印象的です(「ダルマ」AEGはごついですが)。


フードは組み込みで、伸ばすとこんな感じ。長さは大したことないので、ド逆光だと自作フードで延長したほうがいいかも。


フォーカスリングはMFレンズのそれで、なめらかで回転角の大きなものです。とはいえEOSと組み合わせる場合はピント合わせが厳しいので、三脚を使用したうえでライブビューの使用を強くお勧めします。手持ちはしんどいです。
絞りは実絞りで、F4~F32の範囲です。F8以上に絞ると、ファインダーが暗い、暗い…


三脚台は小型で、私の所有する三脚ではよくぐらつきます(というより三脚台の固定が怪しくカメラが傾いてしまうので、水平出しが行えないのです)。なので三脚台は使用せず、カメラの三脚穴で固定しています。このレンズの重量は1,170gなので、それでも何とかなります。
この三脚台は、90度ごとにクリックストップ機構があり、使い勝手が良いだけに残念です。


マウントはY/Cマウントで、EOSで使用する場合はマウントアダプターが必要になります。私は電子接点のないアダプターを使用していますので、フォーカスエイドは使えません。
ちなみに、このレンズは以下の画像に見える、手前のガードが飛び出しています。


そのまま装着すると以下のようにカメラのミラーボックスを傷つけるハメになります(EOS 5D Mark IIの場合)。ゴミが発生する以外に実害はないですが、リセールバリューが下がるかも。
ちなみに、私の所有するレンズでは購入時に削られていましたが、Mutarでやってしまいました。
ガードを0.5mm程度削れば大丈夫ですが、レンズを傷つけるのは良しとしない方もおられるでしょう。


最短撮影距離は3.5mで、マクロ撮影は苦手です。
Mutarをつければそこそこいけます。

画質編に続きます。
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