一瞬に永遠が刻まれて

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画像の銀残し風処理 (ブリーチバイパス)

2011-10-02 18:00:00 | PS Tips
300系の記事で触れたので、画像の銀残し風処理について書いてみます。

銀残しとは、フィルムカメラの時代から使用されてきた表現手法で、色あせたような色合いと極端な高コントラストが特徴です。
乾いた感じの独特の風合いが表現できます。
ハリウッド映画などが好んで使用する表現手法です。
ちなみに英語では「ブリーチバイパス(Bleach bypass)」と呼ばれます。

この銀残しはデジタル処理でも再現でき、専用のアプリやPhotoshop用プラグイン等が公開されています。
ここではそれに頼らずに、Photoshop組み込みのフィルターで実現する方法をご紹介します。
(Photoshopでなくても同等の機能を持つアプリならOKです。)

行うべきことは難しくありません。以下の操作を行うだけです。
・トーンを高コントラストに調整
・彩度を下げる
・(お好みで)レンズフィルターの適用、ノイズを加える、周辺光量落ちを加える

では実際の作業方法です。
使用ソフトはAdobe Photoshop CS5 Extended(Windows)です。

あらかじめ画像を開いておきます。


まず「トーンカーブ」で画像のトーンを高コントラストにします。
どのくらいに設定するかはお好みですが、ハイライトとシャドウを思い切ってつぶすぐらいでちょうどいいです。
※ここではトーンカーブを使用していますが、コントラストでも代用できます。


高コントラストにした画像は以下のようになります。


次に「自然な彩度」または「彩度」で画像の彩度を下げます。
これも設定値はお好みですが、わずかに色調が残るぐらいを目安にします。


彩度を下げた画像は以下のようになります。


基本操作はこれだけです。ほかのやり方もたくさんあるので探してみてください。

ほかにお好みで以下の効果を与えてみては。
レンズフィルターを適用


ノイズを加える


周辺光量落ちを加える


自由作例
東京都庁


静岡ガンダム


京都・月輪寺

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画像のフリンジ除去 (その3)

2011-08-23 21:30:03 | PS Tips
画像のフリンジ除去 (その2)の続きです。

使用ソフトはAdobe Photoshop CS5 Extended(Windows)です。

3. 色調補正の「色相・彩度」を使用する
まぁ、他サイト様でも紹介されている方法ですので…軽く流します。
この方法は、今までご紹介した方法では除去しづらいパープルフリンジや、軸上色収差の除去ができます。が、手間はかかります。

以下の画像をサンプルにします。ヘッドライトにパープルフリンジが出ています。
クリックすると大きな画像がポップアップします。


この画像に対して、「色相・彩度」を適用します。後から調整できるように、調整レイヤーで行うのがお勧めです。
上で囲った部分は、「マスター」以外にします。なぜかというと、調整対象の色を下で囲ったスポイトで指定するのですが、「マスター」では無効になっているからです。


次に、以下のように操作します。
上に囲ったスポイトを使って、除去したいフリンジをクリックします。すると「色相・彩度」で調整対象となる色を、クリックした部分のみに限定できます。
これだけでは調整対象の色が広すぎる場合は、下に囲ったスライドバーで調整します。
またはプラス/マイナスがついたスポイトを使って調整します。プラスのスポイトでは調整対象を追加、マイナスのスポイトでは調整対象の削除ができます。


次に彩度を下げます。彩度を下げることで、フリンジの色がなじんで目立たなくなります。
作業中の様子はこんな感じ。


明度はケースバイケースです。明るめにしたほうが良い場合もあれば、暗めにしたほうが良い場合もあります。フリンジ周辺の色になじませる方向で調整します。
今回はヘッドライトの形をはっきりさせたかったので、暗めに調整しています。


色相をいじるのはお勧めしません。フリンジ周辺の色に合わせるのは困難です。

また、除去したいフリンジが狭い範囲ならば、その範囲にマスクを作成したうえで行うことをお勧めします。そうすることで、意図するフリンジのみを除去できます。特にメイン被写体の色とフリンジの色が近い場合は強くお勧めします。そうしないとメイン被写体の色まで(おそらく地味に)変化してしまいます。

軸上色収差の除去を行う場合はマスクを作成する必要はないです。そのかわり、意図しない部分の色が変化しないよう、調整対象の色を慎重に指定します。

完成画像は以下のようになります。
クリックすると大きな画像がポップアップします。


色収差/フリンジの除去は以上です。
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画像のフリンジ除去 (その2)

2011-08-22 21:15:35 | PS Tips
更新サボりましたが、画像のフリンジ除去 (その1)の続きです。

使用ソフトはAdobe Photoshop CS5 Extended(Windows)です。

2. Photoshopのレンズ補正フィルターを使用する
1. はCamera Rawの機能でしたが、Photoshopのフィルターにも同様の機能があります。
「フィルター」メニュー → 「レンズ補正」で起動できます。


こちらは「自動補正」と「カスタム」があります。


「自動補正」では、Camera Rawと同様にレンズプロファイルを選択して補正できます。
Camera Rawと異なるのは、新しいレンズプロファイルをオンラインから検索して追加できる点です。
標準のレンズプロファイルでは満足できる結果が得られない場合は、「オンラインから検索」を試してみましょう。

ちなみに、このレンズ補正フィルターとCamera Rawのレンズプロファイルは異なるもののようで、同じ機種名・同じレンズでも補正結果が異なる場合があります。
一方でうまくいかない場合は、もう一方で試してみるのもよいかも。

以下は同じ画像をCamera Rawとレンズ補正フィルターそれぞれで補正した場合の比較です。
左が補正前、右が補正後。
壁の丸穴に注目すると違いが分かりやすいかも。
画像をクリックするとポップアップします。
Camera Rawで補正


レンズ補正フィルターで補正


「自動補正」では満足できない場合は、「カスタム」を使用します。
この時、「自動補正」の「補正」で、「歪曲収差」「色収差」「周辺光量補正」「画像を自動的に拡大/縮小」のチェックを外しておくことをお勧めします。そうしないと「自動補正」による補正が残ってしまい、意図通りに補正できない場合があるからです。


「カスタム」で行える補正はCamera Rawの「手動」と似ていますが、調整可能な項目に「グリーン/マゼンタフリンジ」が増えています。
また、「設定」の右端にあるメニューから設定を保存することができるので、大量の画像をバッチ処理するにはこちらのほうが良いかもしれません。

また、Camera Rawとレンズ補正フィルターの些細?な違いとして、以下があります。
・Camera Rawで調整した画像は背景になるが、レンズ補正フィルターで補正した画像はレイヤーに変換されます。レイヤーでは困る場合は背景に戻せばよいのですが。

画像のフリンジ除去 (その3)に続きます。
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画像のフリンジ除去 (その1)

2011-08-18 22:20:19 | PS Tips
今回はPhotoshopのTipsについて書きます。自己流の部分もあるかもなので他サイト様の情報もご参照ください。

レンズレビューの記事で画像の補正について触れましたが、具体的にどうする?には何も触れていませんでした。
この手の話題は他サイト様に多く載っているのであえて紹介しなくても…とは思いましたが、検索に引っかかるようなので書いてみたいと思います。

今回は色収差/フリンジの除去についてです。
いくつかありますので、簡単な方法から順にご紹介します。
使用ソフトはAdobe Photoshop CS5 Extended(Windows)です。

1. Camera Rawのレンズ補正を使用する
画像をRAWファイルでお持ちなら、この方法が一番簡単です。
RAWファイルをダブルクリックするとCamera Rawが起動するはずです。


Camera Rawが起動したら、右ペインから「レンズ補正」を選択します。
レンズ補正では、「プロファイル」と「手動」が選択できます。
「プロファイル」では、「レンズプロファイル補正を使用」をONすると、RAWファイルに保持されたレンズ情報からプロファイルが自動選択され、各種収差が自動的に補正されます。通常はこれでOKです。


レンズプロファイルが正しく選択されない場合は、「プロファイル」から適切なレンズプロファイルを指定します。

「補正量」で、補正の強さを指定できます。

レンズプロファイルで補正した画像。左が補正前、右が補正後。
画像をクリックするとポップアップします。


プロファイルがないレンズの場合、またはプロファイルがあっても正しく補正されない場合は「手動」を選択します。


「色収差」の各スライダーを調節して色収差を除去します。
まずは大きめに値を設定すると、色収差の消え方がわかります。徐々に追い込んで値を確定します。
各スライダーの調整値は片方ずつ確定したほうが良いです。

また、「フリンジ軽減」は高輝度部分に発生するフリンジを除去できます。
以下の画像のヘッドライトに発生しているフリンジを例にします。


「ハイライトエッジ」と「すべてのエッジ」が選択でき、「すべてのエッジ」のほうが効果が高いです。
フリンジ軽減オフ


ハイライトエッジ


すべてのエッジ


ただし、「フリンジ軽減」で除去した場合、除去できた場所が白っぽくなるため、場合によっては穴が開いたように見えるかも…

※RAW以外の画像形式では、画像をAdobe Bridgeで表示し、右クリックメニュー「Camera Rawで開く...」を選択すればOKです。ただし、レンズ情報が保持されていないようで自動プロファイル補正が使えません。

画像のフリンジ除去 (その2)へ続きます。

今週末は更新できないかも。
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